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青空朗読
インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
Episodes
青空朗読【青空朗読】銭形平次捕物控 路地の足跡 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:49分25秒
銭形平次捕物控 路地の足跡 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:49分25秒 一 「銭形の親分さん、お助けを願います」 柳原土手、子分の八五郎と二人、無駄を言いながら家路を急ぐ平次の袖へ、いきなり飛付いた者があります。 「何だ何だ」 後ろから差し覗くガラッ八。…
青空朗読【青空朗読】雪の上の霜 著者:山本 周五郎 読み手:中村 昭代 時間:1時間31分57秒
雪の上の霜 著者:山本 周五郎 読み手:中村 昭代 時間:1時間31分57秒 一 その仕事は簡単なものであった。街道に立っていて、荷物を(重たそうに)持っている旅人が来たら、あいそよく呼びかけて、こう云うのである。…
青空朗読【青空朗読】雪女 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:加茂野 一夫 時間:14分13秒
雪女 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:加茂野 一夫 時間:14分13秒 武蔵の国のある村に茂作、巳之吉と云う二人の木こりがいた。この話のあった時分には、茂作は老人であった。そして、彼の年季奉公人であった巳之吉は、十八…

青空朗読【青空朗読】銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:57分17秒
銭形平次捕物控 平次屠蘇機嫌 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:57分17秒 一 元日の昼下り、八丁堀町御組屋敷の年始廻りをした銭形平次と子分の八五郎は、海賊橋を渡って、青物町へ入ろうというところでヒョイと立止りました。 「八、目出度いな」 「ヘエ――」…
青空朗読【青空朗読】銭形平次捕物控 瓢箪供養 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分21秒
銭形平次捕物控 瓢箪供養 著者:野村 胡堂 読み手:伊藤 和 時間:1時間3分21秒 一 「あ、八じゃねえか。朝から手前を捜していたぜ」 路地の跫音を聞くと、銭形平次は、家の中からこう声をかけました。 「へエ、八五郎には違えねえが、どうしてあっしと解ったんで?」…

