Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 服用薬剤調整支援料2が1,000点へ|令和8年度改定の要件と評価を解説
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- 0:00SPEAKER_01: もし自分が前道使っているサービスの国からの補助金が
- 0:05SPEAKER_01: ある日突然10倍に跳ね上がったとしたらどう思います?
- 0:09SPEAKER_00: 10倍ですか。
- 0:11SPEAKER_01: そうなんです。
- 0:12SPEAKER_01: 裏があるんじゃないかとか劇的な変化が
- 0:15SPEAKER_01: 起きるんじゃないかってワクワクしますよね。
- 0:17SPEAKER_00: そうですね。
- 0:18SPEAKER_00: 間違いなくその業界のゲームチェンジャーになるというか
- 0:21SPEAKER_00: 大次元ですよね。
- 0:22SPEAKER_01: まさに今私たちのすごく身近な場所でそれが
- 0:25SPEAKER_01: 起きているんです。
- 0:27SPEAKER_01: 今回の深掘りでは提供された医療専門誌の記事とか、
- 0:31SPEAKER_01: あと令和8年度の診療報酬改定の資料をベースにして、
- 0:36SPEAKER_01: ある驚きの精度変更についてじっくり見ていきたいなと。
- 0:40SPEAKER_01: 今日のミッションはですね、
- 0:43SPEAKER_01: 突如約10倍に跳ね上がったこの謎の報酬を解読して、
- 0:47SPEAKER_01: その裏で静かに進んでいる日本の医療の質的転換、
- 0:51SPEAKER_01: これについて明らかにしていくことです。いや、
- 0:54SPEAKER_00: 調剤報酬の分野で点数が約10倍になるっていうのは、
- 0:57SPEAKER_00: 本当に異例中の異例の事態なんですよね。
- 1:00SPEAKER_01: そうですよね。
- 1:01SPEAKER_01: 私も資料を読んでいて一番びっくりしたのが、
- 1:04SPEAKER_01: 副用薬剤調整支援料2っていう項目で。はい。
- 1:08SPEAKER_00: 今回すごく話題になっているところですね。これ、
- 1:10SPEAKER_01: これまで90点とか110点だった評価が、
- 1:14SPEAKER_01: いきなり1000点に一本化されるんですよね。
- 1:17SPEAKER_00: そうなんです。
- 1:18SPEAKER_00: 一気に上がりましたね。
- 1:19SPEAKER_01: これ今までの制度をとりあえず物を捨てるだけの
- 1:23SPEAKER_01: 断捨離だとするなら、
- 1:24SPEAKER_01: 今回の先天への変更ってプロのコンサルタントが
- 1:28SPEAKER_01: 生活の質まで考えて整理整頓してくれるサービスに
- 1:31SPEAKER_01: 進化したような印象を受けたんです。ああ、
- 1:33SPEAKER_00: 非常に適応した例えですね。
- 1:35SPEAKER_00: まさにそんなイメージです。
- 1:36SPEAKER_01: でもここでちょっと疑問なんですけど。はい、
- 1:39SPEAKER_01: 何でしょう。旧制度も薬剤を減らすことにインセンティブを
- 1:43SPEAKER_01: 出していたわけですよね。はい、
- 1:45SPEAKER_01: そうですね。それならわざわざ1000点も積んで評価の軸を
- 1:49SPEAKER_01: ひっくり返さなくても、
- 1:51SPEAKER_01: 前の仕組みのままで解決できたんじゃないかなって
- 1:54SPEAKER_01: 思うんですけど。
- 1:55SPEAKER_00: 実はそこが現実の医療現場の落とし穴だったんです。
- 1:59SPEAKER_01: 落とし穴ですか?
