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ロカラジオ
ロカラジオは、 人と空間のより良い関係をデザインする会社、 ロカデザインラボの二人が、 暮らしをデザインすることについて、 事例や身近な感覚を交えながら 考えていくための視点をお話ししているPodcastです。 ■ロカデザインラボの考え方や活動について (会社案内はこちら) https://drive.google.com/file/d/1Mo_8Z2MfnMDRO09sf-nj7oA9wsYPZBbY/view?usp=drive_link
Episodes
ロカラジオ【25-5】古い家と時間の層──きれいすぎない空間の魅力【ジブリの空間編】
ジブリの作品を「空間」から考えるシリーズ、第5回。 『となりのトトロ』の草壁家、 『借りぐらしのアリエッティ』の屋敷、 『耳をすませば』の地球屋。 ジブリに描かれる古い家には、 新しくて整った空間とは違う、 独特の時間の厚みがあります。 軋む床、暗い廊下、古い家具、埃や湿気。 一見すると欠点にも見えるものが、…
ロカラジオ【25-4】暮らしと仕事が混ざる場所──ジブリの働く空間【ジブリの空間編】
ジブリの作品を「空間」から考えるシリーズ、第4回。 『魔女の宅急便』のパン屋、 『千と千尋の神隠し』の油屋、 『耳をすませば』の地球屋、 『ハウルの動く城』の城。 ジブリに描かれる働く場所では、 仕事と暮らしが、きれいに分かれていません。 店の奥には生活があり、 誰かが手を動かす音や匂いがあり、…
ロカラジオ【25-3】水辺と湿度──こちら側とあちら側の境界【ジブリの空間編】
ジブリの「空間」について考えるシリーズ、第3回。 今回は、ジブリに描かれる「水辺」と「湿度」について話します。 『千と千尋の神隠し』の沼の底駅。 水に浸かった線路や、海の上を走る電車、油屋を満たす湯気や湿気。…
ロカラジオ【25-2】子どもの身体で見る空間──小さな場所が世界になる【ジブリの空間編】
ジブリの「空間」について考えるシリーズ、第2回。 今回は、子どもの身体から見える空間について話します。 『となりのトトロ』のトラックの荷台や、草壁家の階段、暗がり、森へ続く道。 『借りぐらしのアリエッティ』の床下や家具の隙間。 大人にとっては、ただの荷台や、ただの隙間に見える場所も、…
ロカラジオ【25-1】ジブリの入口──身体の感度が変わる場所【ジブリの空間編】
ジブリの作品を、「空間」という視点から考える新シリーズ。 第一回は、ジブリに描かれる「入口」について。 『千と千尋の神隠し』のトンネルや、『となりのトトロ』の森の入口。 そこをくぐることで、世界そのものが変わるというより、自分の身体の受け取り方が少しずつ変わっていく。 暗さ、狭さ、光、音、歩く速度。…
ロカラジオ【24-3】加藤駿への10の質問・後編──まず、自分を整えること【お互いを知る編】
前半に続き、飯山友太から加藤駿への10の質問、その後編です。 昔から変わっていない部分や、最近になって変わってきたこと。表にはあまり出していないけれど、実は大切にしていること。そして、ロカデザインラボを社会のなかでどんな存在にしていきたいのか。…
ロカラジオ【24-2】加藤駿への10の質問・前編──自然体と、強要されない関係【お互いを知る編】
今回は「お互いを知る編」として、飯山から加藤へ質問を投げかけていきます。 前編では、自然体でいられる場所や人、幼少期から受けてきた影響、自分らしさ、人との関係で大切にしていることについて話しました。 家にいること、身体を動かすこと、人に会うこと。 本を読む父の姿や、野菜を育てる祖父母の記憶。…
ロカラジオ【24-1】飯山友太への10の質問──素直さと、調整する力【お互いを知る編】
今回は、加藤から飯山へ10の質問を投げかけながら、飯山友太という人の輪郭を探っていく回です。 人からどう見られているのか。自分ではどんな人間だと思っているのか。ロカデザインラボの中で、どんな役割を担っているのか。…
