Latest / 岡大徳のポッドキャスト / レチファンリマブ最適使用推進GL|中医協で審議された施設要件とレセプト記載
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- 0:00SPEAKER_00: 皆さん、
- 0:00SPEAKER_00: 普段新しい家電を買った時って、
- 0:03SPEAKER_00: 分厚い説明書なんて全然読まずに
- 0:06SPEAKER_00: すぐ使い始まっちゃったりしませんか?
- 0:08SPEAKER_01: ああ、はいはい。
- 0:08SPEAKER_01: とりあえずボタン押しちゃうみたいなことですよね。
- 0:11SPEAKER_00: そうなんですよ。でも、
- 0:13SPEAKER_00: もしその取説が
- 0:14SPEAKER_00: 文字通り少子を分けるものだとしたらどうでしょう?
- 0:18SPEAKER_00: 今回の深掘りではまさにそんなテーマを扱います。ええ。
- 0:21SPEAKER_00: 今日の情報源は
- 0:23SPEAKER_00: 令和8年3月11日の注意競争会で話し合われた
- 0:27SPEAKER_00: 新薬レチファンリマブの最適使用推進ガイドライン案です
- 0:33SPEAKER_00: 画期的な新薬が
- 0:35SPEAKER_00: 出たのになぜ医療機関側にすごく厳しいルールが
- 0:38SPEAKER_00: 課されるのか一緒に読み解いていきましょう
- 0:41SPEAKER_01: よろしくお願いします
- 0:42SPEAKER_01: 新薬のニュースってどうしてもこうどのがんに
- 0:45SPEAKER_01: 効くのかみたいな効果ばかり注目されがちです
- 0:48SPEAKER_00: よね確かにニュースだとそこがメインになっちゃいます
- 0:50SPEAKER_01: よねええ、
- 0:52SPEAKER_01: でも実は
- 0:52SPEAKER_01: その強力な薬を安全に使いこなすための
- 0:56SPEAKER_01: システム作りこそが現代医療のすごくタフな部分なんです
- 1:00SPEAKER_01: よ。
- 1:00SPEAKER_00: 今回の主役のレチファンリマブは、
- 1:03SPEAKER_00: 進行とか再発した肛門管扁平状肥がんに対する新しい
- 1:07SPEAKER_00: 免疫治療薬ですよね。はい、
- 1:09SPEAKER_00: 抗PD-1抗体ですね。
- 1:11SPEAKER_00: がん細胞が免疫から逃げるブロックを解除して、
- 1:14SPEAKER_00: がんが悪化せずに生存できる期間を7.
- 1:16SPEAKER_00: 4ヶ月から9.
- 1:17SPEAKER_00: 3ヶ月にはっきり延増するというデータが出ています。
- 1:20SPEAKER_01: へえ、
- 1:21SPEAKER_01: 有意な延長が確認されています。で、
- 1:23SPEAKER_00: 資料を読んでて思ったんですけど、
- 1:25SPEAKER_00: これってなんか超高性能な
- 1:27SPEAKER_00: F1マシンみたいじゃないですか。
- 1:29SPEAKER_01: F1マシンですか?
- 1:30SPEAKER_00: はい。スピードとか効果は抜群なんですけど、
- 1:33SPEAKER_00: 扱いがめちゃくちゃシビアで、
- 1:35SPEAKER_00: 完璧なピットクルーが揃ってないと大事故になりそうな、
- 1:39SPEAKER_00: そんな印象を受けたんです。あー、
- 1:41SPEAKER_01: なるほど。
- 1:42SPEAKER_01: すごくわかりやすい例えですね。
- 1:44SPEAKER_01: そしてその大事故に当たるのが
- 1:46SPEAKER_01: 免疫関連の強烈な副作用というわけなんですよ。
- 1:49SPEAKER_00: やっぱり副作用ですか?
- 1:51SPEAKER_01: ええ、免疫のブレーキを外してガンを攻撃させるので、
- 1:55SPEAKER_01: 当然正常な細胞にも影響が及ぶリスクがあるんです。
- 1:58SPEAKER_00: というと具体的にはどれくらいリスクが?
- 2:01SPEAKER_01: データを見るとホルマン分泌なんかに異常が
- 2:04SPEAKER_01: 出る内分泌障害の副作用が、
- 2:07SPEAKER_01: 疑悪のグループだと3.3%だったんですが。
- 2:10SPEAKER_00: 3.3%?
- 2:12SPEAKER_01: この新薬のグループではなんと21.
- 2:15SPEAKER_01: 4%にまで跳ね上がっているんです。
- 2:17SPEAKER_00: えっと21.
- 2:19SPEAKER_00: 4%それはちょっと無視できない数字ですね
- 2:23SPEAKER_01: そうなんですよ
- 2:24SPEAKER_01: 効果がずば抜けている分リスクも高くて
- 2:27SPEAKER_01: なので普通の行動で誰に
- 2:29SPEAKER_01: でもF1マシーンのハンドルを握らせる
- 2:31SPEAKER_01: わけにはいかないのと同じで国も使える病院とか医師を
- 2:35SPEAKER_01: ガチガチに制限せざるを得ないんですよね
- 2:38SPEAKER_00: だからこその厳格な取説なんですね
- 2:40SPEAKER_00: ただその条件がちょっと厳しすぎないかなってと言います
- 2:44SPEAKER_00: と、
- 2:45SPEAKER_00: 特定の指定を受けたがん診療施設であることとか、
- 2:49SPEAKER_00: 専門の情報管理体制があること、
- 2:51SPEAKER_00: さらに24時間いつ
- 2:53SPEAKER_00: でもその日のうちにCT検査ができること。ええ、
- 2:57SPEAKER_01: かなりハードルが高いですね。
- 2:58SPEAKER_00: ですよね。
- 2:59SPEAKER_00: 医師にも5年以上の特定の臨床研修が求められたりして、
- 3:03SPEAKER_00: これだと要件を満たせない地域の病院に通っている
- 3:06SPEAKER_00: 患者さんが、
- 3:07SPEAKER_00: せっかくの治療の機会を逃しちゃうんじゃないかなって。
- 3:10SPEAKER_01: ああ、
- 3:10SPEAKER_01: 確かにそこは大きなジレンマですね。
- 3:12SPEAKER_00: ボトルネックになりませんか?