- 2:01SPEAKER_00: 薬の数を減らすようにインセンティブを出していたにも
- 2:04SPEAKER_00: かかわらず、
- 2:05SPEAKER_00: 過去5年間で75歳以上の患者さんの多剤副用、
- 2:09SPEAKER_00: いわゆるポリファーマシーの状況は
- 2:12SPEAKER_00: 逆に増えてしまったというデータがあるんですよ。え、
- 2:15SPEAKER_01: ちょっと待ってください。
- 2:16SPEAKER_01: 減らしたら評価される仕組みがあったのに、
- 2:19SPEAKER_01: 結果的に増えてたんですか?
- 2:21SPEAKER_01: そうなんです。どうしてそんな矛盾が起きちゃうんですか?
- 2:24SPEAKER_00: 単純に数を減らすことの限界ですね。限界。
- 2:28SPEAKER_00: 高齢になればなるほど、
- 2:30SPEAKER_00: どうしても持病って増えますよね。
- 2:32SPEAKER_01: まあそうですよね。
- 2:33SPEAKER_01: あちこち痛くなったりとか。ええ。
- 2:35SPEAKER_00: なので、
- 2:36SPEAKER_00: 医師も患者さんの症状を抑えるために、
- 2:38SPEAKER_00: ある一つの薬をやめたとしても、
- 2:40SPEAKER_00: 代わりに別の薬を二つ処方せざるを得ないケースが
- 2:43SPEAKER_00: 多々あるんです。ああ、
- 2:45SPEAKER_00: なるほど。結果として、
- 2:46SPEAKER_00: 表面的な錠剤の数だけを追いかけても、
- 2:49SPEAKER_00: いたちごっこになってしまって、
- 2:50SPEAKER_00: 患者さんの安全には直結しなかったんですよ。
- 2:53SPEAKER_01: もぐらたたきみたいになってたわけですね。
- 2:55SPEAKER_01: こっちを減らしたらあっちが増えるみたいな。
- 2:57SPEAKER_00: まさにその通りです。
- 2:59SPEAKER_00: そこで、
- 3:00SPEAKER_00: 何種類薬を減らしたかという量の評価から、
- 3:02SPEAKER_00: どのように薬物治療のリスクを下げたかという質の
- 3:06SPEAKER_00: 評価へと方針転換したわけなんですよ。
- 3:09SPEAKER_00: なるほど、質に。ええ。
- 3:11SPEAKER_00: その象徴が
- 3:11SPEAKER_00: 資料にもある日本版抗コリン薬リスクスケールなどの
- 3:16SPEAKER_00: 導入ですね。
- 3:17SPEAKER_01: 出ました。
- 3:17SPEAKER_01: いかにも難しそうな専門用語。
- 3:19SPEAKER_00: あは、
- 3:20SPEAKER_00: そうですね。
- 3:20SPEAKER_01: 日本版抗コリン薬リスクスケール、
- 3:23SPEAKER_01: これ一体何なんですか?
- 3:25SPEAKER_00: 簡単に言うと、
- 3:26SPEAKER_00: 高齢者が飲むとふらつきによる転倒とか、
- 3:29SPEAKER_00: インチ機能の低下などを起こしやすい薬を
- 3:32SPEAKER_00: リストアップして、
- 3:33SPEAKER_00: その危険度を点数化したチェック表のようなものです。
- 3:37SPEAKER_01: なるほど
- 3:38SPEAKER_01: つまり薬が5個から4個に減ったから偉いでは
- 3:42SPEAKER_01: なくて全体の数は
- 3:44SPEAKER_01: 変わらなくてもこのチェック表を使って転倒リスクの高い
- 3:48SPEAKER_01: 危険な成分を見つけ出して安全なものに置き換えたから
- 3:53SPEAKER_01: すごいっていう風に科学的なリスク分析の質を
- 3:56SPEAKER_01: 評価するようになったんですね
- 3:58SPEAKER_00: まさにその通りです
- 3:59SPEAKER_00: ただ減らせばいいってもんじゃないんです
- 4:01SPEAKER_01: よね量より質すごく納得です
- 4:03SPEAKER_01: でもちょっと意地悪な見方をすると1回で1000点
- 4:08SPEAKER_01: つまり約1万円相当の評価がつくなら客局側は