ロカラジオ【23-9】『私たち』の家と間取り──見えない家をどう生きるか
ドラえもんの机から、 磯野家の居間、 野原家の郊外住宅へ。 あるいは、 進撃の巨人の壁や、 エヴァの地下都市へ。 このシリーズでは、 物語の中に描かれるさまざまな空間を通して、 家族、社会、孤独、身体、記憶について考えてきました。 物語の中の空間は、 ただの背景ではありません。 そこには、 人間関係や時代の価値観、…
ロカラジオ【23-8】村上春樹の部屋──漂う暮らしと、希薄さの美学
村上春樹の作品に出てくる部屋には、どこか「住む」というより「滞在する」ような感覚があります。 家具の少ないワンルーム。 清潔だけれど冷たいホテルの部屋。 レコード、本棚、ほとんど空の冷蔵庫。 そして、スパゲッティを茹でる、コーヒーを淹れるといった小さな日常の儀式。…
ロカラジオ【23-7】谷崎潤一郎『春琴抄』──光を閉じる屋敷
谷崎潤一郎の『春琴抄』は、 光を閉じた世界の物語です。 盲目の女性、春琴。 そして彼女に仕える佐助。 この物語では、 空間の“暗さ”が重要な意味を持っています。 光を閉じることで、 関係の濃度が高まっていく。 谷崎文学における「屋敷」という空間を通して、 閉じることの意味を考えます。 📍関連リンク:…
ロカラジオ【23-6】カフカ『変身』──閉ざされていく部屋
朝、目が覚めたら虫になっていた。 カフカ『変身』の物語は、 ほとんどが一つの部屋の中で進みます。 グレゴールの部屋には、 三つのドアがある。 最初は開かれていたその空間が、 少しずつ閉ざされていく。 家具が動き、 ドアが閉まり、 声が届かなくなる。 家の構造を通して、 孤独がどのように生まれていくのかを見ていきます。…
ロカラジオ【23-5】エヴァンゲリオン──地下都市という家
『エヴァンゲリオン』の舞台、第三新東京市。 その地下には、 巨大な空洞都市「ジオフロント」が広がっています。 そしてさらに奥には、 ネルフ本部。 地上の都市、地下の都市、 そしてその奥にある巨大施設。 この入れ子構造は、まるで心の深層を表しているようです。…
ロカラジオ【23-4】進撃の巨人──壁の中の都市
『進撃の巨人』の世界は、 巨大な三重の壁に囲まれています。 マリア、ローゼ、シーナ。 都市そのものが、 巨大な建築のような構造をしている。 壁は、人を守るものなのか。 それとも閉じ込めるものなのか。 都市をひとつの「家」として見たとき、 この物語はまったく違う姿を見せます。 壁という空間の構造から、…
ロカラジオ【23-3】クレヨンしんちゃん──明るい郊外にひそむ、平成の孤立【物語の家と間取り編】
埼玉県春日部市。 野原家の暮らしは、どこにでもありそうな郊外の風景です。 二階建ての小さな家、庭、駐車場。 徒歩圏には公園やスーパーがあり、 家族で過ごすには、十分すぎるほど整った環境。 けれどその「ちょうどよさ」の中に、 ふとした距離や、静かな孤立が潜んでいます。 高度経済成長のあと、…
ロカラジオ【ゲスト回】「居場所はどうやって生まれるのか──距離と感覚がつくる場」|ゲスト:MICO フミコさん【後編】
居場所とは、どんなときに生まれるのか。 役割を脱ぎ、ふっと自分に戻れる瞬間。 五感がひらくとき、思考が静まるとき。 「MICO」で実際に起きている会話や距離感、 そして照明ひとつで変わる人のふるまい。 “場”が人に与える影響を、 体験と言葉のあいだから探っていきます。 人と人のあいだにある距離。…
ロカラジオ【ゲスト回】「なぜこの場所を始めたのか──“集大成”としての場づくり」|ゲスト:MICO フミコさん
今回は、ゲストをお迎えして、 実際にお店を営まれている方の視点から、 リアルな場づくり・空間づくりについてお話を伺いました。 CA、アパレル、食、そして接客。 これまでの経験のすべてが重なり、ひとつの「場」が立ち上がる。 今回のゲストは、北習志野のお店「MICO」を営むフミコさん。…
