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青空朗読
インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
Episodes
青空朗読【青空朗読】老境 著者:河井 酔茗 読み手:加納 恵美子 時間:1分31秒
老境 著者:河井 酔茗 読み手:加納 恵美子 時間:1分31秒 吾老いぬれど 仙家に入らず 茶烟軽く 紅塵の裡に住む 柴門を守るは 吾家の月 竹窓に吹くは 隣家の風 人来れば 迎へて会ふ 人去れば 吾座にもどる 眠り足りて 夢なく 起きて 倦むことなし 昼には 昼に書くことあり 夜には 夜に語ることあり…
青空朗読【青空朗読】雪に埋れた話 著者:土田 耕平 読み手:池戸 美香 時間:6分4秒
雪に埋れた話 著者:土田 耕平 読み手:池戸 美香 時間:6分4秒 お秋さんは、山へ柴刈に行つたかへりに、雪に降りこめられました。こん/\と止めどなく降つてくる雪は、膝を埋め、腰を埋め、胸を埋める深さにまで積つてきました。お秋さんは、大きな柴の束を背負つたまゝ、立ちすくんでしまひました。 「もう助かりやうはない。」…
青空朗読【青空朗読】檸檬 著者:梶井 基次郎 読み手:藤田 利和 時間:19分39秒
檸檬 著者:梶井 基次郎 読み手:藤田 利和 時間:19分39秒 えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。これはちょっといけなかった。結果した肺尖カタルや神経衰弱がいけな…
青空朗読【青空朗読】友人 著者:上村 松園 読み手:水野 礼子 時間:3分4秒
友人 著者:上村 松園 読み手:水野 礼子 時間:3分4秒 私にはこれという友人がなく、つきあいらしい交際もしたことがない。 昔から独りぼっちといった感じである。…
青空朗読【青空朗読】烈婦 著者:高田 保 読み手:宮澤 賢吉 時間:5分2秒
烈婦 著者:高田 保 読み手:宮澤 賢吉 時間:5分2秒 「世界情勢吟」と題して川柳一句をお取次ぎする。 国境を知らぬ草の実こぼれ合い なんと立派なものではないか。ピリッとしたものが十七字の中に結晶している。ところでこれがなんと、八十三歳のお婆さんのお作なのだ、驚いていただきたい。…
青空朗読【青空朗読】雪だるま 著者:小川 未明 読み手:中田 真由美 時間:8分12秒
雪だるま 著者:小川 未明 読み手:中田 真由美 時間:8分12秒 いいお天気でありました。もはや、野にも山にも、雪が一面に真っ白くつもってかがやいています。ちょうど、その日は学校が休みでありましたから、次郎は、家の外に出て、となりの勇吉といっしょになって、遊んでいました。 「大きな、雪だるまを一つつくろうね。」…
青空朗読【青空朗読】列車 著者:太宰 治 読み手:凧野 頓太 時間:13分14秒
列車 著者:太宰 治 読み手:凧野 頓太 時間:13分14秒 一九二五年に梅鉢工場という所でこしらえられたC五一型のその機関車は、同じ工場で同じころ製作された三等客車三輛と、食堂車、二等客車、二等寝台車、各々一輛ずつと、ほかに郵便やら荷物やらの貨車三輛と、都合九つの箱に、ざっと二百名からの旅客と十万を越える通信とそれに…
青空朗読【青空朗読】雪 著者:三好 達治 読み手:詩真 時間:52秒
雪 著者:三好 達治 読み手:詩真 時間:52秒 十一月の夜をこめて 雪はふる 雪はふる 黄色なランプの灯の洩れる 私の窗にたづね寄る 雪の子供ら 小さな手が玻璃戸を敲く 玻璃戸を敲く 敲く さうしてそこに 息絶える 私は聽く 彼らの歌の 靜謐 靜謐 靜謐 【青空朗読】とは…
青空朗読【青空朗読】レコード夜話 著者:宮城 道雄 読み手:谷口 尚久 時間:7分18秒
レコード夜話 著者:宮城 道雄 読み手:谷口 尚久 時間:7分18秒 メニューヒンの演奏会を日比谷の公会堂へ聴きに行って、あとで楽屋へ挨拶に行くと、握手をしながら how do you do と言われた。その声が高い若々しい調子に聞こえた。帰ろうとすると、もう一度握手されたので私は嬉しかった。…
青空朗読【青空朗読】歪んだ窓 著者:山川 方夫 読み手:堀口 直子 時間:12分8秒
歪んだ窓 著者:山川 方夫 読み手:堀口 直子 時間:12分8秒 朝からの雨が窓を濡らしている。アパートの小暗い部屋の中で、レーン・コートを出し手ばやく外出の仕度にかかる姉を、彼女は隅っこから目を光らせて見ていた。 「いいわね? じゃ、ちゃんとおとなしくお留守番をしててね。すぐ帰ってくるから」…

