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【研究紹介#9】出産の現場で何が起きているのか? 日本の“ガラパゴス化”した産科麻酔

Maeda A, Mazda Y, Ohara R, et al. Obstetric anesthesia in Japan: an existential crisis in need of an intervention. Int J Obstet Anesth. 2025; 63: 104690.

🧠 背景と問題提起

日本では、出産時の麻酔を産科医が担当するケースが非常に多い(帝王切開の約40%、無痛分娩の約2/3)。

これは、他の先進国には見られない独特な体制であり、安全性への懸念が強い。

2000年に指摘された「一人の医師が産科と麻酔を兼任する危険性」が、いまだに解消されていない。

🔍 現状と実態

日本の約50%の妊婦は小規模施設(年間出産500件未満)で出産しており、その2/3には麻酔科医が不在。

麻酔に関連するすべての妊産婦死亡(2010〜2022年)は、産科医が麻酔を行っていたケースで発生。

小規模施設では、突発的な出血や麻酔合併症への迅速な対応が困難。

💡 課題と提言

産科医が麻酔も担当することは非現実的かつ危険であり、「両方の専門性を兼ね備えるべきではない」と強調。

解決策として、以下が提案されている

- 出産を地域の大規模施設に集約する。

- 麻酔科医による管理を原則とする体制の整備。

- 看護師や助産師への産科麻酔の教育と役割拡張の検討。

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