青空朗読【青空朗読】ペルゴレーズ街の殺人事件 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:田中 淑恵 時間:22分45秒
ペルゴレーズ街の殺人事件 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:田中 淑恵 時間:22分45秒 列車は夜闇の中をひた走りに走っていた。…
青空朗読【青空朗読】日日平安 著者:山本 周五郎 読み手:つかさ 時間:1時間48分54秒
日日平安 著者:山本 周五郎 読み手:つかさ 時間:1時間48分54秒 一 井坂十郎太は怒っていた。まだ忿懣のおさまらない感情を抱いて歩いていたので、その男の姿も眼にはいらなかったし、呼ぶ声もすぐには聞えなかった。三度めに呼ばれて初めて気がつき、立停って振返った。…
青空朗読【青空朗読】木曾道中記 第十六囘~第二十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分59秒
木曾道中記 第十六囘~第二十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分59秒 第十六囘…
青空朗読【青空朗読】木曾道中記 第十一囘~第十五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:29分45秒
木曾道中記 第十一囘~第十五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:29分45秒 第十一囘…
青空朗読【青空朗読】木曾道中記 第六囘~第十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分19秒
木曾道中記 第六囘~第十囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:30分19秒 第六囘…
青空朗読【青空朗読】木曾道中記 第一囘~第五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:31分16秒
木曾道中記 第一囘~第五囘 著者:饗庭 篁村 読み手:ヨシオカ ミエコ 時間:31分16秒 第一囘…
青空朗読【青空朗読】イーハトーボ農学校の春 著者:宮沢 賢治 読み手:黒田 留美子 時間:12分20秒
イーハトーボ農学校の春 著者:宮沢 賢治 読み手:黒田 留美子 時間:12分20秒 太陽マジックのうたはもう青ぞらいっぱい、ひっきりなしにごうごうごうごう鳴っています。 わたしたちは黄いろの実習服を着て、くずれかかった煉瓦の肥溜のとこへあつまりました。…
青空朗読【青空朗読】季節の変るごとに 著者:片山 廣子 読み手:野見山 丹李 時間:11分32秒
季節の変るごとに 著者:片山 廣子 読み手:野見山 丹李 時間:11分32秒 季節の変るごとに、武蔵野はそれより一足先きに春秋の風がふき、霜も雪も早く来る、夏草が茂るのも早い。その野原に近い家で何年か暮して来て、毎日の生活には季節の物をたべてゐるのが一ばんおいしく、一ばん経済であることもおぼえた。…
青空朗読【青空朗読】イーダちゃんのお花 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/大久保 ゆう 訳 読み手:こがわ めいすい 時間:28分55秒
イーダちゃんのお花 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/大久保 ゆう 訳 読み手:こがわ めいすい 時間:28分55秒…
青空朗読【青空朗読】気絶人形 著者:原 民喜 読み手:田中 淑恵 時間:4分24秒
気絶人形 著者:原 民喜 読み手:田中 淑恵 時間:4分24秒 くるくるくるくる、ぐるぐるぐるぐる、そのお人形はさっきから眼がまわって気分がわるくなっているのでした。ぐるぐるぐるぐる、くるくるくるくる、そのお人形のセルロイドのほおは真青になり、眼は美しくふるえています。みんなが、べちゃくちゃ、べちゃくちゃ、すぐ耳もとで…
青空朗読【青空朗読】言いたい事と言わねばならない事と 著者:桐生 悠々 読み手:谷岡 理香 時間:6分11秒
言いたい事と言わねばならない事と 著者:桐生 悠々 読み手:谷岡 理香 時間:6分11秒 人動(やや)もすれば、私を以て、言いたいことを言うから、結局、幸福だとする。だが、私は、この場合、言いたい事と、言わねばならない事とを区別しなければならないと思う。…
青空朗読【青空朗読】忘れ難きことども 著者:松井 須磨子 読み手:海老 実穂 時間:6分12秒
忘れ難きことども 著者:松井 須磨子 読み手:海老 実穂 時間:6分12秒 先生のことを思ひますと、唯私は悲しくなります。先生は、随分苦労をなさいました。ほつと呼吸をつく間もない位に、殆んど苦労のし通しでした。それを残らず傍にゐて見知つてゐるだけに、皆私には忘れられないことばかりです。…
青空朗読【青空朗読】ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) 著者:ヴィルヌーヴ夫人/楠山 正雄 訳 読み手:水野 久美子 時間:34分20秒
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) 著者:ヴィルヌーヴ夫人/楠山 正雄 訳 読み手:水野 久美子 時間:34分20秒…


青空朗読【青空朗読】わがままな大男 著者:オスカー・ワイルド/結城 浩 訳 読み手:藤崎 巧子 時間:18分26秒
わがままな大男 著者:オスカー・ワイルド/結城 浩 訳 読み手:藤崎 巧子 時間:18分26秒 子どもたちは毎日、午後になって学校から帰ってくると、大男の庭に行って遊ぶのが常でした。…
青空朗読【青空朗読】ラッパ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:2分33秒
ラッパ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:2分33秒 オヂイサンハ イナカニ ヒトリボツチデ クラシテ ヰマシタ。ダンダン ミミガ トホク ナツタノデ、ミヤコニ ヰル ムスコノ トコロヘ、「ミミガ トホク ナツタカラ、ヨク キコエル キカイヲ カツテ オクツテ クレ。」ト イツテ ヤリマシタ。…

