
山陰の陰翳——影がつくる町の美しさ
山陰の魅力は、ただ明るいだけではないこと。むしろ、光と影が折り重なるところに、この土地らしさがあるのではないでしょうか。
今回は、陰翳礼讃(谷崎潤一郎)を手がかりに、山陰の風景の中にある「陰翳の美」を語ります。温泉津の温泉街は谷間を縫うように続き、家と家の隙間から石切場がのぞきます。
人の手で切り出された少しいびつな直線が、午後の光を受けて深い影をつくる。その影こそが、この土地の静かな魅力なのかもしれません。
春なのか初夏なのか迷うような空気の中で、山陰の“陰り”の美しさを見つめます。
The skinny
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