ロカラジオ【23-2】ドラえもん──のび太くんが抱える孤独とその間取り【物語の家と間取り編】
友達にいじめられる。 勉強ができない。お母さんから怒られる。 子どもの頃は、ただの“日常”として見ていた風景。 けれど大人になって振り返ると、 そこには、のび太くんが抱えていた孤独の輪郭が浮かび上がってきます。 なぜ彼のもとに、ドラえもんは現れたのか。…
ロカラジオ【23-1】サザエさん──ちゃぶ台を囲む家【物語の家と間取り編】
磯野家の中心にあるのは、 ちゃぶ台です。 そこでは毎日のように、 家族の会話や小さな事件が起こる。 『サザエさん』の家は、 戦後日本の典型的な木造住宅。 でもその間取りは、 単なる住宅の再現ではありません。 廊下、縁側、居間。 その配置は、 家族の関係性そのものを映し出しています。 「家族とは何か」を、…
ロカラジオ【23-0】序章|物語の家と間取り
ドラえもんの家。サザエさんの家。グレゴールの部屋。 私たちは物語を読むとき、登場人物の心やストーリーに注目します。 けれど実は、その人物たちは必ず「空間」の中で生きています。 どんな家に住んでいるのか。どんな間取りで暮らしているのか。ドアはどこにあり、窓はどこに開いているのか。…
ロカラジオ【雑談回】情報が少なかった時代の感覚
「情報を減らす」ということについて。 いまの時代は、 常に情報に触れ続けています。 けれど、 情報がもっと少なかった時代、 私たちはどんな感覚で世界を受け取っていたのか。 情報量と身体感覚の関係について、 静かに考えた回です。 ■関連リンク: ロカ X …
ロカラジオ【22-12】思想と建築、そのあいだにあるもの
シリーズ「思想と建築」最終回。 イタリア、ドイツ、ソ連、そして日本。ファシズム、社会主義、帝国、戦後民主主義、高度経済成長。 それぞれの時代で、建築は国家の理想や恐れ、未来像を引き受けてきました。…
ロカラジオ【22-11】代々木体育館──曲線が描いた日本の未来像
1964年東京オリンピック。 日本は、世界に「新しい国の姿」を示そうとしていました。 丹下健三の代々木体育館は、 吊り構造のダイナミックな曲線によって、 “未来の国”としての日本を世界へ印象づけた建築。 戦後の混乱を抜け、 高度経済成長へ向かう時代の空気が宿っています。…
ロカラジオ【22-10】広島平和記念館──透明性と未来への開放
戦後、日本の建築が最初に向き合ったのは「平和」でした。 丹下健三による広島平和記念館は、 ピロティ、ガラス、水平性を特徴とし、 「戦後民主主義の透明性」を象徴する建築として語られます。 帝国の時代から地続きのデザイン的要素を持ちながらも、 その意味を“未来への開放”へと変換した建築。…
ロカラジオ【22-9】帝国日本の建築──大東亜建設記念式場コンペと若き丹下健三
戦前の日本で象徴的だったのが、 「大東亜建設記念式場コンペ」。 帝国主義のイデオロギーと、 神道的な権威を建築に埋め込もうとした計画です。 このコンペで、まだ若手だった丹下健三の案が1位に。 のちの“戦後日本の建築”を背負う人物が、 帝国の時代に何を考えていたのか。 戦時と戦後が地続きになる地点を見つめる回です。…
ロカラジオ【22-8】フルシチョフカ──平等と効率を標準化した住宅革命
戦後のソ連は深刻な住宅不足に直面します。 そこで生まれたのが「フルシチョフカ」。 コストを抑え、効率を極限まで高め、 大量に供給するための“標準化された住宅”。 その発想は、日本の高度成長期の団地とも通じています。 背景の社会課題(住宅不足・急激な都市化)が共通していたのです。…
ロカラジオ【22-7】スターリン様式──権威と荘厳をまとった高層ビル群
