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青空朗読
インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
Episodes
青空朗読【青空朗読】ダゴン 著者:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト/大堀 竜太郎 訳 読み手:由良 瓏砂 時間:20分1秒
ダゴン 著者:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト/大堀 竜太郎 訳 読み手:由良 瓏砂 時間:20分1秒…
青空朗読【青空朗読】杯 著者:森 鴎外 読み手:馬田 めぐみ 時間:13分1秒
杯 著者:森 鴎外 読み手:馬田 めぐみ 時間:13分1秒 温泉宿から皷が滝へ登って行く途中に、清冽な泉が湧き出ている。 水は井桁の上に凸面をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落ちるのである。 青い美しい苔が井桁の外を掩うている。 夏の朝である。…


青空朗読【青空朗読】鷹の井戸 著者:片山 廣子 読み手:アン荻野 時間:5分
鷹の井戸 著者:片山 廣子 読み手:アン荻野 時間:5分 今は世にないアイルランドの詩人イエーツが書いた舞踊劇の一つに「鷹の井戸」といふのがある。その鷹の井戸がこの世にあるとしたら、どの辺にあるのだらうか? 詩人の言葉を借りてみよう。 「はしばみの枝々うごき 日は西にしづむ 風よ 潮かぜよ 海かぜよ…
青空朗読【青空朗読】最初の印象 著者:大倉 燁子 読み手:加藤 純子 時間:5分47秒
最初の印象 著者:大倉 燁子 読み手:加藤 純子 時間:5分47秒 江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。 池袋のお宅のお座敷で、先生をお待ちする間、私の心は好奇心と不安が交錯していました。 と、いうのは、その頃。…
青空朗読【青空朗読】太陽を呑む赤い老星の秘密 著者:畑中 武夫 読み手:菅野 秀之 時間:10分42秒
太陽を呑む赤い老星の秘密 著者:畑中 武夫 読み手:菅野 秀之 時間:10分42秒 そろそろ夏が来る。 夏の空の星で、ぼくが一番なつかしいのは、さそり座とその主星アンタレスである。 中学初年のころ、「子供の科学」や「科学画報」の星座案内をたよりに、熊野川の川口近くの河原に立ってこの星座をながめた。…
青空朗読【青空朗読】桜の樹の下には 著者:梶井 基次郎 読み手:堀江 令子 時間:7分57秒
桜の樹の下には 著者:梶井 基次郎 読み手:堀江 令子 時間:7分57秒 桜の樹の下には屍体が埋まっている!…
青空朗読【青空朗読】第三者 著者:サキ/妹尾 韶夫 訳 読み手:北條 泰成 時間:12分29秒
第三者 著者:サキ/妹尾 韶夫 訳 読み手:北條 泰成 時間:12分29秒 東部カルパチア山地の森の中である。…

青空朗読【青空朗読】第五氷河期 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:54分6秒
第五氷河期 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:54分6秒 氷河狂の老博士 「氷河狂」といえば、誰も知らない者はない北見徹太郎博士は、ついに警視庁へ出頭を命ぜられた。 老博士は、銀髪銀髯の中から、血色のいい頬を耀かせ、調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり、ひとり鼻をくんくん鳴らしていた。…
青空朗読【青空朗読】最後の一枚の葉 著者:オー・ヘンリー/結城 浩 訳 読み手:小島 香奈子 時間:24分46秒
最後の一枚の葉 著者:オー・ヘンリー/結城 浩 訳 読み手:小島 香奈子 時間:24分46秒 ワシントン・スクエア西にある小地区は、 道路が狂ったように入り組んでおり、 「プレース」と呼ばれる区域に小さく分かれておりました。 この「プレース」は不可思議な角度と曲線を描いており、…
青空朗読【青空朗読】体格検査 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:11分49秒
体格検査 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:11分49秒 一 「また入学試験で、若い人達は骨身を削っているようですねえ」 客の藤岡さんは、しんみりした口調で言いました。…

