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青空朗読
インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
Episodes

青空朗読橋の上で 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:福井 慎二 時間:12分43秒
橋の上で 著者:小泉 八雲/林田 清明 訳 読み手:福井 慎二 時間:12分43秒 お抱え車夫の平七が、熊本の町の近郊にある有名なお寺院へ連れて行ってくれた。…
青空朗読私の祖父 著者:土田 耕平 読み手:小川 幸香 時間:3分31秒
私の祖父 著者:土田 耕平 読み手:小川 幸香 時間:3分31秒 私は、幼いころのお父さん、お母さん、おばあさんの思ひ出は、はつきりしてをります中に、おぢいさんといふ人を少しも知りません。おぢいさんとはいつても、まだ四十二で亡くなつたのですから、私の生れるずつと先のことです。…
青空朗読猫の事務所 〜ある小さな官衙に関する幻想〜 著者:宮沢 賢治 読み手:福井 一恵 時間:24分39秒
猫の事務所 〜ある小さな官衙に関する幻想〜 著者:宮沢 賢治 読み手:福井 一恵 時間:24分39秒 軽便鉄道の停車場のちかくに、猫の第六事務所がありました。ここは主に、猫の歴史と地理をしらべるところでした。…

青空朗読仙人 著者:芥川 龍之介 読み手:三田 朱美 時間:11分33秒
仙人 著者:芥川 龍之介 読み手:三田 朱美 時間:11分33秒 皆さん。 私は今大阪にいます、ですから大阪の話をしましょう。 昔、大阪の町へ奉公に来た男がありました。名は何と云ったかわかりません。ただ飯炊奉公に来た男ですから、権助とだけ伝わっています。…
青空朗読臨終まで 著者:梶井 久 読み手:宮崎 文子 時間:19分6秒
臨終まで 著者:梶井 久 読み手:宮崎 文子 時間:19分6秒 彼は永年病魔と闘いました。何とかしてその病魔を征服しようと努力しました。私も又彼を助けて、共にその病魔を斃そうと勉めましたが、遂に最後の止めを刺されたのであります。…
青空朗読納豆合戦 著者:菊池 寛 読み手:福井 慎二 時間:14分33秒
納豆合戦 著者:菊池 寛 読み手:福井 慎二 時間:14分33秒 一 皆さん、あなた方は、納豆売の声を、聞いたことがありますか。朝寝坊をしないで、早くから眼をさましておられると、朝の六時か七時頃、冬ならば、まだお日様が出ていない薄暗い時分から、…
青空朗読狐のつかい 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:4分21秒
狐のつかい 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:4分21秒 山のなかに、猿や鹿や狼や狐などがいっしょにすんでおりました。 みんなはひとつのあんどんをもっていました。紙ではった四角な小さいあんどんでありました。 夜がくると、みんなはこのあんどんに灯をともしたのでありました。…
青空朗読横綱 著者:太宰 治 読み手:小川 幸香 時間:2分10秒
横綱 著者:太宰 治 読み手:小川 幸香 時間:2分10秒 二、三年前の、都新聞の正月版に、私は横綱男女ノ川に就いて書いたが、ことしは横綱双葉山に就いて少し書きましょう。 私は、角力に就いては何も知らぬのであるが、それでも、横綱というものには無関心でない。或る正直な人から聞いた話であるが、双葉山という男は、必要の…

青空朗読十三年 著者:山川 方夫 読み手:西村 文江 時間:9分24秒
十三年 著者:山川 方夫 読み手:西村 文江 時間:9分24秒 明るい昼すぎの喫茶店で、彼は友人と待ち合わせた。友人はおくれていた。 客のない白い円テーブルが、いくつかつづいている。夏のその時刻は客の数もまばらで、そのせいか、がらんとした店内がよけいひろくみえる。…
青空朗読玉虫のおばさん 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:9分48秒
玉虫のおばさん 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:9分48秒 ある日、春子さんが、久代さんの家へ遊びにまいりますと、 「ねえ、春子さん、きれいなものを見せてあげましょうか。」と、いって、久代さんは、ひきだしの中から、小さなきりの箱を取り出しました。…

