Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 公知申請で適応外薬4成分が保険適用|第648回中医協
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- 0:00SPEAKER_01: あのちょっと想像してみてほしいんですけど
- 0:02SPEAKER_01: はい進行したがんとかすごく厄介な感染症で目の前で
- 0:07SPEAKER_01: 苦しんでいる患者さんがいて世界中の論文では
- 0:10SPEAKER_01: すでにこの薬が効くとバッチリ証明されているとします
- 0:13SPEAKER_00: よねお医者さんとしてもすぐにそれを使いたい状況ですね
- 0:17SPEAKER_01: なのに日本の複雑な承認手続きが
- 0:20SPEAKER_01: 終わるまであーと1年待ってって言われたらあなたは
- 0:23SPEAKER_01: どうしますかっていう
- 0:24SPEAKER_00: いやー命に関わる状況での1年は
- 0:27SPEAKER_00: ちょっと長すぎますよねそうですね。
- 0:29SPEAKER_01: ですよね。でも、
- 0:31SPEAKER_01: 実は日本の医療制度には、
- 0:33SPEAKER_01: この絶望的なタイムラグを合法的にすり抜ける、
- 0:36SPEAKER_01: いわば公式のハックが存在するんですよね。
- 0:39SPEAKER_00: そうなんです。
- 0:40SPEAKER_00: それが今回、
- 0:41SPEAKER_00: 医療費のルールを決める国のトップ会議、
- 0:44SPEAKER_00: 中医協の第648回資料で発表された、
- 0:48SPEAKER_00: 高知申請という仕組みなんです。はい。
- 0:51SPEAKER_01: 今日の深掘りでは、
- 0:52SPEAKER_01: この制度がどうやって官僚的な壁を突破しているのか、
- 0:55SPEAKER_01: あなたと一緒に紐解いていきます。
- 0:57SPEAKER_00: 科学的な実績と行政が
- 0:59SPEAKER_00: 求める手続きのギャップをどう埋めるか、
- 1:02SPEAKER_00: これ医療に限らずあらゆる分野で参考になる
- 1:04SPEAKER_00: 事例だと思いますよ。
- 1:05SPEAKER_01: そうですね。で、
- 1:07SPEAKER_01: 資料を読むと、
- 1:08SPEAKER_01: 薬事承認という正式なゴールを待たずに、
- 1:10SPEAKER_01: いきなり保険診療で使えるようになるって書いてあって、
- 1:13SPEAKER_01: これって要するに、
- 1:15SPEAKER_01: お店の正式なグランドオープン前に常連客だけが
- 1:18SPEAKER_01: 特別に入れるVIPパスみたいなものですか?
- 1:20SPEAKER_00: あー、VIPパス。
- 1:22SPEAKER_00: まあ確かにその感覚にすごく近いです。
- 1:24SPEAKER_01: ですよね。
- 1:26SPEAKER_01: 十分な知識があることを証明できれば、
- 1:28SPEAKER_01: 大学で基礎クラスの履修を免除されて、
- 1:30SPEAKER_01: 飛び級できるみたいな。
- 1:32SPEAKER_00: そうそう。
- 1:33SPEAKER_00: 医学とか薬学の世界で、
- 1:35SPEAKER_00: その薬の有効性と安全性が
- 1:37SPEAKER_00: すでに広く知れ渡っている事実、
- 1:39SPEAKER_00: つまり、
- 1:40SPEAKER_00: 高知だと証明できれば、
- 1:42SPEAKER_00: 一部の手続きをスキップできるんですよ。
- 1:44SPEAKER_00: なるほど。ただ、大学の飛び級テストが厳しいように、
- 1:49SPEAKER_00: これも単なるフリーパスじゃなくて。あ、
- 1:51SPEAKER_01: じゃあどんなテストをクリアする必要があるんですか?