青空朗読【青空朗読】科学が臍を曲げた話 著者:海野 十三 読み手:宮澤 賢吉 時間:16分57秒
科学が臍を曲げた話 著者:海野 十三 読み手:宮澤 賢吉 時間:16分57秒 みなさん、科学だって、時には気むずかしいことがありますよ。そんなときには、臍を曲げちまいますよ、臍をネ。…
青空朗読【青空朗読】愛情 著者:林 芙美子 読み手:成 文佳 時間:9分51秒
愛情 著者:林 芙美子 読み手:成 文佳 時間:9分51秒 心を高めるやうな無窮の愉しみと云ふものは、いまだに何一つ身につけてはをりませんが、小説書きの小説識らずで、まして音楽にしても絵画にしましてもわたくしは一文字も解らない童児なのです。だけど、それらのものは不思議に愛情をもつて観たり聴いたりすることが出来ます。世間…
青空朗読顔 著者:高村 光太郎 読み手:小川 幸香 時間:3分44秒
顔 著者:高村 光太郎 読み手:小川 幸香 時間:3分44秒 顔は誰でもごまかせない。顔ほど正直な看板はない。顔をまる出しにして往来を歩いている事であるから、人は一切のごまかしを観念してしまうより外ない。い…
青空朗読I can speak 著者:太宰 治 読み手:伊藤 和 時間:8分33秒
I can speak 著者:太宰 治 読み手:伊藤 和 時間:8分33秒 くるしさは、忍従の夜。あきらめの朝。この世とは、あきらめの努めか。わびしさの堪えか。わかさ、かくて、日に虫食われゆき、仕合せも、陋巷の内に、見つけし、となむ。…
青空朗読かえるの王さま 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:田中 真稚子 時間:19分53秒
かえるの王さま 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:田中 真稚子 時間:19分53秒 一 むかしむかし、たれのどんなのぞみでも、おもうようにかなったときのことでございます。…
青空朗読愛 著者:宮本 百合子 読み手:源馬 ちか子 時間:4分36秒
愛 著者:宮本 百合子 読み手:源馬 ちか子 時間:4分36秒 愛ということばは、いつから人間の社会に発生したものでしょう。愛という言葉をもつようになった時期に、人類はともかく一つの飛躍をとげたと思います。な…
青空朗読蛙 著者:林 芙美子 読み手:駒形 ゆう 時間:10分40秒
蛙 著者:林 芙美子 読み手:駒形 ゆう 時間:10分40秒 暗い晩で風が吹いていました。より江はふと机から頭をもちあげて硝子戸へ顔をくっつけてみました。暗くて、ざわざわ木がゆれているきりで、何だか淋しい晩でした。ときどき西の空で白いような稲光りがしています。こんなに暗い晩は、きっとお月様が御病気なのだろうと、より江は…
青空朗読あゝ二十年 ―やっと御下命画を完成した私のよろこび― 著者:上村 松園 読み手:宮崎 文子 時間:7分11秒
あゝ二十年 ―やっと御下命画を完成した私のよろこび― 著者:上村 松園 読み手:宮崎 文子 時間:7分11秒 雪…