青空朗読【青空朗読】ラヂオ漫談 著者:萩原 朔太郎 読み手:富田 美苗 時間:12分4秒
ラヂオ漫談 著者:萩原 朔太郎 読み手:富田 美苗 時間:12分4秒 東京に移つてから間もなくの頃である。ある夜本郷の肴町を散歩してゐると、南天堂といふ本屋の隣店の前に、人が黒山のやうにたかつてゐる。へんな形をしたラツパの口から音がきれぎれにもれるのである。 「ははあ! これがラヂオだな。」…
青空朗読【青空朗読】若葉の雨 著者:薄田 淳介 読み手:菅野 秀之 時間:6分15秒
若葉の雨 著者:薄田 淳介 読み手:菅野 秀之 時間:6分15秒 野も、山も、青葉若葉となりました。この頃は――とりわけて今年はよく雨が降るやうです。雨といつてもこの頃のは、草木の新芽を濡らす春さきの雨や、もつ…
青空朗読【青空朗読】羅生門 著者:芥川 龍之介 読み手:藤田 利和 時間:22分13秒
羅生門 著者:芥川 龍之介 読み手:藤田 利和 時間:22分13秒 ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。…
青空朗読【青空朗読】わが妻の記 著者:伊丹 万作 読み手:成 文佳 時間:15分35秒
わが妻の記 著者:伊丹 万作 読み手:成 文佳 時間:15分35秒 素姓 中学時代の同窓にNという頭のいい男がいた。海軍少尉のとき、肺を病つて夭折したが、このNの妹のK子が私の妻となつた。 妻の父はトルストイにそつくりの老人で税務署長、村長などを勤め、晩年は晴耕雨読の境涯に入り、漢籍の素養が深かつた。…

青空朗読【青空朗読】若鮎について 著者:北大路 魯山人 読み手:小川 幸香 時間:3分27秒
若鮎について 著者:北大路 魯山人 読み手:小川 幸香 時間:3分27秒 あゆの小さなものは、どうかするとうまくないというひともあるが、わたしは一概にそうは思わない。 小田原の手前に酒匂川という川がある。まだ禁漁中にあの近辺のひとが酒匂川のあゆをよく盗み取りするが、わたしはそれをもらうことがあって、たびたび…

青空朗読【青空朗読】薬局 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:2分28秒
薬局 著者:織田 作之助 読み手:宮松 大輔 時間:2分28秒 その男は毎日ヒロポンの十管入を一箱宛買いに来て、顔色が土のようだった。十管入が品切れている時は三管入を三箱買うて行った。…