- 1:54SPEAKER_00: 専門家による検討会議から始まって、
- 1:57SPEAKER_00: ワーキンググループでの徹底的なデータ精査、
- 2:00SPEAKER_00: そして薬事審議会での事前評価という4つの関門が
- 2:04SPEAKER_00: あります。
- 2:05SPEAKER_01: うわぁ4つも結構厳しいですね。ええ、
- 2:09SPEAKER_00: でも重要なのは新しい発見を審査するんじゃなくて、
- 2:13SPEAKER_00: すでに世界で確立されている科学的コンセンサスを日本の
- 2:17SPEAKER_00: 制度に照らし合わせて追認するって点なんです。
- 2:20SPEAKER_01: ああなるほど新薬のテストを一から
- 2:23SPEAKER_01: やるわけじゃないと
- 2:24SPEAKER_00: そうなんです
- 2:25SPEAKER_00: でこの厳しい事前評価が終わった瞬間に正式な承認前
- 2:30SPEAKER_00: でも保険適用とみなされます
- 2:32SPEAKER_01: まさに飛び級ですね
- 2:33SPEAKER_01: で今回その飛び級を果たしたのが4つの成分なんです
- 2:37SPEAKER_01: よねはいモクシフロキサシンゲムシタビンフルダラビンメ
- 2:42SPEAKER_01: トトレキサート名前だけ聞くと
- 2:44SPEAKER_01: なんかちょっとした呪文みたいですけどまあ
- 2:46SPEAKER_00: そうです
- 2:47SPEAKER_00: よね。
- 2:48SPEAKER_00: 簡単に言うと、
- 2:49SPEAKER_00: モキシフロキサシンは既存の薬が
- 2:51SPEAKER_00: 効かない多剤耐性の肺結核に使われます。
- 2:55SPEAKER_00: 肺結核、はい。ゲムシタビンは鼻の奥にできる上陰糖がんに、
- 3:00SPEAKER_00: そして残りの一つは
- 3:01SPEAKER_00: 白血病などの増血管細胞移植に関連して使われる
- 3:05SPEAKER_00: 薬ですね。
- 3:06SPEAKER_01: 効いてるだけでどれもかなりシビアな病気ですね。ええ。
- 3:09SPEAKER_00: 感染症やガンなど、
- 3:11SPEAKER_00: まさにイナツに関わって迅速性が求められる領域
- 3:14SPEAKER_00: だからこそ、
- 3:15SPEAKER_00: 事前評価終了時点での適用開始が極めて重要なんですよ。
- 3:19SPEAKER_01: でも、
- 3:20SPEAKER_01: 資料を見ててちょっと疑問だったんですけど。
- 3:22SPEAKER_00: 何でしょう?
- 3:23SPEAKER_01: これらすべて、
- 3:24SPEAKER_01: 特定の製薬会社の販売名に限って適用されてますよね。
- 3:28SPEAKER_01: すでに世界中で効果が高知の事実なら、
- 3:31SPEAKER_01: なぜ最初から
- 3:31SPEAKER_01: 同じ成分の薬すべてに適用しないのかなって。
- 3:34SPEAKER_00: あそこはすごく鋭い深掘りですね実は同じ成分
- 3:40SPEAKER_00: でも薬によって添加物や製造プロセスが微妙に違うんです
- 3:44SPEAKER_01: よあ中身が完全に同じわけじゃないんだ
- 3:47SPEAKER_00: そうなんです
- 3:48SPEAKER_00: それが重篤な疾患だと予期せぬ副作用を生むリスクが
- 3:52SPEAKER_00: あるんですよね
- 3:53SPEAKER_00: なるほどだからこそ、
- 3:55SPEAKER_00: 特定の企業が提出したデータに基づいて、
- 3:59SPEAKER_00: ピンポイントで安全性を担保しています。
- 4:02SPEAKER_00: 特に今回みたいに、
- 4:04SPEAKER_00: 命のタイムリミットが迫る領域では、
- 4:07SPEAKER_00: 確実に安全が確認されたものから、
- 4:09SPEAKER_00: 一刻も早く届ける必要があるわけです。
- 4:12SPEAKER_01: 命を救うためのスピード感、
- 4:14SPEAKER_01: すごく理にかなっています。でも、
- 4:16SPEAKER_01: ちょっと待ってください。はい。これ、
- 4:18SPEAKER_01: 手続きをショートカットしたことで起きるシステム上の
- 4:21SPEAKER_01: バグみたいな落とし穴はありませんか?
