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青空朗読
インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
Episodes
青空朗読リイズ 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:12分12秒
リイズ 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:12分12秒 杉野君は、洋画家である。いや、洋画家と言っても、それを職業としているのでは無く、ただいい画をかきたいと毎日、苦心しているばかりの青年である。おそらくは未だ、一枚の画も、売れた事は無かろうし、また、展覧会にさえ、いちども入選した事は無いようである。それでも杉…

青空朗読ざしき童子のはなし 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:7分32秒
ざしき童子のはなし 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:7分32秒 ぼくらの方の、ざしき童子のはなしです。 あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、こどもがふたり、庭であそんでおりました。大きな家にたれもおりませんでしたから、そこらはしんとしています。…
青空朗読画の悲み 著者:国木田 独歩 読み手:齊藤 雅美 時間:22分1秒
画の悲み 著者:国木田 独歩 読み手:齊藤 雅美 時間:22分1秒 画を好かぬ小供は先ず少ないとしてその中にも自分は小供の時、何よりも画が好きであった。(と岡本某が語りだした)。…
青空朗読秋草 著者:島崎 藤村 読み手:三田 朱美 時間:8分14秒
秋草 著者:島崎 藤村 読み手:三田 朱美 時間:8分14秒 過日、わたしはもののはじに、ことしの夏のことを書き添えるつもりで、思わずいろいろなことを書き、親戚から送って貰った桃の葉で僅かに汗疹を凌いだこと、遅くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多かったこと、覚えて置こうと思うこともかなり多いと書いて見た。この稀な大暑…
青空朗読幽霊の足 著者:相馬 御風 読み手:福井 一恵 時間:3分42秒
幽霊の足 著者:相馬 御風 読み手:福井 一恵 時間:3分42秒 或小学校に於ける手工の時間に、Fといふ教師の経験した話。 その日Fは生徒一同に同じ分量の粘土を与へて、各自勝手な物を作らせて見ようと企てた。生徒は皆大いに喜んで各自思ひ/\に、馬だの牛だの人形だの茄子だの胡瓜だのを作つた。…
青空朗読北斗と南斗星 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分57秒
北斗と南斗星 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分57秒 趙顔という少年が南陽の平原で麦の実を割っていると、一人の旅人がとおりかかった。旅人は管輅という未来と過去の判る人であった。その旅人は少年の顔を見て、 「お前さんは、なんという名だ、気の毒なことだ」…
青空朗読日本の全ての方々へ 著者:マハトマ・ガンジー/The Creative CAT 訳 読み手:二宮 正博 時間:12分51秒
日本の全ての方々へ 著者:マハトマ・ガンジー/The Creative CAT 訳 読み手:二宮 正博 時間:12分51秒…
青空朗読朝のヨット 著者:山川 方夫 読み手:水野 久美子 時間:8分32秒
朝のヨット 著者:山川 方夫 読み手:水野 久美子 時間:8分32秒 曙の色がほのかに東の空を染めて、間もなくその日の最初の太陽の光が、はるかな海面を錫箔のように輝かせた。洋上はまだ薄暗く、空と海の境もはっきりしなかったが、とにかく、海には朝が来ていた。…
青空朗読森の中の犬ころ 著者:小川 未明 読み手:室 由美子 時間:8分56秒
森の中の犬ころ 著者:小川 未明 読み手:室 由美子 時間:8分56秒 町のある酒屋の小舎の中で、宿無し犬が子供を産みました。 「こんなところで、犬が子を産みやがって困ったな。」と、主人は小言をいいました。これも、小僧たちが、平常小舎の中をきれいに片づけておかないからだと、小僧たちまでしかられたのであります。…
青空朗読女の魚売り 著者:小川 未明 読み手:宮崎 文子 時間:14分24秒
