
【25-5】古い家と時間の層──きれいすぎない空間の魅力【ジブリの空間編】
ジブリの作品を「空間」から考えるシリーズ、第5回。
『となりのトトロ』の草壁家、
『借りぐらしのアリエッティ』の屋敷、
『耳をすませば』の地球屋。
ジブリに描かれる古い家には、
新しくて整った空間とは違う、
独特の時間の厚みがあります。
軋む床、暗い廊下、古い家具、埃や湿気。
一見すると欠点にも見えるものが、
その場所に奥行きや、想像の余白を生んでいる。
古い家に入ったとき、
なぜか歩く速度が少しゆっくりになったり、
柱や床の傷に目が向いたり、
その場所に流れてきた時間を感じたりする。
今回は、そんな「古い家」と「時間の層」を、
『となりのトトロ』や『借りぐらしのアリエッティ』、
直島の家プロジェクトやリノベーションの考え方にも重ねながら考えます。
きれいにすることと、
豊かにすることは、必ずしも同じではない。
空間に残る時間や気配を、
今の暮らしへどうつなぎ直していくのか。
ジブリの古い家を手がかりに、
「きれいすぎない空間」の魅力について話します。
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