Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 【中医協2026】施設基準の届出状況|オンライン診療・差額ベッドの3つの変化
Transcript
- 0:00SPEAKER_00: OK, Let's unpack this.
- 0:02SPEAKER_00: よし、紐解いていきましょう。あの、
- 0:06SPEAKER_00: ちょっと想像してみてほしいんです。はい、
- 0:08SPEAKER_01: どんなシチュエーションでしょうか。
- 0:09SPEAKER_00: リスナーのあなたが
- 0:10SPEAKER_00: 急に体調を崩して大病院に駆け込んだとしますよね。
- 0:14SPEAKER_00: その時に、
- 0:15SPEAKER_00: 受付で最初に言われるのが、
- 0:17SPEAKER_00: どこが痛みますかじゃなくて、
- 0:19SPEAKER_00: 本日は初診の入場料として7000円いただきます、
- 0:23SPEAKER_00: だったらどう思います?
- 0:25SPEAKER_01: それはちょっと、
- 0:26SPEAKER_01: かなり面食らいますよね。
- 0:27SPEAKER_00: ですよね。
- 0:28SPEAKER_00: あるいは今空いているのは
- 0:30SPEAKER_00: 1泊8000円のプレミアム個室だけです
- 0:33SPEAKER_00: って突然言われたら。
- 0:34SPEAKER_01: まるで高級ホテルのような対応というか。
- 0:38SPEAKER_01: でもこれ今回深掘りする資料から
- 0:40SPEAKER_01: 見えてくるリアルな今の医療の姿なんですよ。
- 0:43SPEAKER_01: そうなんですよね。
- 0:45SPEAKER_00: 国の医療費のルールを決める中医協が
- 0:47SPEAKER_00: 公表した2026年7月の最新データを読んでいくとこの
- 0:51SPEAKER_00: 状況がよくわかります。
- 0:52SPEAKER_01: はい私たちが
- 0:54SPEAKER_01: 普段享受している便利さの裏でかなり大きな知覚変動が
- 0:58SPEAKER_01: 起きているんですよね
- 0:59SPEAKER_00: まず驚くのが
- 1:01SPEAKER_00: 医療DXとオンライン診療の爆発的な普及なんです
- 1:04SPEAKER_01: データを見てもその動きは明らかですね
- 1:07SPEAKER_00: そうあのオンライン診療の届出がたった2年で約1.
- 1:11SPEAKER_00: 6倍に急増しているんですこれ診療所の約7施設に1施設が
- 1:16SPEAKER_00: 対応している計算になります
- 1:18SPEAKER_01: 医療DXの届出自体も1年で1万4000件も増えそうなんです。
- 1:24SPEAKER_00: これって例えるなら、
- 1:25SPEAKER_00: 町の小さな定食屋さんが
- 1:27SPEAKER_00: 次々とUberEatsを導入しているような、
- 1:29SPEAKER_00: そんな激変ぶりじゃないですか。ああ、
- 1:32SPEAKER_01: なるほど。
- 1:32SPEAKER_01: それはわかりやすい例えですね。
- 1:34SPEAKER_01: スマホ一つで診察できるのは
- 1:36SPEAKER_01: あなたにとっても本当に便利だと思うんですけど、
- 1:39SPEAKER_01: でもこの巨大なシステム投資のコストって一体誰が
- 1:43SPEAKER_01: 払っているんでしょうか。
- 1:44SPEAKER_00: What'sfascinatinghereis,
- 1:46SPEAKER_00: ここが非常に興味深いのですが、
- 1:49SPEAKER_00: まさにそこが隠されたリンクなんですよ。
- 1:52SPEAKER_01: 隠されたリンク?と言いますと?