青空朗読ああ東京は食い倒れ 著者:古川 緑波 読み手:野村 洋二 時間:9分25秒
ああ東京は食い倒れ 著者:古川 緑波 読み手:野村 洋二 時間:9分25秒 戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。…
青空朗読快走 著者:岡本 かの子 読み手:大栗 幸子 時間:19分9秒
快走 著者:岡本 かの子 読み手:大栗 幸子 時間:19分9秒 中の間で道子は弟の準二の正月着物を縫い終って、今度は兄の陸郎の分を縫いかけていた。 「それおやじのかい」 離れから廊下を歩いて来た陸郎は、通りすがりにちらと横目に見て訊いた。 「兄さんのよ。これから兄さんも会社以外はなるべく和服で済ますのよ」…
青空朗読ああしんど 著者:池田 焦園 読み手:池戸 美香 時間:2分40秒
ああしんど 著者:池田 焦園 読み手:池戸 美香 時間:2分40秒 よっぽど古いお話なんで御座いますよ。私の祖父の子供の時分に居りました、「三」という猫なんで御座います。三毛だったんで御座いますって。…
青空朗読蚊 著者:牧野 信一 読み手:イトー ゲンヤ 時間:15分41秒
蚊 著者:牧野 信一 読み手:イトー ゲンヤ 時間:15分41秒 若しも貴方が妾に裏切るやうな事があれば、妾は屹度貴方を殺さずには置きませんよ、と常に云つてゐた女が、いざとなつたら他愛もなく此方を棄てゝ行つた。此方こそかうして未練がましくも折に触れては女の事を思ひ出して居るが向うでは……妾は自分の将来を考へなければなり…
青空朗読ア、秋 著者:太宰 治 読み手:中村 昭代 時間:6分52秒
ア、秋 著者:太宰 治 読み手:中村 昭代 時間:6分52秒 本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。…
青空朗読小ぐまさんのかんがへちがひ 著者:村山 籌子 読み手:小川 幸香 時間:4分57秒
小ぐまさんのかんがへちがひ 著者:村山 籌子 読み手:小川 幸香 時間:4分57秒 ある日小ぐまさんが路ばたであそんでゐますと、お猫さんが通りがゝりました。お猫さんは、ふところから 赤いものをとりだして 「小ぐまさん、これなんだか知つてる?」とききました。小ぐまさんは 一目みて、それがほゝづきだとわかりましたので、…
青空朗読武ちゃんと昔話 著者:小川 未明 読み手:田中 淑恵 時間:8分4秒
武ちゃんと昔話 著者:小川 未明 読み手:田中 淑恵 時間:8分4秒 この夏休みに、武ちゃんが、叔父さんの村へいったときのことであります。…

青空朗読サルト サムライ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分1秒
サルト サムライ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分1秒 五ニンノ サムライガ タビヲ シテ アル ヒ ヤマミチヲ トホリカヽルト、木ノ 下ニ 一ピキノ サルガ ヰマシタ。 「アノ サルヲ キラウ。」 「サウダ、ワタシガ キル。ワタシハ モウ 一ツキアマリ カタナヲ ヌカナイノデ、ウデガ…
青空朗読心は大空を泳ぐ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:7分26秒
心は大空を泳ぐ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:7分26秒 いまごろ、みんなは、たのしく話をしながら、先生につれられて、知らない道を歩いているだろうと思うと、勇吉は自分から進んで、いきたくないと、こんどの遠足にくわわらなかったことが、なんとなく残念なような気がしました。…

