Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 【令和8年度改定】調剤基本料の見直し|47点への引き上げと新設減算15点
Transcript
- 0:00SPEAKER_01: 普段病院に行った後による薬局ってあるじゃないですか。
- 0:03SPEAKER_01: あれってあの、
- 0:04SPEAKER_01: ある意味で究極の不動産ゲームだなって思ったこと
- 0:07SPEAKER_01: ありません?
- 0:08SPEAKER_00: あー確かに大きな病院の目の前っていう、
- 0:11SPEAKER_00: いわゆる特等席さえ確保してしまえば。
- 0:14SPEAKER_01: そうそう、
- 0:15SPEAKER_01: 自動的に患者さんが次々とやってくるっていう。
- 0:18SPEAKER_01: でも今回私たちが深掘りする、
- 0:21SPEAKER_01: えーっと、
- 0:22SPEAKER_01: 令和8年度の調剤基本量見直しに関する資料を
- 0:25SPEAKER_01: 見るとですね、ええ、
- 0:27SPEAKER_01: その大前提が根底から崩れようとしてるんですよ。
- 0:30SPEAKER_01: なので今回のミッションは、
- 0:32SPEAKER_01: あなたが利用する薬局の評価基準がリッチから
- 0:35SPEAKER_01: 機能へとどう大転換するのか、
- 0:38SPEAKER_01: これを紐解いていきます。はい、
- 0:40SPEAKER_00: これまでの薬局って本当にどこに建てるかで勝敗が
- 0:44SPEAKER_00: 大きく左右されるビジネスモデルだったんですが、
- 0:47SPEAKER_00: まあ国はそのルールそのものを書き換えに来てるんです
- 0:50SPEAKER_00: よね。
- 0:50SPEAKER_01: つまり根本的なルーラ変更ですよね。ええ、
- 0:53SPEAKER_00: そうです。
- 0:54SPEAKER_00: ここで非常に興味深いのはですね、
- 0:57SPEAKER_00: 特定の病院に依存しない、
- 0:59SPEAKER_00: わちの様々なクリニックから
- 1:01SPEAKER_00: 幅広く処方箋を受けている独立系の薬局に対して、国が
- 1:06SPEAKER_00: 明確なボーナスを出すようになったってことなんです。
- 1:09SPEAKER_01: 独立系ってことは、
- 1:10SPEAKER_01: いわゆる面分業の薬局ですね。
- 1:12SPEAKER_01: ボーナスっていうのは具体的には?
- 1:13SPEAKER_00: はい。処方箋1枚あたりで算定できる基本料金が
- 1:17SPEAKER_00: 引き上げられて、
- 1:18SPEAKER_00: 実質的な収入アップにつながる設計になっています。
- 1:22SPEAKER_01: なるほど。
- 1:23SPEAKER_01: 自立して地域の患者さんを幅広く支えている薬局が
- 1:26SPEAKER_01: 葬られるわけですね。ええ、
- 1:28SPEAKER_01: そういうことです。ただちょっと疑問なんですけど、
- 1:31SPEAKER_01: そうやって独立系がプラスの評価を受ける一方で、
- 1:34SPEAKER_01: 私たちが
- 1:34SPEAKER_01: よく使う病院の目の前にある便利な薬局って
- 1:38SPEAKER_01: どうなっちゃうんですか?
- 1:38SPEAKER_00: ああ、そこですよね。も
- 1:40SPEAKER_01: しかして、
- 1:41SPEAKER_01: なんかペナルティみたいなものがあるんでしょうか?
- 1:42SPEAKER_00: まさにそこが今回の改定のシビアな部分なんですよ。
- 1:46SPEAKER_00: 特定の病院に依存している薬局には
- 1:49SPEAKER_00: かなり厳しいハードルが設定されました。
- 1:51SPEAKER_01: 厳しいハードルですか?
- 1:53SPEAKER_00: へー。
- 1:55SPEAKER_00: 処方箋の受付回数とか特定の病院への集中率なんかの
- 2:00SPEAKER_00: 基準が厳格化されてですね、
- 2:02SPEAKER_00: より低い基本料金に分類されやすくなったんです。
- 2:05SPEAKER_00: なるほど。
- 2:06SPEAKER_00: さらに大きいのが都市部に新しく作られる門前薬局とか、
- 2:11SPEAKER_00: あとはビルの中に複数のクリニックが
- 2:13SPEAKER_00: 集まる医療モールってありますよね。
- 2:16SPEAKER_01: はいはいよく駅前とかにありますよね。
- 2:17SPEAKER_00: ああいう医療モール内の薬局に対しては
- 2:20SPEAKER_00: 新たに15点もの大きな減産ルール、
- 2:24SPEAKER_00: つまり明確なペナルティーが設けられたんです。
- 2:27SPEAKER_01: えっと医療モールの薬局にもペナルティーですか。
- 2:30SPEAKER_01: でも医療モールって中にいくつも別のクリニックが
- 2:33SPEAKER_01: 入ってますよね。ええ、
- 2:34SPEAKER_01: 入ってますね。これまでは、
- 2:36SPEAKER_01: うちは複数のクリニックから処方箋をもらってるから、
- 2:39SPEAKER_01: 特定の病院には依存してません
- 2:40SPEAKER_01: よって主張できたんじゃないですか。
- 2:42SPEAKER_00: 鋭いですね。
- 2:43SPEAKER_00: 実はそれがこれまでの巧妙な抜け道だったんです。ああ、
- 2:47SPEAKER_01: やっぱり抜け道だったんだ。はい。
- 2:49SPEAKER_00: でも今回から、
- 2:51SPEAKER_00: 医療モール内にある複数のクリニックはまとめて、
- 2:54SPEAKER_00: 一つの大きな医療機関として計算される
- 2:57SPEAKER_00: ことになりました。
- 2:58SPEAKER_01: なるほど。
- 2:58SPEAKER_01: 一括太にされちゃわねですね。
- 3:00SPEAKER_01: 完全に塞がれましたね。
- 3:02SPEAKER_00: そうなんです。
- 3:03SPEAKER_00: そしてですね、
- 3:04SPEAKER_00: もう一つの大きな抜け道も今回塞がれているんですよ。
- 3:07SPEAKER_00: それが数字のからくりを使った手法です。
- 3:10SPEAKER_01: 数字のからくり、
- 3:11SPEAKER_01: えっと、
- 3:12SPEAKER_01: 一体どうやってルールの網の目を忍び抜けていたんです
- 3:15SPEAKER_01: か?