ドム・コムーナの理想が失われ、 ソ連は“権威の建築”へと向かっていきます。 その象徴が、モスクワの七つの高層ビル── 俗に言う「セブンシスターズ」。 荘厳で重厚、垂直性、巨大なコーニス。 スターリンが求めたのは、 “国家の偉大さを見上げさせる建築”でした。 理想から権威へ。社会主義建築の転換点を読み解く回です。…
ロカラジオ【番外編】会社案内をアップデートしました|ロカデザインラボの今
今回は番外編として、 ロカデザインラボの会社案内をアップデートしたことについて話しています。 ロカデザインラボは、 人と空間のより良い関係をデザインすることを軸に、 住まいや場のあり方を一緒に考え、かたちにしてきました。 今回の会社案内では、これから大切にしていきたい関わり方を、あらためて言葉として整理しています。…
ロカラジオ【22-6】共同体の家──ドム・コムーナと社会主義の生活実験
ロシア・アヴァンギャルドが目指したのは、 生活そのものを変える建築でした。 「ドム・コムーナ(共同体の家)」は、 家族単位の生活を解体し、 共同生活によって「新しい社会」を育てようとする試み。 この思想は、現代の寮、サービスアパートメント、 あるいは団地やシェアハウスにも系譜が続いています。…
ロカラジオ【22-5】ヒトラーが夢見た世界首都ゲルマニア──巨大建築の欲望
ヒトラーは生涯、 「私は建築家になりたかった」と語っていました。 その欲望が極まったのが、 ベルリンを“世界首都ゲルマニア”へと改造する計画。 50万人を収容する巨大な大ホール、 門の高さが100mを超える凱旋門── そのスケッチは今も残されています。…
ロカラジオ【22-4】ドイツ・群衆の建築──ツェッペリン広場と光の大聖堂
ナチス・ドイツの建築は、個人ではなく“群衆”をつくる建築でした。 ニュルンベルク党大会の舞台、ツェッペリン広場。 そして、夜空を照らす巨大な光柱「光の大聖堂」。 映画『意志の勝利』によって、建築はプロパガンダの舞台へと変わっていきます。 群衆が一つの身体になる瞬間──そのための「建築的仕掛け」を紐解きます。…
ロカラジオ【22-3】EUR計画──未完の万博都市とローマ帝国の影
イタリア・ファシズム建築について。 ムッソリーニ政権が構想した「EUR」は、 ローマ帝国の威光を現代に再演しようとした巨大都市計画でした。 イタリア文明宮殿(スクエア・コロッセオ)に象徴されるように、 アーチ・大理石・プロポーションの美学は、 “古代ローマの精神を現代に呼び戻す”装置でもありました。…
ロカラジオ【22-2】イタリア・テラーニ──純粋さと幾何学が建築になるとき
シリーズ「思想と建築」第2回。 今回は、イタリア・ファシズム建築の代表的存在、ジュゼッペ・テラーニを取り上げます。 カーサ・デル・ファッショに象徴される、 白い大理石、幾何学の純粋さ、大きなガラス面による“透明性”。 その美しさの背後には、 「国家の純化」や「新しい共同体」への強い信念──…
ロカラジオ【22-1】思想と建築の関係とは?──建築は、思想のかたちである
シリーズ「思想と建築」第1回。 建築は、単なる空間のデザインではなく、 その時代に生きる人々の思想や、国家が信じた未来を映し出す鏡のような存在です。 ファシズム建築、社会主義建築、そして戦後日本の建築へ──。 それぞれの時代に、建築家たちは何を信じ、どんな理想を形にしようとしたのか。…
ロカラジオ【22-0】オープニングオーク──新シリーズのはじまり|思想と建築
ロカラジオの新シリーズ「思想と建築」がはじまります。 イタリア、ドイツ、ソ連、そして日本── 建築は、それぞれの時代や国家の思想をどのように映してきたのか。 ファシズム建築、社会主義建築、帝国主義日本、そして戦後日本。 全12回にわたって、「建築は思想のかたちである」という視点から、…
ロカラジオ【21-5】コルビュジエが最後に見つめた“余白”──建築を越えて、暮らしへ【カップ・マルタンの休暇小屋編】