- 1:54SPEAKER_00: 飲食店の場合と違うのは、
- 1:56SPEAKER_00: 医療システムではこのデジタル化という、
- 1:59SPEAKER_00: いわば出前のインフラコストを補填するために、
- 2:02SPEAKER_00: 店内飲食、
- 2:03SPEAKER_00: つまり直接来院したり入院したり
- 2:06SPEAKER_00: する際のコストを跳ね上げている点にあるんです。
- 2:09SPEAKER_01: つまり病院に行く人の負担が増えているってことですか?
- 2:12SPEAKER_00: ええ。病院側は
- 2:14SPEAKER_00: システム回収という巨大な財政圧力を受けていて、
- 2:17SPEAKER_00: それを保険外の料金に転嫁して相殺しようとする、
- 2:20SPEAKER_00: そういう構造があるんですね。
- 2:23SPEAKER_01: ちょっと待ってください。
- 2:24SPEAKER_01: そのしわ寄せがも
- 2:25SPEAKER_01: しかして、
- 2:25SPEAKER_01: あの、砂漠ベッド代に来ているということですか?
- 2:28SPEAKER_01: その通りです。データを見ると、
- 2:31SPEAKER_01: たった1年で保険外の追加料金がかかる砂漠ベッドが
- 2:34SPEAKER_01: 約2万3千床も増えていますよね。はい。
- 2:38SPEAKER_00: これで総病床の23.0%、
- 2:41SPEAKER_00: つまり約28万8000床に達したことになります。
- 2:45SPEAKER_01: これって救急車で運ばれたような患者さんに選択肢を
- 2:48SPEAKER_01: 与えずに高額な部屋へ誘導する一種の
- 2:51SPEAKER_01: 強制アップセルのようなものじゃないですか。
- 2:54SPEAKER_00: まあ確かにそう見えてしまう部分もありますよね。
- 2:57SPEAKER_01: だって痛みに耐えている時に部屋の価格の
- 3:00SPEAKER_01: 相見積もりなんて取れるわけないじゃないですか。
- 3:03SPEAKER_00: そこがまさに医療という特殊な市場の厳しい現実なんです
- 3:06SPEAKER_00: よ。
- 3:07SPEAKER_01: なるほど。
- 3:09SPEAKER_01: 国全体で病床数を減らす政策が進む中で、
- 3:12SPEAKER_01: 病院側もなんとか経営を維持しないといけません。
- 3:15SPEAKER_01: そのために差額別途、
- 3:17SPEAKER_01: 特に個室の割合を増やしているんです。
- 3:19SPEAKER_00: 個室の料金って具体的にどれくらい上がっているんです
- 3:22SPEAKER_00: か?
- 3:23SPEAKER_01: 1日の平均徴収額は7026円で、
- 3:27SPEAKER_01: 個室に限定すると平均8710円まで上がります。
- 3:31SPEAKER_00: 結構しますね。
- 3:33SPEAKER_01: しかも中には
- 3:34SPEAKER_01: 最高額で1日38万5000円という報告もあるんですよ。
- 3:38SPEAKER_00: 38万、
- 3:39SPEAKER_00: それはすごいですね。はい、
- 3:42SPEAKER_01: 国の補助金が縮小していく中で、
- 3:44SPEAKER_01: 病院側も自由診療に近い領域で利益を出さないと、
- 3:48SPEAKER_01: 高度な医療体制やデジタル化を維持できないという切実な
- 3:52SPEAKER_01: 背景があるんです。
- 3:53SPEAKER_00: なるほど、
- 3:54SPEAKER_00: 利益を出さないとデジタル化の波に乗れないわけですね。
- 3:58SPEAKER_00: しかもこのコストシフトって入院だけの話じゃないです
- 4:01SPEAKER_01: よねそうですね外来の負担も大きく変わってきています
- 4:05SPEAKER_00: 大病院を紹介状なしで受診すると約4分の3の病院で
- 4:09SPEAKER_00: 6601円から7700円の定額負担が求められるんです
- 4:14SPEAKER_01: よね初診の場合ですねさらに最新
- 4:17SPEAKER_01: でも約86%の病院が約3000円を徴収しています
- 4:22SPEAKER_00: これって国が
- 4:23SPEAKER_00: 大病院の前に巨大な料金所を建設しているみたいに
- 4:27SPEAKER_00: 見えお金儲けというより、
- 4:29SPEAKER_00: 軽症の患者を遠ざけて交通整理するための積書ですよね。
- 4:34SPEAKER_00: はい。
- 4:34SPEAKER_00: 専門用語で機能
- 4:35SPEAKER_01: 分化と呼ばれるメカニズムですね。
- 4:38SPEAKER_00: 機能分化?
