Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 令和8年度改定|長期処方・リフィル処方箋の掲示が特定疾患療養管理料の要件に
Transcript
- 0:00SPEAKER_01: あの、行きつけのレストランで実は
- 0:02SPEAKER_01: 一番安くて美味しい裏メニューが
- 0:04SPEAKER_01: 何年も隠されていたって知ったら、
- 0:06SPEAKER_01: あなたはどう思いますか?
- 0:08SPEAKER_00: えーと、
- 0:08SPEAKER_00: ちょっと損した気分になりますよね。
- 0:11SPEAKER_00: なんで今まで教えてくれなかったのって。
- 0:13SPEAKER_01: ですよね。
- 0:14SPEAKER_01: 実は日本のリフィル処方箋っていう仕組みは
- 0:17SPEAKER_01: これまでまさにそんな状態だったんですよ。
- 0:20SPEAKER_01: あーなるほど。今日は
- 0:21SPEAKER_01: お聞きのあなたと一緒に令和8年度の診療報酬改定に
- 0:25SPEAKER_01: ついて深掘りしていきます。
- 0:26SPEAKER_01: この裏メニューを誰もが頼めるように、
- 0:29SPEAKER_01: 大きくポスターで貼り出すような新ルールについて、
- 0:32SPEAKER_01: なぜ変更されるのか、現場は
- 0:34SPEAKER_01: どう変わるのかを徹底的に読み解いていきましょう。
- 0:36SPEAKER_00: はい。
- 0:37SPEAKER_00: 今回の資料にある令和6年度の実態調査のデータを
- 0:41SPEAKER_00: 見ると、
- 0:42SPEAKER_00: その裏メニュープリがよくわかりますよ。
- 0:44SPEAKER_01: というとどういうことですか?
- 0:45SPEAKER_00: えっと、
- 0:46SPEAKER_00: 外来患者の実に53%が、
- 0:49SPEAKER_00: 28日以上の長期訴訟が
- 0:51SPEAKER_00: 定期受診に必要だって答えているんです。
- 0:54SPEAKER_01: 半数以上じゃないですか?
- 0:55SPEAKER_01: ええ。
- 0:56SPEAKER_00: なのに、
- 0:57SPEAKER_00: 実際にリフィル処方箋を選んだ人は、
- 0:59SPEAKER_00: わずか15%しかいなかったんですよ。え?
- 1:02SPEAKER_01: 半数以上が長期の薬を求めているのに、
- 1:04SPEAKER_01: リフィルを選ぶ人はその3分の1以下ってことですか?
- 1:07SPEAKER_01: そうなんです。
- 1:08SPEAKER_01: それっても
- 1:09SPEAKER_01: しかして、
- 1:09SPEAKER_01: リフィル処方という制度自体が、
- 1:12SPEAKER_01: なんか使いにくいとか、
- 1:13SPEAKER_01: 条件が厳しすぎるとかってことなんですかね?
- 1:16SPEAKER_00: まあ、そう思いますよね。
- 1:17SPEAKER_00: でも資料を分析すると、
- 1:19SPEAKER_00: 使い勝手以前の問題だったんです。以前の
- 1:22SPEAKER_01: 問題ですか?
- 1:22SPEAKER_00: はい。そもそも患者さんが
- 1:24SPEAKER_00: リフィル処方という選択肢を知る機会が
- 1:27SPEAKER_00: 少なすぎるっていう認知度の壁が
- 1:29SPEAKER_00: 最大の原因だと指摘されているんですよ。
- 1:31SPEAKER_01: あーなるほど。
- 1:32SPEAKER_01: 知らなければそもそも頼めないですもんね。
- 1:34SPEAKER_00: そうなんですよ。
- 1:35SPEAKER_00: だから今回の改定は制度の中身を変えるというよりは
- 1:39SPEAKER_00: 患者への伝え方に特化しているんです。
- 1:41SPEAKER_01: うーん、
- 1:42SPEAKER_01: でも伝え方を変えるって言ってもですね、
- 1:44SPEAKER_01: 国が病院側にうちリフィル対応できますよ
- 1:47SPEAKER_01: ってアピールしてくださいねってお願いするだけ
- 1:49SPEAKER_01: じゃ現場はなかなか動かないんじゃないですか?