ル・コルビュジエが晩年を過ごした、南フランス・カップマルタンの「休暇小屋」。 わずか8畳の空間で、彼は何を考え、何を手放していったのでしょうか。 最終回となる今回は、この小屋に込められた“余白”の思想をめぐりながら、 建築を離れ、ひとりの人間としてのコルビュジエを見つめます。…
ロカラジオ【21-4】暮らすことは、考えること──思索のための8畳【カップ・マルタンの休暇小屋編】
テレビも電話もない、静かな8畳の小屋。 外の喧騒から切り離されたその空間で、コルビュジエは日々、泳ぎ、書き、考えていました。 “暮らすこと=考えること”という感覚。 身体と空間、そして思考がひとつに整う、小屋の構造について話しています。 📍関連リンク: ロカ X …
ロカラジオ【21-3】自然とともに生きるということ──風景に“置かれた”小屋【カップ・マルタンの休暇小屋編】
南フランス・カップマルタンの海辺に建つ、ル・コルビュジエの小屋。 そこでは、風や波、鳥の声がそのまま室内に届き、建築が“自然の一部”として置かれています。 毎朝の海水浴という習慣を通して、身体と風景が溶け合うように整っていく── 自然に委ねるという「整い」のかたちについて話しています。 📍関連リンク: ロカ X…
ロカラジオ【21-2】整った空間、整う暮らし──コルビュジエの“ちょうどよさ”【カップマルタンの休暇小屋編】
ル・コルビュジエが晩年を過ごした「8畳ほどの小屋」。 今回はその内部に注目します。 ベッド、書斎、窓──すべてが人の動きに合わせて配置され、彼の提唱した寸法体系「モデュロール」が随所に生かされています。 無理なく手が届き、自然に身体が動くことで、思考まで整っていく。…
ロカラジオ【21-1】巨匠は毎朝“ととのって”いた【カップマルタンの休暇小屋編】
サウナじゃないのに、毎朝“ととのう”建築。 そんな空間をつくっていたのが、あのコルビュジエでした。 人生の終盤、彼が毎年のように通い詰めていたのは、南フランスの海辺に建てたたった8畳ほどの小屋。 毎朝、目の前の海に飛び込み、自然のなかで身体を目覚めさせてから、執筆や読書に没頭する——…
ロカラジオ【21-0】巨匠が愛した、たった8畳の空間【カップマルタンの休暇小屋編】
あのル・コルビュジエが、人生の晩年に選んだのは、たった8畳ほどの小屋でした。 南フランス・カップマルタンの海辺にぽつんと建つこの「カバノン」は、寝る・書く・考えるという、彼の暮らしの核を支えていた空間です。 都市や高層ビルを設計してきた巨匠が、最後に自らのためだけに設計した、唯一の建築。…
ロカラジオ【20-5】“地元”とは何か──境界が育む愛着【函館の内側性編】
シリーズ最終回は、「地元とは何か?」という問いに立ち返ります。 どの場所でも、人は“内と外”を分ける境界に触れながら暮らしています。 その境界は、ときに言葉や文化、距離や風景として現れ、 「ここに属している」という感覚を強めていきます。…
ロカラジオ【20-4】行けない距離が育てる「内と外」──暮らしと言葉【函館の内側性編】
函館の“内側性”をかたちづくる要素のひとつが、「行けない距離」です。 他の街へ出るには遠すぎて、基本的には函館の中で暮らすしかない。 その距離感が、人々の生活リズムや関係性を形づくってきました。 さらに「なした?」のような方言やイントネーションも、その土地の空気や関係を自然に映し出しています。…
ロカラジオ【20-3】街に輪郭があるということ──函館の視覚的な境界【函館の内側性編】
函館の“内側性”を形づくるもののひとつが、「街の輪郭」です。 山と海に囲まれた地形そのものが、視覚的に明確な“境界”をつくっています。 東京のように境界を意識しにくい都市と違い、函館は夜景を思い浮かべるだけで街の輪郭が一目でわかる。…
ロカラジオ【20-2】“内側”にいるということ──レルフ『場所の現象学』から【函館の内側性編】