青空朗読茄子畑 著者:片山 廣子 読み手:齋藤 こまり 時間:6分30秒
茄子畑 著者:片山 廣子 読み手:齋藤 こまり 時間:6分30秒 はがきを出さうと思つて、畑道を通つて駅前のポストの方に歩いて行つた。まだこの辺は家が二三軒建つただけで以前のままの畑である。夕日が真紅く空をそめて、高井戸駅の方から上り電車が走つてくる音がする。いつも通るうら道なのだが、今日はどうしたはづみか五年前のある…
青空朗読期待と切望 著者:宮本 百合子 読み手:福井 一恵 時間:4分59秒
期待と切望 著者:宮本 百合子 読み手:福井 一恵 時間:4分59秒 音楽に対しては全く素人であって、しかも音楽についてはある興味をもっているものの一人として、私は日本の将来の音楽的発達について少なからず希望を抱い…
青空朗読ならずもの 著者:グリム/矢崎 源九郎 訳 読み手:水野 久美子 時間:9分23秒
ならずもの 著者:グリム/矢崎 源九郎 訳 読み手:水野 久美子 時間:9分23秒 オンドリがメンドリにいいました。 「もうクルミがうれる時期になったよ。どうだい、いっしょに山へいって、思いきり食べてこようじゃないか。まごまごしていると、リスのやつにみんなもっていかれちまうからね。」 「けっこうね。」…
青空朗読生まれ変った赤坂離宮 著者:中井 正一 読み手:吉江 美也子 時間:5分55秒
生まれ変った赤坂離宮 著者:中井 正一 読み手:吉江 美也子 時間:5分55秒 二つの足で立つようになるために、人間は二十万年もころんでは立ち、ころんでは立ちしたんだろう。そして、手が自由になったとき、どんな気持ちがしただろう。…
青空朗読子どものすきな神さま 著者:新美 南吉 読み手:緒方 朋恵 時間:4分14秒
子どものすきな神さま 著者:新美 南吉 読み手:緒方 朋恵 時間:4分14秒 子どものすきな小さい神さまがありました。いつもは森の中で、歌をうたったり笛をふいたりして、小鳥やけものと遊んでいましたが、ときどき人のすんでいる村へ出てきて、すきな子どもたちと遊ぶのでした。…
青空朗読箱の中のあなた 著者:山川 方夫 読み手:松岡 初子 時間:13分53秒
箱の中のあなた 著者:山川 方夫 読み手:松岡 初子 時間:13分53秒 「あの、失礼ですが」 なめらかな都会ふうの男の声がいった。彼女は、臆病と疑惑とがいっしょになったようなぎごちない様子で、立ち止った。 丘の上は、すばらしい夕焼けで赤く染っていた。馬の背のような地面に、まばらな木が細長い影をつくっていた。…
青空朗読どろぼう猫 著者:夢野 久作 読み手:水谷 ケイコ 時間:5分10秒
どろぼう猫 著者:夢野 久作 読み手:水谷 ケイコ 時間:5分10秒 お天気のいい日に斑猫が縁側に坐ってしきりに顔を撫で廻しておりました。この猫は鼠を一匹も捕らぬくせに泥棒猫で、近所から嫌われていましたが、「ニャーニャーゴロゴロ」とおべっかを使うのが上手なので、この家の人に可愛がられていました。…
青空朗読夕靄の中 著者:山本 周五郎 読み手:福井 慎二 時間:43分4秒
夕靄の中 著者:山本 周五郎 読み手:福井 慎二 時間:43分4秒 一 彼は立停って、跼み、草履の緒のぐあいを直す恰好で、すばやくそっちへ眼をはしらせた。 ――間違いはない、慥かに跟けて来る。…

青空朗読お鼻をかじられたお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:田中 淑恵 時間:4分48秒
お鼻をかじられたお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:田中 淑恵 時間:4分48秒 あるところに、お猫さんがありました。誰もつきあつてくれません。このお猫さんは、大へんきむづかしやで、年中おこつてばかりゐるからです。 或日、椅子に腰かけて新聞をよんでゐましたが、眠くなつて寝こんでしまひました。…
青空朗読海 著者:太宰 治 読み手:小川 幸香 時間:3分24秒
海 著者:太宰 治 読み手:小川 幸香 時間:3分24秒 東京の三鷹の家にいた頃は、毎日のように近所に爆弾が落ちて、私は死んだってかまわないが、しかしこの子の頭上に爆弾が落ちたら、この子はとうとう、海というものを一度も見ずに死んでしまうのだと思うと、つらい気がした。私は津軽平野のまんなかに生れたので、海を見ることがおそ…