青空朗読【青空朗読】八ガ岳に追いかえされる 著者:梅崎 春生 読み手:水野 礼子 時間:9分41秒
八ガ岳に追いかえされる 著者:梅崎 春生 読み手:水野 礼子 時間:9分41秒 八ガ岳登山を試みたのは、昨年の八月末のことで、メンバーは僕んとこ夫妻、遠藤周作夫妻、遠藤君の教え子のグラマー嬢たちが数人、それに斎藤さんと言う人で、この斎藤さんは土地の人で、案内役をして呉れることになった。…
青空朗読【青空朗読】正岡子規 著者:芥川 龍之介 読み手:福井 一恵 時間:4分23秒
正岡子規 著者:芥川 龍之介 読み手:福井 一恵 時間:4分23秒 北原さん。 「アルス新聞」に子規のことを書けと云ふ仰せは確に拝誦しました。子規のことは仰せを受けずとも書きたいと思つてゐるのですが、今は用の多い為に到底書い…
青空朗読【青空朗読】夜光虫 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:宮崎 満 時間:8分23秒
夜光虫 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:宮崎 満 時間:8分23秒 月なき無窮の夜空に、あまたの星がきらめいて、横たわる天の河も、ひときわさんざめいている。風は凪いでいるが、海はざわめいている。見渡せば、ざあと一…
青空朗読【青空朗読】マグノリアの木 著者:宮沢 賢治 読み手:かわなみ のりこ 時間:12分59秒
マグノリアの木 著者:宮沢 賢治 読み手:かわなみ のりこ 時間:12分59秒 霧がじめじめ降っていた。 諒安は、その霧の底をひとり、険しい山谷の、刻みを渉って行きました。…
青空朗読【青空朗読】約束 著者:夢野 久作 読み手:池戸 美香 時間:1分52秒
約束 著者:夢野 久作 読み手:池戸 美香 時間:1分52秒 「ある人が橋の下で友達に会う約束をして待っていた。そのうちに雨が降って水がだんだん深くなって、その人の胸まで来た。けれどもその人は約束を守って立っていた。そのうちに水はいよいよ深くなって、その人の口の処まで来た。けれどもその人は動かなかった。そのうちに水は口…
青空朗読【青空朗読】まえがき(『真実に生きた女性たち』) 著者:宮本 百合子 読み手:谷岡 理香 時間:8分9秒
まえがき(『真実に生きた女性たち』) 著者:宮本 百合子 読み手:谷岡 理香 時間:8分9秒 ここに、四人の婦人の物語がある。何年も前に書かれたこれらの物語をきょう、くりかえし読んでみて、深く深く心を動かされることは、人間社会の歴史は、何…
青空朗読【青空朗読】舞姫 著者:森 鴎外 読み手:藤田 利和 時間:1時間2分4秒
舞姫 著者:森 鴎外 読み手:藤田 利和 時間:1時間2分4秒 石炭をば早や積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人のみなれば。…
青空朗読【青空朗読】山羊の歌 汚れつちまつた悲しみに…… 著者:中原 中也 読み手:鈴木 佳子 時間:1分36秒
山羊の歌 汚れつちまつた悲しみに…… 著者:中原 中也 読み手:鈴木 佳子 時間:1分36秒 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の革裘 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは…
青空朗読【青空朗読】山羊の歌 雪の宵 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:1分33秒
山羊の歌 雪の宵 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:1分33秒 青いソフトに降る雪は 過ぎしその手か囁きか 白秋 ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか ふかふか煙突煙吐いて、 赤い火の粉も刎ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は…… ほんに別れたあのをんな、…
青空朗読【青空朗読】山羊の歌 サーカス 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:1分40秒
山羊の歌 サーカス 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:1分40秒 幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました 幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました 幾時代かがありまして 今夜此処での一と殷盛り 今夜此処での一と殷盛り サーカス小屋は高い梁 そこに一つのブランコだ 見えるともないブランコだ…
青空朗読【青空朗読】山羊の歌 生ひ立ちの歌 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:2分17秒
山羊の歌 生ひ立ちの歌 著者:中原 中也 読み手:松岡 初子 時間:2分17秒 Ⅰ 幼年時 私の上に降る雪は 真綿のやうでありました 少年時 私の上に降る雪は 霙のやうでありました 十七―十九 私の上に降る雪は 霰のやうに散りました 二十―二十二 私の上に降る雪は 雹であるかと思はれた 二十三 私の上に降る雪は…
青空朗読【青空朗読】迷子 著者:泉 鏡花 読み手:堀口 直子 時間:9分21秒
迷子 著者:泉 鏡花 読み手:堀口 直子 時間:9分21秒 お孝が買物に出掛ける道だ。中里町から寺町へ行かうとする突當の交番に人だかりがして居るので通過ぎてから小戻をして、立停つて、少し離れた處で振返つて見た。…
青空朗読【青空朗読】働く町 著者:夢野 久作 読み手:水野 久美子 時間:1分26秒
働く町 著者:夢野 久作 読み手:水野 久美子 時間:1分26秒 ある国で第一番の上手というお医者さんが、ある町に招かれて来ました。お医者さんは町に着くと直ぐ、 「ここの人はどうして一日を過ごしていますか」 と尋ねました。 町の人はこう答えました。…