青空朗読懐中時計 著者:夢野 久作 読み手:畠山 有香 時間:1分4秒
懐中時計 著者:夢野 久作 読み手:畠山 有香 時間:1分4秒 懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと動いておりました。 鼠が見つけて笑いました。 「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」 「人の見ない時でも動いているから、いつ見られても役に立つのさ」 と懐中時計は答えました。…
青空朗読男心とはかうしたもの 女のえらさと違う偉さ 著者:岡本 かの子 読み手:宮崎 文子 時間:3分23秒
男心とはかうしたもの 女のえらさと違う偉さ 著者:岡本 かの子 読み手:宮崎 文子 時間:3分23秒 尊敬したい気持 結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。…
青空朗読お鍋とおやかんとフライパンのけんくわ 著者:村山 籌子 読み手:福井 一恵 時間:5分23秒
お鍋とおやかんとフライパンのけんくわ 著者:村山 籌子 読み手:福井 一恵 時間:5分23秒 よう子ちやんはお台所が大好きでした。なぜといつて、お料理のにほひはほんとにおいしさうなんですもの。それに、おさじや フオークや お茶碗や…
青空朗読夢 著者:芥川 龍之介 読み手:二宮 正博 時間:3分11秒
夢 著者:芥川 龍之介 読み手:二宮 正博 時間:3分11秒 夢の中に色彩を見るのは神経の疲れてゐる証拠であると云ふ。が、僕は子供の時からずつと色彩のある夢を見てゐる。いや、色彩のない夢などと云ふものはあることも殆ど信ぜられない。現に僕はこの間も夢の中の海水浴場に詩人のH・K君とめぐり合つた。H・K君は麦藁帽をかぶり、…
青空朗読満願 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:6分21秒
満願 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:6分21秒 これは、いまから、四年まえの話である。私が伊豆の三島の知り合いのうちの二階で一夏を暮し、ロマネスクという小説を書いていたころの話である。或る夜、酔いながら自転車に乗りまちを走って、怪我をした。右足のくるぶしの上のほうを裂いた。疵は深いものではなかったが、それで…


青空朗読忠五郎のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:17分33秒
忠五郎のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:17分33秒 昔、江戸小石川に鈴木と云う旗本があって、屋敷は江戸川の岸、中の橋に近い所にあった。この鈴木の家来に忠五郎と云う足軽がいた。容貌の立派な、大層愛想のいい、怜悧な若者で、同僚の受けも甚だよかった。…
青空朗読オペラの辻 著者:岡本 かの子 読み手:水野 久美子 時間:17分28秒
オペラの辻 著者:岡本 かの子 読み手:水野 久美子 時間:17分28秒 巴里は世界の十字路といわれている。巴里の中でもブラス・ドゥ・オペラ(オペラの辻)は巴里の十字路といわれている。…
青空朗読秋草と虫の音 著者:若山 牧水 読み手:松岡 初子 時間:13分27秒
秋草と虫の音 著者:若山 牧水 読み手:松岡 初子 時間:13分27秒 秋草の花のうち、最も早く咲くは何であらう。萩、桔梗、などであらうか。 桔梗も花壇や仏壇で見ては、厭味になりがちである。野原のあを/\とした雑草のなかに、思ひがけない一輪二輪を見出でた時が本統の桔梗らしい。…
青空朗読ウマヤノ ソバノ ナタネ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:12分13秒
ウマヤノ ソバノ ナタネ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:12分13秒 ウマヤノ マドノ ソトニ ナタネガ ハエテ ヲリマシタ。 マダ 花ハ サイテ ヲリマセン。ケレド ツボミガ タクサン ツイテ ヲリマシタ。 モウ ヂキ ハルガ クルノデス。ウマヤノ マエノ ヒザシガ ヒニ ヒニ アタタカク ナツテ…
青空朗読怪物と飯を食ふ話 著者:岡本 一平 読み手:西村 文江 時間:10分19秒
怪物と飯を食ふ話 著者:岡本 一平 読み手:西村 文江 時間:10分19秒 上 死んだ小説家の獨歩は天地に驚き度いと申しました。わたくしのは少し違ひます。時々呆れるやうなものに打つからぬと生命が居眠りをして仕舞ふのです。…
青空朗読祭の晩 著者:宮沢 賢治 読み手:三田 朱美 時間:15分
祭の晩 著者:宮沢 賢治 読み手:三田 朱美 時間:15分 山の神の秋の祭りの晩でした。 亮二はあたらしい水色のしごきをしめて、それに十五銭もらって、お旅屋にでかけました。「空気獣」という見世物が大繁盛でした。…
青空朗読鷹を貰い損なった話 著者:寺田 寅彦 読み手:小川 幸香 時間:5分28秒
鷹を貰い損なった話 著者:寺田 寅彦 読み手:小川 幸香 時間:5分28秒 小学時代の先生方から学校教育を受けた外に同学の友達からは色々の大切な人間教育を受けた。そういう友達の中にも硬派と軟派と二種類あって、その硬派の首…
青空朗読かぶらずし 著者:中谷 宇吉郎 読み手:福井 慎二 時間:2分57秒
かぶらずし 著者:中谷 宇吉郎 読み手:福井 慎二 時間:2分57秒 金沢の郷土の漬け物に、かぶらずしというものがある。大きいかぶらを、厚さ一センチくらいに切り、中に切れ目を入れて、その中に塩ブリをはさむ。それを重石を強くしてこうじでつけたもので、非常にうまい漬け物である。…
青空朗読赤い船とつばめ 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:4分46秒
赤い船とつばめ 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:4分46秒 ある日の晩方、赤い船が、浜辺につきました。その船は、南の国からきたので、つばめを迎えに、王さまが、よこされたものです。…
青空朗読若き日の思い出 著者:牧野 富太郎 読み手:二宮 正博 時間:8分51秒
若き日の思い出 著者:牧野 富太郎 読み手:二宮 正博 時間:8分51秒 一、雨の深山で採集 私は自分の学問に対してあまり苦労したことはなかった。今日まで何十年にわたる長い年月の間実に愉快に学問を続けてきて、ついに今日に及んだのであるが、平素その学問を特に勉強したようにも感じていないのは不思議である。…