- 1:51SPEAKER_00: そこは
- 1:52SPEAKER_00: 国も分かっていて非常に強力な仕組みを用意したんです。
- 1:56SPEAKER_01: 強力な仕組み?
- 1:57SPEAKER_00: はい。日常の診療で頻繁に使われる6つの医学管理料、
- 2:01SPEAKER_00: 例えば特定疾患療養管理料とかですね、
- 2:04SPEAKER_00: そこに新しい要件を追加したんです。
- 2:06SPEAKER_01: ちょっと待ってください。
- 2:08SPEAKER_01: その特定疾患療養管理料って、
- 2:10SPEAKER_01: 高血圧とか糖尿病みたいな慢性疾患を見るクリニックに
- 2:14SPEAKER_01: とっては、毎日のすごく重々な収入源ですよね?
- 2:17SPEAKER_01: ええ、その通りです。そこに要件をつけるってことは、
- 2:20SPEAKER_01: つまりルールに従わなければ、
- 2:23SPEAKER_01: その大事な収入が得られない、なくなるってことですか?
- 2:25SPEAKER_00: まさにそれです。
- 2:27SPEAKER_00: 経済的なインセンティブを使って本気を
- 2:29SPEAKER_00: 出させるわけですね。
- 2:30SPEAKER_01: なるほど、
- 2:31SPEAKER_01: それは確かに強力ですね。
- 2:32SPEAKER_00: 具体的には2つの要件がありまして、1つ目は
- 2:35SPEAKER_00: 28日以上の長期処方かリフィル処方に対応できるって
- 2:39SPEAKER_00: ことと、
- 2:40SPEAKER_00: 院内の見やしい場所に掲示することなんです。
- 2:43SPEAKER_01: ポスターとかを貼るってことですね。はい。
- 2:45SPEAKER_00: あとウェブサイトがある場合はそこにも掲載が必要です。
- 2:48SPEAKER_01: ポスターを貼らないと点数が
- 2:50SPEAKER_01: 算定できないならどこの病院も必ず貼るようになります
- 2:53SPEAKER_01: よね
- 2:53SPEAKER_01: で2つ目の要件は何ですか2
- 2:56SPEAKER_00: つ目は患者から
- 2:57SPEAKER_00: 求められた場合状態を踏まえて適切に対応することです
- 3:01SPEAKER_01: ということは患者が
- 3:02SPEAKER_01: ポスターを見てリフィルにしてくださいって言えば
- 3:05SPEAKER_01: お医者さんは
- 3:05SPEAKER_01: 絶対に断れない魔法のチケットになるってことですかあ
- 3:08SPEAKER_00: そこは誤解されがちなんですが違うんですよ
- 3:12SPEAKER_00: 違うんですか条文に患者の状態を踏まえてとあるのが
- 3:15SPEAKER_00: すごく重要でしてはは、
- 3:17SPEAKER_00: なるほど。症状が安定しているかとか、
- 3:19SPEAKER_00: 投与期間に制限のない薬かとか、
- 3:22SPEAKER_00: あくまで医師の医学的判断が
- 3:24SPEAKER_00: ストッパーとして機能するんです。
- 3:25SPEAKER_01: なるほど。
- 3:26SPEAKER_01: 患者の求めに100%応じる義務ではなくて、
- 3:29SPEAKER_01: あくまで適切に判断して対応する義務が
- 3:32SPEAKER_01: 課されるわけですね。
- 3:33SPEAKER_00: その通りです。
- 3:34SPEAKER_00: そしてですね、
- 3:35SPEAKER_00: このポスターでのアピールに加えて、
- 3:37SPEAKER_00: もう一つ大きな仕掛けがあるんですよ。
- 3:39SPEAKER_01: まだあるんですか?
- 3:40SPEAKER_00: はい。
- 3:41SPEAKER_00: 実際に患者さんに手渡される処方箋のレイアウト自体が
- 3:45SPEAKER_00: 見直されます。
- 3:46SPEAKER_01: 処方箋のデザインそのものを変えるんですね?