青空朗読【青空朗読】泣き虫の小ぐまさん 著者:村山 籌子 読み手:ちくわさん 時間:3分28秒
泣き虫の小ぐまさん 著者:村山 籌子 読み手:ちくわさん 時間:3分28秒 小ぐまさんは大変泣き虫でした。朝から晩まで、泣いてばかりゐました。…
青空朗読【青空朗読】恥 著者:太宰 治 読み手:水谷 ケイコ 時間:30分19秒
恥 著者:太宰 治 読み手:水谷 ケイコ 時間:30分19秒 菊子さん。恥をかいちゃったわよ。ひどい恥をかきました。顔から火が出る、などの形容はなまぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。サムエル後書にありました。「タマル、灰を其の首に蒙り、着たる振袖を裂き、手を首にのせて、呼わりつつ去ゆ…

青空朗読【青空朗読】橋 著者:岡本 かの子 読み手:成 文佳 時間:8分38秒
橋 著者:岡本 かの子 読み手:成 文佳 時間:8分38秒 こどものときから妙に橋というものが好きだった。こちらの岸からあちらの岸へ人工の仕掛けで渡って行ける。そういった人間の原始的功利の考えがこどもの好奇心の頭を擡げさせやすいのかとも考える。しかしそれならなんの履物ででもあれ、その上を渡りさえすれば気が済む筈である。…
青空朗読【青空朗読】仲のわるい姉妹 著者:野口 雨情 読み手:小川 幸香 時間:8分6秒
仲のわるい姉妹 著者:野口 雨情 読み手:小川 幸香 時間:8分6秒 ある村に、お杉とお紺と云ふ仲の悪い二人の姉妹(きやうだい)がありました。お母さんは、二人の仲がよくなるやうにと、いつも、心配をしてをりました。 ある晩方、つひ見たことのない、七八つ位のお芥子坊主が庭へ来て、 姉のお杉 妹のお紺 仲が悪くば…

青空朗読【青空朗読】長い名 著者:楠山 正雄 読み手:まあき、マナミン、ジョン酒巻 時間:6分7秒
長い名 著者:楠山 正雄 読み手:まあき、マナミン、ジョン酒巻 時間:6分7秒 一 ちょんきりのちょんさんのほんとうの名をだれも知りませんでした。何でも亡くなったこの子のおかあさんが、この子の運がいいように何かいい名前をつけようと、三日三晩考えぬいて、病気になって、いよいよ目をつぶるというときに、かすかな声で、…
青空朗読【青空朗読】ばかな汽車 著者:豊島 与志雄 読み手:齋藤 こまり 時間:9分10秒
ばかな汽車 著者:豊島 与志雄 読み手:齋藤 こまり 時間:9分10秒 ――長いあいだ汽車の機関手をしていた人が、次のような話をきかせました。―― * 汽車の機関手をしていますと、面白いことや、あぶないことや、つらいことや、それはずいぶんいろんなことがありますが、そのうちでかわった話というのは――…
青空朗読【青空朗読】泣いてゐるお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:吉江 美也子 時間:5分3秒
泣いてゐるお猫さん 著者:村山 籌子 読み手:吉江 美也子 時間:5分3秒 1 ある所にちよつと、慾ばりなお猫さんがありました。ある朝、新聞を見ますと、写真屋さんの広告が出てゐました。 「写真屋さんをはじめます。今日写しにいらしつた方の中で、一番よくうつつた方のは新聞にのせて、ごほうびに一円五十銭差し上げます。」…
青空朗読蠅 著者:横光 利一 読み手:池田 佐季 時間:17分36秒
蠅 著者:横光 利一 読み手:池田 佐季 時間:17分36秒 一 真夏の宿場は空虚であった。ただ眼の大きな一疋の蠅だけは、薄暗い厩の隅の蜘蛛の巣にひっかかると、後肢で網を跳ねつつ暫くぶらぶらと揺れていた。と、豆のようにぼたりと落ちた。そうして、馬糞の重みに斜めに突き立っている藁の端から、裸体にされた馬の背中まで這い上っ…
青空朗読【青空朗読】ナイチンゲール 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:49分44秒
ナイチンゲール 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:山城 美奈 時間:49分44秒…