青空朗読【青空朗読】雪女 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分38秒
雪女 著者:田中 貢太郎 読み手:齋藤 こまり 時間:9分38秒 多摩川縁になった調布の在に、巳之吉という若い木樵がいた。その巳之吉は、毎日木樵頭の茂作に伴れられて、多摩川の渡船を渡り、二里ばかり離れた森へ仕事に通っていた。…
青空朗読【青空朗読】無表情の表情 著者:上村 松園 読み手:田部 真理 時間:6分11秒
無表情の表情 著者:上村 松園 読み手:田部 真理 時間:6分11秒 私は前かたから謡曲を何よりの楽しみにして居りまして、唯今では家内中一統で稽古して居ります。松篁夫婦、それから孫も仕舞を習っているという工合で、一週に一度ずつは先生に来て頂いているという、まあ熱心さです。…
青空朗読【青空朗読】二つの鞄 著者:夢野 久作 読み手:かえるさん 時間:2分55秒
二つの鞄 著者:夢野 久作 読み手:かえるさん 時間:2分55秒 小さな鞄と大きな鞄と二つ店に並んでおりました。大きな鞄はいつも小さな鞄を馬鹿にして、 「お前なんぞはおれの口の中に入ってしまう」 と冷かしました。…
青空朗読【青空朗読】村の学校(実話) 著者:アルフォンス・ドーデー/鈴木 三重吉 訳 読み手:後藤 司 時間:18分11秒
村の学校(実話) 著者:アルフォンス・ドーデー/鈴木 三重吉 訳 読み手:後藤 司 時間:18分11秒…
青空朗読【青空朗読】二つの頭 著者:原 民喜 読み手:池戸 美香 時間:3分57秒
二つの頭 著者:原 民喜 読み手:池戸 美香 時間:3分57秒 日曜日のことでした、雄二の兄と兄の友達が鶴小屋の前で、鶴をスケッチしていました、雄二はそれを側で眺めながら、ひとりでこんなことを考えました……何んだい、僕だって描けますよ、鶴だって、犬だって、山の絵だって、駅だって、街の絵だって、みんな描けます、僕の眼にち…

青空朗読【青空朗読】普請中 著者:森 鴎外 読み手:新道 改 時間:16分31秒
普請中 著者:森 鴎外 読み手:新道 改 時間:16分31秒 渡辺参事官は歌舞伎座の前で電車を降りた。 雨あがりの道の、ところどころに残っている水たまりを避けて、木挽町の河岸を、逓信省の方へ行きながら、たしかこの辺の曲がり角に看板のあるのを見たはずだがと思いながら行く。…
青空朗読【青空朗読】無題抄 著者:上村 松園 読み手:濱田 薫 時間:8分45秒
無題抄 著者:上村 松園 読み手:濱田 薫 時間:8分45秒 私には、どうも絵以外のことですと、どうせ余技にすぎないからという気がして、打ち込んで熱中する気になれない性分があるようです。三味線にしても長唄にしても、最初は謡曲にしても、皆そういう風にずぼらに考えていました。…

青空朗読【青空朗読】蟲の聲 著者:永井 荷風 読み手:横山 宜夫 時間:15分
蟲の聲 著者:永井 荷風 読み手:横山 宜夫 時間:15分 東京の町に生れて、そして幾十年といふ長い月日をこゝに送つた………。…
青空朗読【青空朗読】梟の大旅行 著者:林 芙美子 読み手:富田 美苗 時間:13分43秒
梟の大旅行 著者:林 芙美子 読み手:富田 美苗 時間:13分43秒 むかしあるところに、梟が住んでいました。ふかいふかい森のなかで、晝も、ほの暗いところなのです。あんまり暗い森のなかなので陽氣なお天氣の好きな、小鳥や、りすも、みんな、森のそとがわに出て住んでいました。…
青空朗読【青空朗読】虫の生命 著者:夢野 久作 読み手:真喜屋 智美 時間:12分45秒
虫の生命 著者:夢野 久作 読み手:真喜屋 智美 時間:12分45秒 炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者で、毎日毎日奥山で炭焼竈の前に立って煙の立つのを眺めては、淋しいなあと思っておりました。…
青空朗読【青空朗読】富嶽百景 著者:太宰 治 読み手:駒形 ゆう 時間:53分49秒
富嶽百景 著者:太宰 治 読み手:駒形 ゆう 時間:53分49秒 富士の頂角、広重の富士は八十五度、文晁の富士も八十四度くらゐ、けれども、陸軍の実測図によつて東西及南北に断面図を作つてみると、東西縦断は頂角、百二十四度となり、南北は百十七度である。広重、文晁に限らず、たいていの絵の富士は、鋭角である。いただきが、細く、…
青空朗読【青空朗読】麦の ほ 著者:グリム兄弟/矢崎 源九郎 訳 読み手:堀口 直子 時間:3分7秒
麦の ほ 著者:グリム兄弟/矢崎 源九郎 訳 読み手:堀口 直子 時間:3分7秒 むかし むかし、神さまが、まだ じぶんで、この世の中を、あるきまわっていらっしゃったころの おはなしです。 そのころは、こくもつが、今よりも ずっとずっと よく みのりました。麦のほも、五十や六十 ばかりではありません。四百も五百も…