青空朗読ムジナモ発見物語り 著者:牧野 富太郎 読み手:福井 一恵 時間:9分26秒
ムジナモ発見物語り 著者:牧野 富太郎 読み手:福井 一恵 時間:9分26秒 じつとしていて静かに往時を追懐してみると、次から次に、あの事この事と、いろいろ過去の事件が思い出される、何を言え九十余年の長い歳月のことであれば、そうあるべきである筈なのである。…
青空朗読「の」の字の世界 著者:佐藤 春夫 読み手:池戸 美香 時間:4分44秒
「の」の字の世界 著者:佐藤 春夫 読み手:池戸 美香 時間:4分44秒 うたちゃんは、三人兄弟の末で、来年からは幼稚園へ行こうというのですが、早くから、自分ではお姉ちゃん気どりで「えいちゃん」「えいちゃん」と、自分をよんでいます。「えいちゃん」とは、ねえちゃんのかたことなのです。…
青空朗読ある男の死 著者:岡本 かの子 読み手:西村 文江 時間:4分28秒
ある男の死 著者:岡本 かの子 読み手:西村 文江 時間:4分28秒 A! 女学校では、当時有名な話でありました。それは 『二時間目事件。』 といふのでした。…
青空朗読待つ 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:7分25秒
待つ 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:7分25秒 省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。 市場で買い物をして、その帰りには、かならず駅に立ち寄って駅の冷いベンチに腰をおろし、買い物籠を膝に乗せ、ぼんやり改札口を見ているのです。上り下…



青空朗読劇の好きな子供たちへ 著者:岸田 國士 読み手:宮崎 文子 時間:26分42秒
劇の好きな子供たちへ 著者:岸田 國士 読み手:宮崎 文子 時間:26分42秒 1 劇をやるのは何のためだろう 子供たちが集まって劇をするということは、楽しい遊びであると同時に、おたがいの勉強であるということを忘れないようにしたい。…
青空朗読ウサギ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分40秒
ウサギ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:3分40秒 ヒトリノ アキナヒガ ヤツテ キマシタ。 ウサギノ ハイツタ カゴヲ モツテ ヲリマシタ。 ソノ クセ、 「ロバノ コハ イリマセンカ、ロバノ コ」 ト ヨンデ アルキマシタ。 チヤウサンハ チヨウド、ロバガ イツピキ ホシイト オモツテ ヰタ…

青空朗読悪妻論 著者:坂口 安吾 読み手:二宮 正博 時間:13分46秒
悪妻論 著者:坂口 安吾 読み手:二宮 正博 時間:13分46秒 悪妻には一般的な型はない。女房と亭主の個性の相対的なものであるから、わが平野謙の如く(彼は僕らの仲間では大愛妻家という定説だ)先日両手をホータイでまき、日本が木綿不足で困っているなどとは想像もできない物々しいホータイだ。肉がえぐられる深傷だという無慙な話…
青空朗読だしの取り方 著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:8分33秒
だしの取り方 著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:8分33秒 かつおぶしはどういうふうに選択し、どういうふうにして削るか。まず、かつおぶしの良否の簡単な選択法をご披露しよう。よいかつおぶしは、かつおぶしとか…

青空朗読ねずみの嫁入り 著者:楠山 正雄 読み手:福井 一恵 時間:6分4秒
ねずみの嫁入り 著者:楠山 正雄 読み手:福井 一恵 時間:6分4秒 むかし、むかし、ある家のお倉の中に、お米を持って、麦を持って、粟を持って、豆を持って、たいそうゆたかに暮らしているお金持ちのねずみが住んでおりました。…
青空朗読恋 著者:正岡 子規 読み手:宮崎 文子 時間:7分27秒
恋 著者:正岡 子規 読み手:宮崎 文子 時間:7分27秒 昔から名高い恋はいくらもあるがわれは就中八百屋お七の恋に同情を表するのだ。お七の心の中を察すると実にいじらしくていじらしくてたまらん処がある。やさしい可愛らしい彼女の胸の中には天地をもとろかすような情火が常に炎々として燃えて居る。その火の勢が次第に強くなりて抑…