- 4:23SPEAKER_00: 落とし穴ですか。
- 4:25SPEAKER_01: だって特例で保険は使えるようになったけど、
- 4:28SPEAKER_01: 正式な承認はまだ前
- 4:29SPEAKER_01: だから、
- 4:30SPEAKER_01: 薬の添付文書、
- 4:32SPEAKER_01: 説明書にはまだ新しい使い方が書かれてないってことです
- 4:35SPEAKER_01: よね。ああ、
- 4:36SPEAKER_00: その通りです。
- 4:37SPEAKER_00: そこに現場のシステムとの大きな矛盾が生じます。
- 4:41SPEAKER_01: ですよね。
- 4:42SPEAKER_01: 病院の電子カルテとかレセプトって呼ばれる医療費の
- 4:46SPEAKER_01: 請求システムって古いルールのままですよね。ええ、
- 4:49SPEAKER_01: そのままです。
- 4:50SPEAKER_01: じゃあお医者さんが入力してもその病気にその薬は
- 4:53SPEAKER_01: 使えません
- 4:54SPEAKER_01: ってエラーで
- 4:54SPEAKER_01: 弾かれちゃうんじゃないですかま
- 4:56SPEAKER_00: さにその通りで
- 4:57SPEAKER_00: そのままでは弾かれます
- 4:59SPEAKER_00: だからこそ注意教の資料
- 5:01SPEAKER_00: でもシステム任せにしないよう強く警告してるんですよ
- 5:05SPEAKER_01: じゃあどうするんですか
- 5:07SPEAKER_00: 制度が
- 5:08SPEAKER_00: 特例を認めても公表された報告書に基づいて病院内の
- 5:12SPEAKER_00: 医薬品種とかレセプトのチェック機構を人間の手で
- 5:16SPEAKER_00: 速やかに手動アップデートしなければいけないんです
- 5:19SPEAKER_01: うわぁ、
- 5:20SPEAKER_01: 結構泥臭い手作業が必要なんですね。
- 5:22SPEAKER_00: そうなんです。
- 5:23SPEAKER_00: この現場の泥臭い対応があって初めて、
- 5:26SPEAKER_00: 飛び急システムは機能するんです。
- 5:28SPEAKER_01: なるほど。
- 5:29SPEAKER_01: 科学の圧倒的な事実を利用して官僚の壁を突破する
- 5:33SPEAKER_01: スマートな制度だけど、
- 5:34SPEAKER_01: 最後は現場の臨機応変なシステムアップデートが
- 5:37SPEAKER_01: 命ぐなになるわけですね。ええ。
- 5:39SPEAKER_00: どんなに優れたショートカットも、
- 5:41SPEAKER_00: 現場のインフラが追いつかなければ、
- 5:43SPEAKER_00: ただの絵に描いた餅になってしまいますから。
- 5:45SPEAKER_01: いやーおもしごいですね。承認前
- 5:48SPEAKER_01: でも保険診療で使える特例制度と、
- 5:50SPEAKER_01: それに伴う現場での情報アップデートの重要性、
- 5:53SPEAKER_01: 非常に勉強になりました。はい、
- 5:55SPEAKER_01: よかったです。
- 5:56SPEAKER_01: ということで、
- 5:57SPEAKER_01: 最後にあなたにちょっと問いかけたいんですが。ええ。
- 6:01SPEAKER_01: 今回の制度は、
- 6:02SPEAKER_01: 医療界において、
- 6:04SPEAKER_01: すでに広く知られている高知の事実を利用して、
- 6:07SPEAKER_01: 官僚的な手続きを省略するスマートな方法論でした。
- 6:11SPEAKER_01: そうですね。あなたが関わるビジネスや日常生活の中で、
- 6:15SPEAKER_01: このコーチの事実を利用すれば、
- 6:18SPEAKER_01: 省略できそうな無駄な手続きって他にどんなものが
- 6:21SPEAKER_01: あるでしょうか?
- 6:22SPEAKER_00: 探してみると意外とあるかもしれないですね。ええ。
- 6:26SPEAKER_01: ぜひ次回までご自身の周りを見渡して
- 6:29SPEAKER_01: 考えてみてください。