- 3:14SPEAKER_01: なりますね。でも、
- 3:15SPEAKER_01: なぜこれほど厳しい条件なのか、
- 3:18SPEAKER_01: 実際の仕組みを考えてみてほしいんです。
- 3:20SPEAKER_00: 実際の仕組み?
- 3:21SPEAKER_01: はい。例えば、
- 3:23SPEAKER_01: さっきの副作用って、
- 3:24SPEAKER_01: 数時間単位で急激に悪化することがあるんですよ。
- 3:27SPEAKER_00: え、数時間で?
- 3:28SPEAKER_01: そうです。
- 3:29SPEAKER_01: もし異変が起きたとき、
- 3:31SPEAKER_01: その日のうちにCTを取って、
- 3:33SPEAKER_01: 即座に処置できる体制がないと命に関わりますから。
- 3:36SPEAKER_00: なるほど。
- 3:37SPEAKER_00: 何か起きてからCTは明日になります。
- 3:40SPEAKER_00: じゃあ遅いってことですね?
- 3:41SPEAKER_01: その通りです。
- 3:41SPEAKER_01: これは患者さんの安全を守るための絶対条件なんですよ。
- 3:45SPEAKER_01: それに加えて、
- 3:46SPEAKER_01: こういう新薬ってすごく高額
- 3:48SPEAKER_01: なので。ああ、
- 3:49SPEAKER_00: 保険財政の問題もありますね。ええ。
- 3:52SPEAKER_01: 国の医療保険財政への影響をしっかり管理して、
- 3:56SPEAKER_01: 本当に恩恵を受け入れられる患者さんへ確実に届ける
- 4:00SPEAKER_01: ための制度
- 4:00SPEAKER_01: でもあるんです。
- 4:01SPEAKER_01: なるほどな。
- 4:02SPEAKER_01: 現場の病院側も今時間との戦いでして令和8年3月18日の
- 4:09SPEAKER_01: 適用日までに準備を急がないといけないんです
- 4:12SPEAKER_00: 適用日までってもうすぐですよねどんな準備が
- 4:14SPEAKER_00: 必要なんですか自
- 4:15SPEAKER_01: 分たちの病院が
- 4:17SPEAKER_01: 要件を満たしているか確認して毎月の診療報酬の
- 4:21SPEAKER_01: 請求書いわゆるレセプトの適用欄にうちは
- 4:24SPEAKER_01: 条件をクリアしてますって記載する準備ですね
- 4:27SPEAKER_00: うわぁ、
- 4:28SPEAKER_00: その事務手続きだけ
- 4:29SPEAKER_00: でも現場は相当なプレッシャーですね。ええ、
- 4:31SPEAKER_01: 本当に大変だと思います。
- 4:33SPEAKER_00: こうして話を聞いていると、
- 4:35SPEAKER_00: 現代の最先端医療って、あの、
- 4:37SPEAKER_00: 奇跡の新薬が発明されました、
- 4:39SPEAKER_00: バンザイ、
- 4:39SPEAKER_00: だけじゃ終わらないんだなって痛感します。
- 4:41SPEAKER_00: 本当にその通りですね。
- 4:43SPEAKER_00: その、F1マシンを安全に走らせるためのサーキットの
- 4:46SPEAKER_00: ルールとか、
- 4:47SPEAKER_00: 財政も含めた社会システム全体が
- 4:49SPEAKER_00: セットになって初めて機能するってことですよね。
- 4:52SPEAKER_00: ま
- 4:52SPEAKER_01: さに、
- 4:53SPEAKER_01: 薬の進化に合わせて、
- 4:55SPEAKER_01: 社会の実装システムも
- 4:56SPEAKER_01: アップダイトし続けなきゃいけないということです。
- 4:59SPEAKER_00: ただ、
- 4:59SPEAKER_00: 最後に皆さんにも少し考えてみてほしいんですが、はい。
- 5:03SPEAKER_00: 資料には、
- 5:04SPEAKER_00: 他に治療の選択肢がない話題に限り、
- 5:07SPEAKER_00: 慎重な使用を考慮できる、
- 5:08SPEAKER_00: そういう患者さんもいるって書かれてるんです。ええ、
- 5:11SPEAKER_01: 切実な状況の患者さんですね。
- 5:13SPEAKER_00: 安全を守るために高い壁を築くのは絶対に必要ですけど、
- 5:17SPEAKER_00: その壁が高くなるほど、
- 5:19SPEAKER_00: 一刻を争う患者さんの手元へ、
- 5:20SPEAKER_00: そして希望の薬が届くスピードは
- 5:22SPEAKER_00: 遅くなってしまうんじゃないかなって。
- 5:24SPEAKER_01: そうですね、
- 5:24SPEAKER_01: そこは本当に難しい問題です。
- 5:26SPEAKER_00: 安全性とスピード、
- 5:28SPEAKER_00: この究極のジレンマの中でどうバランスをとっていく
- 5:31SPEAKER_00: べきか、ぜひ皆さんもご自身で探求してみてください。