- 4:12SPEAKER_01: よし明日から
- 4:13SPEAKER_01: どんどんこのスケールを使おうってなりそうです
- 4:15SPEAKER_00: よねそう考える方は多いでしょうね
- 4:17SPEAKER_00: でも国もそこは
- 4:19SPEAKER_00: しっかり対策をしていて
- 4:20SPEAKER_01: そうなんですかハ
- 4:21SPEAKER_00: ードルは
- 4:22SPEAKER_00: 劇的に高くなっているんですまず算定には
- 4:25SPEAKER_00: 極めて厳しい上限があります
- 4:27SPEAKER_00: 患者さん1人につき6ヶ月に1回だけ6ヶ月に
- 4:31SPEAKER_00: 1回さらに薬剤師1人につき月4回までしか算定できません
- 4:36SPEAKER_01: ちょっと待ってください月4回ですか
- 4:38SPEAKER_00: はいたったの4回です
- 4:39SPEAKER_01: ということは私が
- 4:41SPEAKER_01: 患者としてその薬局に行ってもすみません
- 4:44SPEAKER_01: 私の今月のコンサルティングワークはいっぱい
- 4:46SPEAKER_01: なので来月までお待ちいただけます
- 4:49SPEAKER_01: かみたいにキャンセル待ちのリストに入れられる可能性が
- 4:52SPEAKER_01: あるってことですか
- 4:53SPEAKER_00: 現実的にそういう状況も起こり
- 4:55SPEAKER_00: 得るでしょうね
- 4:56SPEAKER_00: なぜならこの先天を取るための要件として
- 5:00SPEAKER_00: ただ処方箋を見るだけではない6つの包括的なプロセスが
- 5:04SPEAKER_00: 義務付けられているからなんです
- 5:05SPEAKER_01: 6つのプロセス。
- 5:07SPEAKER_01: 例えば、具体的にどんなことをするんですか?
- 5:09SPEAKER_00: 例えばですね、
- 5:10SPEAKER_00: 単に患者さんに薬はないですか?
- 5:13SPEAKER_00: って聞くような主観的な確認だけではダメなんです。
- 5:16SPEAKER_00: はいはい。病院から
- 5:17SPEAKER_00: 提供された血液検査などの客観的なデータを読み解いて、
- 5:21SPEAKER_01: ええ、
- 5:21SPEAKER_01: 血液検査まで。
- 5:22SPEAKER_00: 治療効果と有害一生のバランスを評価します。
- 5:25SPEAKER_00: なるほど。
- 5:26SPEAKER_00: その上で医師に処方変更の提案を行い、
- 5:29SPEAKER_00: さらに調整後に患者さんの体調が
- 5:31SPEAKER_00: どう変わったかを継続的にフォローする。
- 5:33SPEAKER_00: うんうん。観察計画の立案まで行わなければならないんです。
- 5:36SPEAKER_01: うわぁ、
- 5:37SPEAKER_01: それはすごいですね。
- 5:38SPEAKER_01: 単にカウンター越しに薬を渡すだけの作業とは
- 5:41SPEAKER_01: 全く別次元というか。ええ。
- 5:44SPEAKER_00: だからこそ、
- 5:45SPEAKER_00: これを行えるのは
- 5:46SPEAKER_00: 高度な研修を終了したかかりつけ薬剤師に限られます。
- 5:49SPEAKER_00: かかりつけ薬剤師。
- 5:51SPEAKER_00: 薬局という場所の実績ではなくて、
- 5:53SPEAKER_00: 薬剤師という個人の専門性が
- 5:55SPEAKER_00: 直接評価される仕組みに変わるのが
- 5:57SPEAKER_00: 最大のポイントですね。
- 5:58SPEAKER_01: なるほど。
- 5:59SPEAKER_01: スーパー薬剤師、
- 6:00SPEAKER_01: 個人への評価なんですね。
- 6:02SPEAKER_01: そういうことになります。でもそれだけ高度な分析から
- 6:05SPEAKER_01: お医者さんへの提案まで求められるとなると、
- 6:08SPEAKER_01: 町の普通の薬局は明日から
- 6:10SPEAKER_01: 急に対応できるものなんですか?