青空朗読三角と四角 著者:巖谷 小波 読み手:池戸 美香 時間:6分36秒
三角と四角 著者:巖谷 小波 読み手:池戸 美香 時間:6分36秒 数学の中に幾何というものがある。幾何を学ぶにわ、是非とも定木が入る。その定木の中に、三角定木というのがある。――これわ大方諸君も御存じでしょう。…
青空朗読詩の翻訳について 著者:萩原 朔太郎 読み手:宮崎 文子 時間:28分8秒
詩の翻訳について 著者:萩原 朔太郎 読み手:宮崎 文子 時間:28分8秒 宮森麻太郎氏の英訳した俳句は、外国で非常に好評ださうであるが、その訳詩を通じて、外国人が果して何を感銘したものか疑問である。おそらくは歌劇ミカドを見物して、日本人を理解したといふ程度であり、俳句を HAIKAI…
青空朗読金めだか 著者:小川 未明 読み手:齋藤 こまり 時間:1分5秒
金めだか 著者:小川 未明 読み手:齋藤 こまり 時間:1分5秒 陽の光りが、庭先の鉢のところまでとゞくようになりました。なみ/\といれた水の面へ、かあいらしい金めだかが、四つ頭をならべて、せわしそうに鰭をうごかしながら、光りを吸おうとしています。もっと大きいのも沢山いたが、冬を越す間にこれだけとなりました。…
青空朗読声と食物 著者:宮城 道雄 読み手:福井 一恵 時間:6分42秒
声と食物 著者:宮城 道雄 読み手:福井 一恵 時間:6分42秒 私の経験から歌についていうと、言葉と節とが調和する時と、しない時とがある。従って、外国の歌を日本語に訳した際に、訳され方によって、音と言葉とが…

青空朗読現代とは? 著者:坂口 安吾 読み手:吉江 美也子 時間:8分34秒
現代とは? 著者:坂口 安吾 読み手:吉江 美也子 時間:8分34秒 伝統の否定と一口に言うけれども、伝統は全て否定しなければならぬというものではなくて、すでに実質を失いながら虚妄の空位を保って信仰的な存在をつゞけ…
青空朗読どじょうと金魚 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:2分18秒
どじょうと金魚 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:2分18秒 ある日、子供がガラスのびんを手に持って、金魚をほしいといって、泣いていました。すると、通りかかったどじょう売りのおじいさんが、そのびんの中へ、どじょうを二匹いれてくれました。…

青空朗読あし 著者:新美 南吉 読み手:畠山 有香 時間:3分27秒
あし 著者:新美 南吉 読み手:畠山 有香 時間:3分27秒 二ひきの馬が、まどのところでぐうるぐうるとひるねをしていました。 すると、すずしい風がでてきたので、一ぴきがくしゃめをしてめをさましました。 ところが、あとあしがいっぽんしびれていたので、よろよろとよろけてしまいました。 「おやおや。」…

青空朗読北へ傾がった家 著者:山本 周五郎 読み手:西村 文江 時間:6分1秒
北へ傾がった家 著者:山本 周五郎 読み手:西村 文江 時間:6分1秒 何月ぶりかに来た若い客が、迷わずに来たといって自慢そうな顔をした。 「途中でききましてね、あのお宅は垣根を作りましたかというと、いや元のままですといって、その人はにやにやしましてね」などと、さも賢こそうに自分もにやにやした。…
青空朗読遺伝 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:14分2秒
遺伝 著者:小酒井 不木 読み手:吉江 美也子 時間:14分2秒 「如何いう動機で私が刑法学者になったかと仰しゃるんですか」と、四十を越したばかりのK博士は言った。「そうですねえ、一口にいうと私のこの傷ですよ」 K博士は、頸部の正面左側にある二寸ばかりの瘢痕を指した。…
青空朗読売られていった靴 著者:新美 南吉 読み手:水谷 ケイコ 時間:2分10秒
売られていった靴 著者:新美 南吉 読み手:水谷 ケイコ 時間:2分10秒 靴屋のこぞう、兵助が、はじめていっそくの靴をつくりました。 するとひとりの旅人がやってきて、その靴を買いました。 兵助は、じぶんのつくった靴がはじめて売れたので、うれしくてうれしくてたまりません。…
青空朗読山の春 著者:高村 光太郎 読み手:三田 朱美 時間:14分23秒
山の春 著者:高村 光太郎 読み手:三田 朱美 時間:14分23秒 ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。三月春分の日というのに、山の小屋のまわりには雪がいっぱいある。雪がほんとに消えるのは五月の中ほどである。…