
最初の神様はたった一音だった——島田正路『古事記と言霊』のこと
古事記の冒頭に、天之御中主神という神様が登場します。姿も事績も語られず、名前だけ現れてすぐ身を隠す、不思議な存在です。言霊学者・島田正路は著書『古事記と言霊』の中で、この神様の正体は「ウ」という一音であると説いています。宇宙の中に初めて意識が動き出した、その一点。
何もない広がりの中で、心の息吹がそっと芽を吹き出そうとする瞬間。古事記はそれを神様の名前として記した、というのです。神話として読んでいたものが、人間の心の構造を描いた設計図だったとしたら——そんな読み換えの面白さと、言葉のユーモアについて話します。
The skinny
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