女の魚売り 著者:小川 未明 読み手:宮崎 文子 時間:14分24秒 ある空の赤い、晩方のことであります。 海の方から、若い女が、かごの中にたくさんのたいを入れて、てんびん棒でかついで村の中へはいってきました。 「たいは、いりませんか。たいを買ってください。」と、若い女はいって歩きました。…
青空朗読アインシュタイン 著者:寺田 寅彦 読み手:湯浅 真由美 時間:50分27秒
アインシュタイン 著者:寺田 寅彦 読み手:湯浅 真由美 時間:50分27秒 この間日本へ立寄ったバートランド・ラッセルが、「今世界中で一番えらい人間はアインシュタインとレニンだ」というような意味の事を誰かに話したそうであ…
青空朗読熊 著者:久米 正雄 読み手:福井 慎二 時間:11分16秒
熊 著者:久米 正雄 読み手:福井 慎二 時間:11分16秒 北海道で生れた私の友達が、或日私の近所の子供たちの前でこういう熊の話をして行きました。 一…
青空朗読金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒
金の輪 著者:小川 未明 読み手:谷岡 理香 時間:7分25秒 太郎は長いあいだ、病気でふしていましたが、ようやく床からはなれて出られるようになりました。けれどまだ三月の末で、朝と晩には寒いことがありました。…
青空朗読金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒
金将軍 著者:芥川 龍之介 読み手:なべさん 時間:11分52秒 ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。この二人はただの雲水ではない。実ははるばる日本から朝鮮の国を探りに来た加藤肥後守清正と小西摂津守行長とである。…
青空朗読カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ 読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香 時間:7分36秒
カリンのあたらしいおうち 著者:あまの せつこ 読み手:室 由美子、吉江 美也子、畠山 有香 時間:7分36秒 やどかりは かいがらを おうちにします カリンも あたらしい おうちを さがしていました おんなのこには ピンクいろの かいがらが にんき カリンの おともだちも みんな ピンクの おうちです 「カリン…
青空朗読赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒
赤い着物 著者:横光 利一 読み手:松岡 初子 時間:15分30秒 村の点燈夫は雨の中を帰っていった。火の点いた献灯の光りの下で、梨の花が雨に打たれていた。 灸は闇の中を眺めていた。点燈夫の雨合羽の襞が遠くへきらと光りながら消えていった。 「今夜はひどい雨になりますよ。お気をおつけ遊ばして。」…
青空朗読赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒
赤とんぼ 著者:新美 南吉 読み手:室 由美子 時間:11分12秒 赤とんぼは、三回ほど空をまわって、いつも休む一本の垣根の竹の上に、チョイととまりました。 山里の昼は静かです。 そして、初夏の山里は、真実に緑につつまれています。 赤とんぼは、クルリと眼玉を転じました。…
青空朗読あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒
あさましきもの 著者:太宰 治 読み手:緒方 朋恵 時間:8分42秒 賭弓に、わななく/\久しうありて、はづしたる矢の、もて離れてことかたへ行きたる。 こんな話を聞いた。 たばこ屋の娘で、小さく、愛くるしいのがいた。男は、この娘のために、飲酒をやめようと決心した。娘は、男のその決意を聞き、「うれしい。」と呟いて、…
青空朗読星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒
星めぐりの歌 著者:宮沢 賢治 読み手:畠山 有香 時間:54秒 あかいめだまの さそり ひろげた鷲の つばさ あをいめだまの 小いぬ、 ひかりのへびの とぐろ。 オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。 大ぐまのあしを きたに 五つのばした ところ。…
青空朗読たましいの教育著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒
たましいの教育 著者:羽仁 もと子 読み手:宮崎 文子 時間:10分35秒 思慮というものの全然芽を出していない幼児には、ただ外形ばかりが強い問題である。 幼児ほど形の上から物を鵜呑みにするものはない。そうしてその鵜呑みにしたことを、よいこととして守ってゆくものはない。…
青空朗読ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒
ナガレボシ 著者:新美 南吉 読み手:若竹 明日香 時間:3分6秒 フユノ サムイ サムイ ヨフケ、ヒユーン ヒユーント コガラシノ フク オソラノ 上ノ ハウデ 三ツ ナランダ コドモノ ホシガ、ケンクワヲ シマシタ。イツモハ ナカヨシダツタノデスケレド、アンマリ マンナカノ ホシガ サムイ サムイト イフノデ…
青空朗読雉子のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:7分44秒
雉子のはなし 著者:小泉 八雲/田部 隆次 訳 読み手:福井 慎二 時間:7分44秒 昔、尾州遠山の里に若い農夫とその妻が住んでいた。家は山の間の淋しい場所にあった。…
青空朗読火傷した神様 著者:田中 貢太郎 読み手:齊藤 雅美 時間:14分12秒
火傷した神様 著者:田中 貢太郎 読み手:齊藤 雅美 時間:14分12秒 一 天津神国津神、山之神海之神、木之神草之神、ありとあらゆる神がみが、人間の間に姿を見せていたころのことであった。 その時伊豆国に、土地の人から来宮様と崇められている神様があった。…
青空朗読デンデンムシノカナシミ 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:3分23秒
デンデンムシノカナシミ 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:3分23秒 イツピキノ デンデンムシガ アリマシタ。 アル ヒ ソノ デンデンムシハ タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。 「ワタシハ イママデ ウツカリシテ ヰタケレド、ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ…
青空朗読手風琴 著者:小川 未明 読み手:上田 あゆみ 時間:13分1秒
手風琴 著者:小川 未明 読み手:上田 あゆみ 時間:13分1秒 秋風が吹きはじめると、高原の別荘にきていた都の人たちは、あわただしく逃げるように街へ帰ってゆきました。そのあたりには、もはや人影が見えなかったのであります。…
青空朗読馬地獄 著者:織田 作之助 読み手:室 由美子 時間:7分14秒
馬地獄 著者:織田 作之助 読み手:室 由美子 時間:7分14秒 東より順に大江橋、渡辺橋、田簑橋、そして船玉江橋まで来ると、橋の感じがにわかに見すぼらしい。橋のたもとに、ずり落ちたような感じに薄汚い大衆喫茶店…
青空朗読女 著者:芥川 龍之介 読み手:宮崎 文子 時間:8分40秒
女 著者:芥川 龍之介 読み手:宮崎 文子 時間:8分40秒 雌蜘蛛は真夏の日の光を浴びたまま、紅い庚申薔薇の花の底に、じっと何か考えていた。…
青空朗読風 著者:竹久 夢二 読み手:畠山 有香 時間:3分51秒
風 著者:竹久 夢二 読み手:畠山 有香 時間:3分51秒 風が、山の方から吹いて来ました。学校の先生がお通りになると、街で遊んでいた生徒達が、みんなお辞儀をするように、風が通ると、林に立っている若い梢も、野の草も、みんなお辞儀をするのでした。…

青空朗読星の銀貨 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:福井 一恵 時間:4分14秒
星の銀貨 著者:グリム兄弟/楠山 正雄 訳 読み手:福井 一恵 時間:4分14秒 むかし、むかし、小さい女の子がありました。この子には、おとうさんもおかあさんもありませんでした。たいへんびんぼうでしたから、しまいには、もう住む…
青空朗読非情な男 著者:山川 方夫 読み手:野中 美木子 時間:11分9秒
非情な男 著者:山川 方夫 読み手:野中 美木子 時間:11分9秒 私は顔をあげた。やはり彼女だった。 窓ごしに彼女の眼が、哀願するように私をみつめている。 開けてくれというのだ。 黒い窓に、彼女は音をたてる。しだいに強く、執拗に、その音がつづいている。 彼女は身もだえをし、全身で私に合図している。…
青空朗読月夜とめがね 著者:小川 未明 読み手:水谷 ケイコ 時間:14分12秒