青空朗読【青空朗読】フェリシテ 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:中村 昭代 時間:17分57秒
フェリシテ 著者:モーリス・ルヴェル/田中 早苗 訳 読み手:中村 昭代 時間:17分57秒 彼女はフェリシテという名前だった。貧しい女で、美人でもなく、若さももう失われていた。…
青空朗読【青空朗読】猫吉親方 またの名 長ぐつをはいた猫 著者:ペロー/楠山 正雄 訳 読み手:濱田 薫 時間:21分7秒
猫吉親方 またの名 長ぐつをはいた猫 著者:ペロー/楠山 正雄 訳 読み手:濱田 薫 時間:21分7秒 一…
青空朗読【青空朗読】つばめの 著者:小川 未明 読み手:菅野 秀之 時間:7分48秒
つばめの話 著者:小川 未明 読み手:菅野 秀之 時間:7分48秒 上 夏の初めになると、南の方の国から、つばめが北の方の国に飛んできました。そして、電線や、屋根の上や、高いところ…
青空朗読【青空朗読】寝ぼけ 著者:夢野 久作 読み手:ちくわさん 時間:4分4秒
寝ぼけ 著者:夢野 久作 読み手:ちくわさん 時間:4分4秒 太郎さんはしじゅう寝ぼけてしくじるので、口惜しくてたまりません。明日は運動会だから、決して寝ぼけずにちゃんと自分で支度をして、みんなを驚かしてやろうとかたく決心をして寝ました。…
青空朗読【青空朗読】鼓くらべ 著者:山本 周五郎 読み手:石橋 玲 時間:41分13秒
鼓くらべ 著者:山本 周五郎 読み手:石橋 玲 時間:41分13秒 一 庭さきに暖い小春日の光が溢れていた。おおかたは枯れた籬の菊のなかにもう小さくしか咲けなくなった花が一輪だけ、茶色に縮れた枝葉のあいだから、あざやかに白い葩をつつましく覗かせていた。 お留伊は小鼓を打っていた。…
青空朗読【青空朗読】葱 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:32分49秒
葱 著者:芥川 龍之介 読み手:水野 久美子 時間:32分49秒 おれは締切日を明日に控えた今夜、一気呵成にこの小説を書こうと思う。いや、書こうと思うのではない。書かなければならなくなってしまったのである。では何を書くかと云うと、――それは次の本文を読んで頂くよりほかに仕方はない。…
青空朗読【青空朗読】月夜のあとさき 著者:津村 信夫 読み手:横山 宜夫 時間:7分16秒
月夜のあとさき 著者:津村 信夫 読み手:横山 宜夫 時間:7分16秒 「戸隠では、蕈と岩魚に手打蕎麦」私がこのように手帖に書きつけたのは、善光寺の町で知人からきかされたのによる。…

青空朗読【青空朗読】告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒
告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒 雨が落ちたり日影がもれたり、降るとも降らぬとも定めのつかぬ、晩秋の空もようである。いつのまにか風は、ばったりなげて、人も気づかぬさまに、小雨は足のろく降りだした。…
青空朗読【青空朗読】ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒
ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒 ヤワラカイ クサガ ミドリノ モウフノヤウニ ハヱテ ヰル ヒロツパニ タクサンノ ヒツジガ メイメイト ナキナガラ アソンデ ヰマシタ。 スルト ソコヘ ヒトリノ ヌスビトガ トホリカカリマシタ。オナカガ スイテ ヰル ヌスビトノ…
青空朗読【青空朗読】月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒
月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒 北方の海は銀色に凍っていました。長い冬の間、太陽はめったにそこへは顔を見せなかったのです。なぜなら、太陽は、陰気なところは、好かなかったからでありました。そして、海は、ちょうど死んだ魚の眼のようにどんよりと曇って、毎日雪が降っていました。…
青空朗読【青空朗読】沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒
沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒 ある雨の降る日の午後であった。私はある絵画展覧会場の一室で、小さな油絵を一枚発見した。発見――と云うと大袈裟だが、実際そう云っても差支えないほど、この画だけは思い切って彩光の悪い片隅に、それも恐しく貧弱な縁へはいって、忘れられたように懸かっていたのである。…
青空朗読【青空朗読】ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒
ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒 ある古い家の、まっくらな天井裏に、「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。…
青空朗読【青空朗読】ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒
ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒 色づく木々の丘の上の林へ 今日一日私は出かけた めずらしい晴天である 葡萄の葉と楡と、楢と栓とそれらみんな色づいて来た 最早すべて葉を落したものもある つたをたぐって丘に登る時 私は愉快である 登って見下せば又愉快である…
青空朗読【青空朗読】月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒
月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒 だれが山でらっぱ吹く、 青い空から月が出る。 だれが野で太鼓打つ、 広い畑から月が出る。 だれが海で笛を吹く、 波の中から月がでる。 だれが町で歌うたう、 月がまんまるく照らしている。 【青空朗読】とは…
青空朗読【青空朗読】西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒
西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒…
青空朗読【青空朗読】くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒
くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒 かりうどが、ゆきの つもった やまへ、りょうに いきました。うさぎを 一ぴき みつけたので、きの あいだや こみちの うえを、おっかけまわって、やっとの ことで うちとめました。うさぎを ふくろに いれて、そこの きの したで ひとやすみ…
青空朗読【青空朗読】砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒
砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒 五十ちかい年になってはじめて子ができるというのは戸惑うものである。できるべくしてできたというのと感じがちがって、ありうべからざることが起ったような気持の方が強いものだ。大そうてれくさい。お子さんは近ごろ、なぞと人に云われると、それだけでてれたりしてしまう・…

青空朗読【青空朗読】雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒
雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒 この津軽へ来たのは、八月。それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原という町に、酒と煙草を買いに出かけた。キンシを三十本ばかりと、清酒を一升、やっと見つけて、私はまた金木行の軽便鉄道に乗った。…
青空朗読【青空朗読】クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒
クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒 クという名前のねずみがありました。たいへん高慢でそれにそねみ深くって、自分をねずみの仲間の一番の学者と思っていました。ほかのねずみが何か生意気なことを言うとエヘンエヘンと言うのが癖でした。 クねずみのうちへ、ある日、友だちのタねずみがやって来ました。…
青空朗読【青空朗読】すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒
すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒 あるところに、二十五人のすずの兵隊さんがいました。この兵隊さんたちは、みんな兄弟でした。なぜって、みんなは、一本の古いすずのさじをとかして作られていましたから。…

青空朗読【青空朗読】随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒
随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒 時代の移り変わりは妙なものである。そのころは新しく奇異の思いにも感じられなかったことが、後にふり返ると滑稽にも思われる。…
青空朗読【青空朗読】果物の木の在所 著者:津村 信夫 読み手:黒田 留美子 時間:14分26秒
果物の木の在所 著者:津村 信夫 読み手:黒田 留美子 時間:14分26秒 信州の子供達や大人が首をながくして待つてゐた春は、永い間待つただけの甲斐があつて、これは又なんと美しい時でせう。…
青空朗読【青空朗読】水仙の幻想 著者:薄田 泣菫 読み手:能島 昭子 時間:5分30秒
水仙の幻想 著者:薄田 泣菫 読み手:能島 昭子 時間:5分30秒 すべての草木が冬枯れはてた後園の片隅に、水仙が五つ六つ花をつけてゐる。…
青空朗読【青空朗読】草と虫とそして 著者:種田 山頭火 読み手:宮澤 賢吉 時間:6分57秒
草と虫とそして 著者:種田 山頭火 読み手:宮澤 賢吉 時間:6分57秒 いつからともなく、どこからともなく、秋が来た。ことしは秋も早足で来たらしい。…
青空朗読【青空朗読】水車のある教會 著者:オウ・ヘンリ/三宅 幾三郎 訳 読み手:矢野 淳子 時間:42分34秒
水車のある教會 著者:オウ・ヘンリ/三宅 幾三郎 訳 読み手:矢野 淳子 時間:42分34秒…
青空朗読【青空朗読】グースベリーの熟れる頃 著者:宮本 百合子 読み手:中村 昭代 時間:22分41秒
グースベリーの熟れる頃 著者:宮本 百合子 読み手:中村 昭代 時間:22分41秒 小村をかこんだ山々の高い峯は夕日のさす毎に絵で見る様な美くしい色になりすぐその下の池は白い藻の花が夏のはじめから秋の来るまで咲きつづける東北には珍らしいほどかるい、色の美くしい景色の小さい村に仙二は住んで居た。…
青空朗読【青空朗読】牛女 著者:小川 未明 読み手:山城 美奈 時間:21分16秒
牛女 著者:小川 未明 読み手:山城 美奈 時間:21分16秒 ある村に、脊の高い、大きな女がありました。あまり大きいので、くびを垂れて歩きました。その女は、おしでありました。性質は、いたってやさしく、涙もろくて、よく、一人の子供をかわいがりました。…
青空朗読【青空朗読】りんごの車 著者:新美 南吉 読み手:鈴木 佳子 時間:1分14秒
りんごの車 著者:新美 南吉 読み手:鈴木 佳子 時間:1分14秒 りんごが三かご のつてる車、 ころころいつた。 子供が押した。 (りんごが一かご あちらで売れた。) りんごが二かご 木箱の車、 ころころいつた。 子供が押した。 (りんごが一かご こちらで売れた。) りんごが一かご のこつた車、 ころころいつた。…
青空朗読【青空朗読】うさぎさん と おほかみさん 著者:村山 籌子 読み手:鈴木 星南 時間:2分29秒
うさぎさん と おほかみさん 著者:村山 籌子 読み手:鈴木 星南 時間:2分29秒 うさぎさんが散歩してゐました。もうなつになりかけでしたから、きれいな花が咲いてゐました。そしていゝ匂(にほ)ひがしてゐました。…

青空朗読【青空朗読】ウグヒスブエヲ フケバ 著者:新美 南吉 読み手:都築 洋子 時間:3分2秒
ウグヒスブエヲ フケバ 著者:新美 南吉 読み手:都築 洋子 時間:3分2秒 ムラノ コドモタチガ ウグヒスブエヲ フキマシタ。 ミンナデ イツシヨニ ニギヤカニ フキマシタ。 「ケキヨケキヨケキヨ、ヨ、 ケキヨケキヨ、ヨ」 ミンナハ アタタカク ナツテ クルト ハヲリヲ ヌイデ フキマシタ。 スルト モリヤ ヤブノ…
青空朗読【青空朗読】流言蜚語 著者:寺田 寅彦 読み手:宮澤 賢吉 時間:9分47秒
流言蜚語 著者:寺田 寅彦 読み手:宮澤 賢吉 時間:9分47秒 長い管の中へ、水素と酸素とを適当な割合に混合したものを入れておく、そうしてその管の一端に近いところで、小さな電気の火花を瓦斯の中で飛ばせる、するとその火花のところで始まった燃焼が、次へ次へと伝播して行く、伝播の速度が急激に増加し、遂にいわゆる爆発の波とな…