青空朗読ばべるの塔 著者:沖野 岩三郎 読み手:小川 幸香 時間:6分54秒
ばべるの塔 著者:沖野 岩三郎 読み手:小川 幸香 時間:6分54秒 まだ、電話も電信も、なんにもない、五六千年も、まへのおはなしです。 ひろいひろい、のはらを、みつけた男がありました。あまり、けしきがよいので、そのまんなかに、一けんの家を、たてました。すると、いつのまにか、われ…
青空朗読捨児 著者:芥川 龍之介 読み手:齊藤 雅美 時間:20分47秒
捨児 著者:芥川 龍之介 読み手:齊藤 雅美 時間:20分47秒 「浅草の永住町に、信行寺と云う寺がありますが、――いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人の御木像があるとか云う、相応に由緒のある寺だそうです。その寺の門前に、明治二十二年の秋、男の子が一人捨ててありました。それがまた生れ年は勿論、名前を書いた紙もつい…
青空朗読朝 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:10分18秒
朝 著者:太宰 治 読み手:三田 朱美 時間:10分18秒 私は遊ぶ事が何よりも好きなので、家で仕事をしていながらも、友あり遠方より来るのをいつもひそかに心待ちにしている状態で、玄関が、がらっとあくと眉をひそめ、口をゆがめて、けれども実は胸をおどらせ、書きかけの原稿用紙をさっそく取りかたづけて、その客を迎える。…
青空朗読赤い魚と子供 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:9分54秒
赤い魚と子供 著者:小川 未明 読み手:緒方 朋恵 時間:9分54秒 川の中に、魚がすんでいました。 春になると、いろいろの花が川のほとりに咲きました。木が、枝を川の上に拡げていましたから、こずえに咲いた、真紅な花や、またうす紅の花は、その美しい姿を水の面に映したのであります。…

青空朗読じゅりあの・吉助 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:12分14秒
じゅりあの・吉助 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:12分14秒 一 じゅりあの・吉助は、肥前国彼杵郡浦上村の産であった。早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の乙名三郎治と云うものの下男になった。が、性来愚鈍な彼は、始終朋輩の弄り物にされて、牛馬同様な賤役に服さなければならなかった。…
青空朗読毒草 著者:江戸川 乱歩 読み手:福井 慎二 時間:21分6秒
毒草 著者:江戸川 乱歩 読み手:福井 慎二 時間:21分6秒 よく晴れた秋の一日であった。仲のよい友達が訪ねて来て、一しきり話がはずんだあとで、「気持のいい天気じゃないか。どうだ、そこいらを少し歩こうか」ということになって、私とその友達とは、私の家は場末にあったので、近くの広っぱへと散歩に出掛けたことであった。…
青空朗読子供に化けた狐 著者:野口 雨情 読み手:室 由美子 時間:8分36秒
子供に化けた狐 著者:野口 雨情 読み手:室 由美子 時間:8分36秒 子供に化けて、大人をだます悪い狐がをりました。 三五郎と云ふ百姓が、馬を曳いて帰つて来ますと、道の端に七八つ位の一人の子供が泣いてゐました。…

青空朗読つめたい メロン 著者:小川 未明 読み手:小川 幸香 時間:2分5秒
つめたい メロン 著者:小川 未明 読み手:小川 幸香 時間:2分5秒 おかあさんが、れいぞうきの ふたを おあけなさると、いい においが しました。 「二郎ちゃん、メロンが つめたく なって いますよ。にいさんが かえったら、きって あげましょうね。」 と おっしゃいました。 二郎さんは じぶんも、にいさんの…
青空朗読食糧騒動について 著者:与謝野 晶子 読み手:宮崎 文子 時間:18分16秒
食糧騒動について 著者:与謝野 晶子 読み手:宮崎 文子 時間:18分16秒 このたびの三府一道三十余県という広汎な範囲にわたって爆発した民衆の食糧騒動は天明や天保年間の飢饉時代に起ったそれよりは劇烈を極めて、大正の歴史に意外の汚点を留めるに到りました。私はこれについて浮んだいろいろの感想の一部を順序もなく書きます。…
青空朗読花子 著者:岡本 かの子 読み手:池戸 美香 時間:3分34秒
花子 著者:岡本 かの子 読み手:池戸 美香 時間:3分34秒 花子には二人の男と二人の女の兄弟があります。花子はそのまんなかに生れました。五つの部屋の真中に花子は眠ります。 晴れ晴れとした春の野辺。ひばりが空高く啼きお陽さまの裳裾がゆらゆらとゆれかがやいて居ます。そして咲き乱れた花が一ぱい!…