月夜とめがね著者:小川 未明 読み手:水谷 ケイコ 時間:14分12秒 町も、野も、いたるところ、緑の葉につつまれているころでありました。 おだやかな、月のいい晩のことであります。しずかな町のはずれにおばあさんは住んでいましたが、おばあさんは、ただひとり、窓の下にすわって、針しごとをしていました。…
青空朗読土俵の夢 著者:尾崎 士郎 読み手:三田 朱美 時間:15分14秒
土俵の夢著者:尾崎 士郎 読み手:三田 朱美 時間:15分14秒 去年(昭和二十一年)の歳末、鈴木信太郎さんがひょっこりやってきて一杯飲みながら、いろいろな画を描いていってくれた。鈴木さんがびっこをひきながら私の住む伊東の町はずれまで来るのは並大抵のことではなかったであろう。口に出してこそ言わなかったが私の流謫生活を憐…
青空朗読黄金風景 著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:11分40秒
黄金風景著者:太宰 治 読み手:西村 文江 時間:11分40秒 海の岸辺に緑なす樫の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて ―プウシキン―…
青空朗読十年後のラジオ界 著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:8分12秒
十年後のラジオ界著者:海野 十三 読み手:二宮 正博 時間:8分12秒 「ときにAさん。」 「なんだいBさん。」 「十年経ったら、ラジオ界はどうなる?」 「しれたことサ。ラジオ界なんてえものは、無くなるにきまってる。」 「へえ、なくなるかい。――今は随分流行ってるようだがネ。無くなるとは、ヤレ可哀相に……。」…

青空朗読数の子は音を食うもの 著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:6分7秒
数の子は音を食うもの著者:北大路 魯山人 読み手:三田 朱美 時間:6分7秒 お正月になると、大概の人は数の子を食う。私は正月でなくても、好物として、ふだんでもよろこんで食っている。なかなか美味いものだ。…
青空朗読変な音 著者:夏目 漱石 読み手:堀江 令子 時間:15分9秒
変な音著者:夏目 漱石 読み手:堀江 令子 時間:15分9秒 上 うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。すると、隣の室で妙な音がする。始めは何の音ともまたどこから来るとも判然した見当がつかなかったが、聞いているうちに、だんだん耳の中へ纏まった観念ができてきた。何でも山葵おろしで大根かなにかをごそごそ擦っているに違ない。自…
青空朗読あのころ -幼ものがたり- 著者:上村 松園 読み手:松岡 初子 時間:18分17秒
あのころ -幼ものがたり-著者:上村 松園 読み手:松岡 初子 時間:18分17秒 父 私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。 私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。 「写真を撮ると寿命がない」…
青空朗読瓜子姫子 著者:楠山 正雄 読み手:福井 一恵 時間:10分31秒
瓜子姫子著者:楠山 正雄 読み手:福井 一恵 時間:10分31秒 一 むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈りに行きました。おばあさんは川へ…
青空朗読初往診 著者:小酒井 不木 読み手:二宮 正博 時間:7分6秒
初往診 著者:小酒井 不木 読み手:二宮 正博 時間:7分6秒 先刻から彼は仕事が手につかなかった。一時間ばかり前に、往診から戻って来た彼は、人力車を降りるなり、逃げ込むように、玄関の隣りにある診察室へ入ると、その儘室内をあちこち歩いて深い物思いに沈むのであった。…
青空朗読おもちゃの蝙蝠 著者:佐藤 春夫 読み手:西村 文江 時間:5分36秒
おもちゃの蝙蝠 著者:佐藤 春夫 読み手:西村 文江 時間:5分36秒 あるところに一匹のコーモリがいた。それはオモチャで、ボール紙を切り抜いてその上に紫いろのアートペーパーがはりつけてあった。そして小さなゼンマイ仕掛でバタバタと飛ぶように出来ていた。…
青空朗読「春」 著者:山村 暮鳥 読み手:藤原 淳子 時間:38秒
「春」 著者:山村 暮鳥 読み手:藤原 淳子 時間:38秒 のろいな のろいな なのはなの はたけのなかをゆく汽車は ひら ひら ひいら あとからその汽車 追つかける蝶々 __…