- 3:15SPEAKER_00: あの、病院の前にある薬局が特定の病院から
- 3:20SPEAKER_00: の処方箋ばかり受けているって見なされないためには、
- 3:23SPEAKER_00: 特定の病院への集中率、
- 3:25SPEAKER_00: つまりパーセンテージを下げる必要があったんです。
- 3:27SPEAKER_00: はいはいそこで一部の薬局は
- 3:30SPEAKER_00: わざと遠くにある高齢者施設の処方箋を大量に
- 3:34SPEAKER_00: 引き受けていたんですよ
- 3:35SPEAKER_01: えっとあーなるほど全体の処方箋数
- 3:38SPEAKER_01: つまり分母を膨れ上がらせて
- 3:40SPEAKER_00: そうそう計算上の分母を
- 3:42SPEAKER_00: 大きくして結果的に目の前の病院から
- 3:45SPEAKER_00: の処方箋の割合を人に的に低く見せていたわけです
- 3:48SPEAKER_01: うわー外部から
- 3:50SPEAKER_01: 大量の処方箋を持ち込んでデータを薄めて
- 3:52SPEAKER_01: たわけですかいや賢いというか何というかええ。
- 3:56SPEAKER_00: でも今回のルール改定で、
- 3:59SPEAKER_00: そうした施設からの処方箋は、
- 4:01SPEAKER_00: 集中率の計算から除外されることになりました。
- 4:04SPEAKER_01: ってことは、
- 4:05SPEAKER_01: 分母を操作して割合をごまかすような手法は
- 4:08SPEAKER_01: もう通用しないってことですね。
- 4:10SPEAKER_00: その通りです。
- 4:11SPEAKER_00: これを全体像に結びつけると、
- 4:13SPEAKER_00: 国からの非常に強い意思が透けて見えますよね。
- 4:16SPEAKER_01: と言いますと?
- 4:17SPEAKER_00: 患者のための薬局ビジョンという方針が
- 4:19SPEAKER_00: 策定されて10年経つんですが、
- 4:22SPEAKER_00: まあ立地に頼る構造が
- 4:23SPEAKER_00: なかなか改善されなかったわけです。
- 4:26SPEAKER_00: だからこそ今回はリッチという条件にアグラを書くのでは
- 4:30SPEAKER_00: なくて薬剤の専門家としての薬剤師本来のスキルと機能で
- 4:35SPEAKER_00: 勝負しなさいっていう制度設計に完全にダリを
- 4:38SPEAKER_00: 切ったんです
- 4:38SPEAKER_01: いやー国の本気が伝わってきますねでは
- 4:41SPEAKER_01: これが皆さんの生活にどう直結するのかって話ですが
- 4:44SPEAKER_01: はいリスナーのあなたが
- 4:46SPEAKER_01: 普段処方箋を出しているあの薬局のサービスがこれから
- 4:49SPEAKER_01: ガラリと変わるかもしれないんですよね
- 4:52SPEAKER_01: 薬局が利益を出すためのルールが変われば、
- 4:54SPEAKER_01: 当然生き残るためのアプローチも変わりますから。
- 4:56SPEAKER_00: おっしゃる通りです。
- 4:58SPEAKER_00: 病院を出てすぐ目の前にあるからっていう、
- 5:01SPEAKER_00: 血のりだけで患者さんが来てくれる時代は終わります。
- 5:04SPEAKER_00: ですよね。これからの薬局は
- 5:05SPEAKER_00: 患者さん自身に価値を感じてもらえる機能を
- 5:08SPEAKER_00: 提供していかないと生き残れないんですよ。
- 5:11SPEAKER_01: 不動産としての特特席っていう最強のカードが
- 5:14SPEAKER_01: 通用しなくなる未来。
- 5:15SPEAKER_01: だとしたら未来の薬局はあなたにわざわざここが
- 5:19SPEAKER_01: いいと選ん
- 5:19SPEAKER_01: でもらうために一体どのような全く新しいサービスや
- 5:23SPEAKER_01: 独自の機能を生み出していくんでしょうか
- 5:24SPEAKER_00: 本当にそこが
- 5:25SPEAKER_00: これからの見どころですよね
- 5:27SPEAKER_01: ねえ次にあなたが
- 5:28SPEAKER_01: 薬局に行くときその変化の兆しが
- 5:30SPEAKER_01: すでに始まっているかもしれないんですよ