
シンクアウトサイドボックス・ノベーション(1943回)
シェア90%を超えるともいわれる、高性能半導体向けの層間絶縁材ABFの開発を牽引された味の素社長、中村茂雄さんの言葉にイノベーションの真髄を感じました。
曰く、
「まずこのABFの開発でですね、よく聞かれたのが、なぜ食品会社でこんなにいいものが作れたんだ、という質問なんですね。
実はこの電子材料の領域で、この層間絶縁材というのは非常にたくさん使いますので、室温でしか保管してくれなかったんですよね。
直射日光が当たらない倉庫に保管するっていうのが当時の常識でした。私が開発した材料っていうのは室温で3日間しか持ちませんでした。冷凍保管必須です。
私どもは冷凍食品部門を持ってましたので、物流的にも倉庫的にもですね、冷凍というハードルがまずあまりなかった」
そして、
「ここで必要とされてたのは性能だったんですよね。
基板メーカー様も、冷凍庫も冷蔵庫も導入してくれまして、室温で2日で使い切るプロセスを作ってくれました。
今では層間絶縁材のそれが常識になってます。冷凍保管で使い切る。これが常識に変わりました。
常識にとらわれていたんでは、これだけ性能の良いものは作れなかったと思うんですね。そこではシンクアウトサイドボックスが必要だったと思います。」
ここから私は思いました。
1、ゴールを、常識に合わせない
2、異業種が、武器になる
3、非常識は、新しい常識になる…
The skinny
The skinny isn't ready yet — notes appear once the transcript is processed.