今回のテーマは、「内側にいる」という感覚について。 エドワード・レルフの『場所の現象学』を手がかりに、函館の人々が共有している“地元への想いの強さ”をどう説明できるのかを考えます。 ずっと言葉にならなかった「地元への違和感」に、少しずつ輪郭が与えられていく──そんな体験をお話ししました。 📍関連リンク: ロカ X…
ロカラジオ【20-1】地元という違和感──「内側にいる」という感覚【函館の内側性編】
こんにちは、「ロカラジオ」の加藤です。 今日から新シリーズ「函館の内側性」がスタートします。 初回は導入編として、僕自身が東京に出てから感じた“違和感”について。 なぜ、自分はこんなにも“地元”を強く意識しているのか。 そして、函館という街が、人にそうした感覚を育てるとしたら、その背景には何があるのか。…
ロカラジオ【20-0】感覚の核からはじまる創造──AIと共にあるクリエイター像【函館の内側性編】
こんにちは、ロカラジオの加藤です。 今回は、新シリーズのプレトーク。来週から本編が始まる前に、少しだけ雑談をお届けします。 最近、ChatGPTを“静かな相棒”のように使いながら、 自分の思考や感覚を整えるプロセスに変化が出てきました。 ・AIとの対話は、もはや編集者? ・ひとりの内省があるからこそ、道具が生きる…
ロカラジオ【19-9】「“白い家”は、どこで生まれるのか」【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
建築家に家を頼むと、なぜか「白くて四角い家」になる――そんなイメージの背景には、実は“教育のかたち”があります。 今回はシリーズの最終回として、建築家が受けてきた大学での設計教育、白模型での表現、そして設計課題における「施主不在」の状況に焦点を当てます。 建築家が「言うことを聞かない」理由。…
ロカラジオ【19-8】「ガラスと石の箱を越えて――建築はどこへ向かうのか」 【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
機能性と合理性を追求したモダニズム建築。 その徹底はやがて「どこにも属さない空間」へとつながっていきました。 鉄とガラスの箱の連なり、無機質な都市の風景。 そこに対する反動として生まれたポストモダン建築や、批判的地域主義。 建築は「場所性」をどう取り戻そうとしたのか――…
ロカラジオ【19-7】「装飾は罪なのか?―白い家と近代建築の誕生」【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
ウィーンの街に溢れた過去の様式、装飾の氾濫。それに異を唱えた建築家アドルフ・ロースの言葉「装飾は犯罪だ」。 この回では、ロースの思想からはじまり、ル・コルビュジエによるモダニズム建築の実現までを辿りながら、「建築家の建てる家はなぜ白いのか?」という問いに迫ります。…
ロカラジオ【19-6】「石の壁から、光の塔へ―中世建築のかたち」【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
漫画『ち。』を読んだことのある人なら、 キリスト教がどれだけ強い権威を持っていたのか、きっと印象に残っているはず。 実はその時代の空気が、建築にも色濃く表れています。 分厚い石の壁でできたロマネスク様式から、 天へと祈りを伸ばすように建てられたゴシック様式へ。…
ロカラジオ【19-5】「フン族に追われて始まった、建築600年の旅」【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
ローマ帝国に追われて逃げてきたゲルマン民族。 めちゃくちゃ強かったフン族の影に怯えながらも、彼らはローマの跡地で新たな暮らしをはじめます。 とはいえ、建築なんてやったことない。 それでも、600年かけて少しずつ育てた文化が「ロマネスク建築」だったんです。 建築と歴史の接点を、ちょっとゆるく、でも深く。…
