
蛙 著者:林 芙美子 読み手:駒形 ゆう 時間:10分40秒
蛙
著者:林 芙美子 読み手:駒形 ゆう 時間:10分40秒
暗い晩で風が吹いていました。より江はふと机から頭をもちあげて硝子戸へ顔をくっつけてみました。暗くて、ざわざわ木がゆれているきりで、何だか淋しい晩でした。ときどき西の空で白いような稲光りがしています。こんなに暗い晩は、きっとお月様が御病気なのだろうと、より江は兄さんのいる店の間へ行ってみました。兄さんは帳場の机で宿題の絵を描いていました。
「まだ、おッかさん戻らないの?」
「ああまだだよ。」
「自転車に乗っていったんでしょう?」
「ああ自転車に乗って行ったよ。提灯つけて行ったよ。」
より江たちのお母さんは村でたった一人の産婆さんでした・・・
【青空朗読】とは
青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
https://aozoraroudoku.jp
【青空朗読ご支援のお願い】
★企業および団体の皆様へ
青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。
CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。
★個人の皆様へ…
The skinny
The skinny isn't ready yet — notes appear once the transcript is processed.