- 6:12SPEAKER_00: それはとて無理ですね。
- 6:14SPEAKER_01: やっぱり。
- 6:15SPEAKER_00: だからこそ、
- 6:16SPEAKER_00: この項目だけは適用日が他より1年遅い、
- 6:18SPEAKER_00: 令和9年、
- 6:19SPEAKER_00: 2027年の6月1日に設定されているんです。あ、
- 6:23SPEAKER_01: 猶予期間があるんですね。ええ。
- 6:25SPEAKER_00: 薬局側はこれから
- 6:26SPEAKER_00: 1年かけて対象となる薬剤師に研修を打てさせたり、
- 6:30SPEAKER_01: 病
- 6:30SPEAKER_00: 院から
- 6:31SPEAKER_00: 検査値を共有してもらうためのセキュリティ体制を
- 6:33SPEAKER_00: 作ったりと、
- 6:34SPEAKER_00: 必死に準備を進めることになります。
- 6:36SPEAKER_01: いやー、
- 6:37SPEAKER_01: 今日のお話をまとめると、
- 6:38SPEAKER_01: これって私たちリスナーの日常にも直結する
- 6:41SPEAKER_01: 大ニュースですね。
- 6:42SPEAKER_01: 間違いなくそうですね。薬局という場所が
- 6:45SPEAKER_01: 処方箋を出して薬を受け取るだけの場所から、
- 6:48SPEAKER_01: 高度な薬物治療のコンサルティングルームへと
- 6:51SPEAKER_01: 進化していく。
- 6:52SPEAKER_01: まさにその過渡期を目撃しているわけだ。
- 6:55SPEAKER_00: 医療の質が
- 6:56SPEAKER_00: 薬剤師個人の高度な介入によって担保される時代に
- 7:01SPEAKER_00: 入っていくのだと言えます。
- 7:02SPEAKER_01: 面白いですね。
- 7:04SPEAKER_01: 最後にこれを聞いている皆さんに
- 7:07SPEAKER_01: ぜひ考えていただきたいことがあるんです。はい。
- 7:11SPEAKER_01: 制度が薬局という箱ではなくて、
- 7:14SPEAKER_01: 薬剤師という個人の専門性を評価する方向に
- 7:17SPEAKER_01: シフトしていく中で、
- 7:19SPEAKER_01: 今後私たちが良い薬局とか、
- 7:22SPEAKER_01: 自分に合った薬剤師を選ぶ基準ってどのように
- 7:25SPEAKER_01: 変わっていくべきなのでしょうか?
- 7:27SPEAKER_00: そうですね。
- 7:28SPEAKER_00: そこが一番大事な問いかもしれません。
- 7:30SPEAKER_01: 今までのように、
- 7:32SPEAKER_01: とりあえず家から近いから
- 7:33SPEAKER_01: っていう理由で選んでいた場所から、
- 7:36SPEAKER_01: 美容師さんとかパーソナルトレーナーのように、
- 7:39SPEAKER_01: あなた専属のプロの薬のコンサルタントを指名する
- 7:42SPEAKER_01: 時代へ。
- 7:44SPEAKER_01: 次に薬局に行った時、
- 7:45SPEAKER_01: カウンターの向こうにいる人は、
- 7:47SPEAKER_01: ただ薬の入った袋を渡す人ですか?
- 7:50SPEAKER_01: それともあなたの生活の質をデザインしてくれる
- 7:53SPEAKER_01: 人ですか?
- 7:54SPEAKER_01: なるほど。ぜひご自身の目で確かめてみてください。