ロカラジオ【19-4】「最強!!数千年もつコンクリート爆誕」古代ローマ建築における建築工学の発展【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。今回は、建築工学の目覚ましい発展が起こった古代ローマ建築について振り返っています。 ・アーチってなんのためにあるの? ・テルマエ・ロマエ ・グラディエーター ロカ X…
ロカラジオ【19-3】「現代建築の源流って??」古代ギリシャ建築を振り返る【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。今回は、現代の建築の源流、古代ギリシャ建築について振り返っています。 ・聖闘士星矢の神殿は古代ギリシャ建築 ・古代ギリシャでは、建築家が自由にデザインしちゃだめだった!? ロカ X…
ロカラジオ【19-2】「白い箱はどこから来た?」西洋建築史を振り返る【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。 今回は、現代建築の白い箱のような建築のルーツはどこ?という話をしています。 ・なぜ現代建築は、西洋建築史の延長線上で説明されるか ・建築史は、建築家の数だけある? ロカ X…
ロカラジオ【19-1】「建築家に頼むとなぜか白い建物にされてしまう」横暴な建築家のイメージはどこからきた?【建築家の建てる家はなぜ白いか編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 今回から【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が始まります。 「建築家に頼むと白い家にされる」 「要望を聞いてもらえない」 などのイメージを持つ方は少なくないかと思います。では、なぜそういうイメージが形作られたかを建築の歴史や大学教育を振り返ることで見ていきます。 ・建築家の歴史…
ロカラジオ【18-7】「昔は家を自由に建てられなかった!?」信仰によって決められた家々の配置【神社はなぜそこにあるか?編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 今回は【神社はなぜそこにあるか?編】の最終回です。 これまで7回にわたってみてきた神社の配置についてですが、今回で最後。 ・『神と村』 ・神輿って、神さまを運んでたの!? ・山岳信仰と祖霊信仰 ロカ X…
ロカラジオ【18-6】「神様が津波を止めた!?」祀られる神様によって異なる神社の立地【神社はなぜそこにあるか?編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に引き続き【神社はなぜそこにあるか?編】が続いています。 祀られる神様によって異なる神社の立地について。その所以を見ていきます。 ・津波の被害を受けた神社と被害を免れた神社の違いとは? ・スサノオとアマテラス ロカ X…
ロカラジオ【18-5】「奥には神聖なものがある」自然条件が生んだ日本独特の空間認識【神社はなぜそこにあるか?編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に引き続き【神社はなぜそこにあるか?編】が続いています。 今回は、日本の独特な空間認識がなぜ育まれたいったのか。山と海に囲まれた自然条件が日本人の空間認識に大きな影響を与えていたことがわかってきます。 ・おもて、うら ・カミ、シモ ・クチ、オク ロカ X…
ロカラジオ【18-4】「人里の外には何が棲んでいた?」里とそれ以外との空間の分離【神社はなぜそこにあるか?編】
こんにちは。ロカデザインラボです。 前回に引き続き【神社はなぜそこにあるか?編】が続いています。 今回は、弥生時代に起こった里とそれ以外との空間の分離について。生活様式の変化にともなっておこった生活空間の変化について見ていきます。 ・山窩(サンカ)とは? ・豊臣秀吉って山窩(サンカ)なの?…