- 3:49SPEAKER_01: ええ。確かに今の処方箋にもリフィルのチェック欄はあります
- 3:52SPEAKER_01: けど、
- 3:52SPEAKER_01: 小さくて全然気づかないですよね。
- 3:55SPEAKER_01: あれが変わるんですか?
- 3:56SPEAKER_00: そうなんですよ。
- 3:57SPEAKER_00: 今回は残薬対策の変更と同時施行されるため、
- 4:01SPEAKER_00: フォーマットが大きく変わるんです。
- 4:03SPEAKER_01: そうなると病院側のシステムとかも変えないと
- 4:06SPEAKER_01: いけないんじゃないですか?
- 4:06SPEAKER_00: まさにその通りで、
- 4:08SPEAKER_00: 医療機関はレセコン、
- 4:10SPEAKER_00: つまり病院の会計や診療報酬を計算するシステムの回収に
- 4:14SPEAKER_00: ついて、
- 4:15SPEAKER_00: 早急にベンダーへ確認する必要が出てきます。
- 4:18SPEAKER_01: いやー、
- 4:18SPEAKER_01: システムの回収も必要だし、
- 4:20SPEAKER_01: 何より現場のスタッフは大忙しいになりますね。
- 4:23SPEAKER_01: そうですね。だって待合室でポスターを見た患者さんから、
- 4:26SPEAKER_01: これって私
- 4:27SPEAKER_01: でも使えますかって最初に聞かれるのは
- 4:29SPEAKER_01: 絶対受付の人たちですよね。ええ、
- 4:32SPEAKER_00: だから現場の連携が今まで以上に重要になるんです。
- 4:35SPEAKER_01: なるほど。
- 4:35SPEAKER_01: なるほど受
- 4:36SPEAKER_00: 付や看護スタッフと医師の間でどういう手順で
- 4:39SPEAKER_00: 案内してどう判断を仰ぐかっていう運用ルールを事前に
- 4:42SPEAKER_00: 共有しておくことが不可欠ですね
- 4:43SPEAKER_00: 確
- 4:44SPEAKER_00: かにさらに新しい施設基準の届け出が
- 4:47SPEAKER_00: 必要になる可能性もあるので
- 4:48SPEAKER_00: 告示後の縛り合い対応も求められます
- 4:51SPEAKER_01: ということは
- 4:52SPEAKER_01: 刑事運用届出
- 4:53SPEAKER_01: そしてレセコンなどシステムの4つの準備が
- 4:56SPEAKER_01: 急務になるわけですね
- 4:57SPEAKER_00: はい医療従事者の方にとっては
- 4:59SPEAKER_00: 実務面の対応が迫られますけどなぜこのルール変更が
- 5:03SPEAKER_00: 行われたのかその背景を理解しておけば現場への
- 5:06SPEAKER_00: 落とし込みもスムーズに進むはずです
- 5:08SPEAKER_01: そうですね
- 5:09SPEAKER_01: 今回の改定でこれまで裏メニューだったリフィル処方が
- 5:12SPEAKER_01: ついに表舞台に出ます
- 5:13SPEAKER_01: お聞きのあなたも今後病院の待合室で新しいケージや
- 5:17SPEAKER_01: 少し見た目の変わった処方箋を目にするはずです
- 5:21SPEAKER_00: きっといろいろなところで見かけるようになりますよ
- 5:23SPEAKER_01: そこで最後に一つあなたも考えてみてください医師が
- 5:28SPEAKER_01: 一方的に決める処方から患者が
- 5:30SPEAKER_01: 自らポスターを見て選択し提案する処方へと変わっていく
- 5:34SPEAKER_01: そうなった時診察室へのコミュニケーションの主導権や
- 5:38SPEAKER_01: 医師と患者のパートナーシップは
- 5:40SPEAKER_01: 今後どのように変化していくので
- 5:42SPEAKER_01: しょうか次回病院の待合室に座った時ぜひ周りを
- 5:46SPEAKER_01: 見渡してあのレストランの裏メニューを思い出しながら
- 5:50SPEAKER_01: 意識してみてください今日の深掘りはここまでです