- 4:39SPEAKER_01: ええ。軽症は地域のオンライン診療へ、重症は
- 4:42SPEAKER_01: 大病院へという役割分担をシステム全体で
- 4:45SPEAKER_01: 強制しているわけです。
- 4:47SPEAKER_00: なるほど。
- 4:48SPEAKER_00: そして、
- 4:49SPEAKER_00: その交通整理を確実に実行するために、
- 4:51SPEAKER_00: 患者の自己負担額という経済的インセンティブ、
- 4:54SPEAKER_00: あるいはペナルティーが使われているんです。
- 4:58SPEAKER_00: Sowhatdoesthisallmean?つまりこれってどういうこと?
- 5:02SPEAKER_00: どういうことかと言いますと、
- 5:04SPEAKER_00: 要するに私たちが
- 5:06SPEAKER_00: スマホで手軽に診察できるという利便性を手に入れた
- 5:09SPEAKER_00: 裏で、
- 5:10SPEAKER_00: これまでは平等だった
- 5:11SPEAKER_00: はずの医療空間に自由市場のようなシビアな
- 5:14SPEAKER_00: 価格メカニズムががっつり入り込んでいるということです
- 5:17SPEAKER_00: よね。
- 5:18SPEAKER_00: まさしくその通りです。
- 5:20SPEAKER_01: 規制緩和とデジタル化が進むというのは、医療が
- 5:23SPEAKER_01: よりビジネスやサービス業の構造に近づいていくことと
- 5:27SPEAKER_01: 同義なんですよ。
- 5:28SPEAKER_00: だからこそ、
- 5:29SPEAKER_00: 大病院が紹介状というビップチケットが7000円の入場料が
- 5:33SPEAKER_00: ないと入りづらい場所になっているんですね。はい。
- 5:36SPEAKER_01: これからの私たちは
- 5:37SPEAKER_01: 常にそのトレードオフを意識して医療の選択を
- 5:40SPEAKER_01: 迫られるようになります。
- 5:41SPEAKER_00: そこで最後にリスナーのあなたに一つ考えてみてほしい
- 5:45SPEAKER_00: ことがあります。
- 5:45SPEAKER_00: 何でしょうか。
- 5:47SPEAKER_00: 今後さらに医療DXが進んで、
- 5:49SPEAKER_00: あなたのあらゆる健康データや通院履歴が
- 5:52SPEAKER_00: シームレスにつながったとします。
- 5:54SPEAKER_00: もし将来、
- 5:55SPEAKER_00: あなたの過去の生活習慣やスマートウォッチの
- 5:58SPEAKER_00: 運動データに基づいて、
- 5:59SPEAKER_00: こうした保険外サービスの価格までが変動する、
- 6:02SPEAKER_00: そんなダイナミックプライシングが
- 6:04SPEAKER_00: 医療に導入されたらどうなるでしょうか。
- 6:07SPEAKER_01: それはかなりリアルで少し怖い未来ですね。
- 6:10SPEAKER_00: 便利さの裏に潜む見えないコスタの行方。
- 6:14SPEAKER_00: 次にあなたが
- 6:15SPEAKER_00: スマホでオンライン診療の予約をするときに、
- 6:17SPEAKER_00: ぜひ少し考えてみてください。