
桜守ノベーション(1811回)
桜守16代目、佐野藤右衛門さんの言葉に、創造という営みの本質を、教えられた気がしました。
曰く
「いわゆる新しい生命と、一緒に付きおうていく楽しさ
で、今育ててるやつは、私花見できません。
やっぱ30年はかかりよるから。
次の世代のものが、それをまたやってくれるやろうという望みですわな。
そういうものがあるから、やっぱり楽しいんでしゃろうな。」
(NHK「午後LIVE ニュースーン」2026年4月8日放送より)
私は以下のこと思いました
1、成果を手放す勇気
2、自分の命を超える創造
3、他者を信頼する希望
1、成果を手放す勇気
自分が植えた桜を、自分では見ることができない。
それでも植える。
誰に届くかもわからない。
いつ報われるかもわからない。
それでも、手をかける。
ジャック・デリダは『与える時間』の中で、「贈与とは、見返りも感謝も期待しないときにのみ成立する」といった趣旨を語っています。
つまり、贈ったことすら意識に残らないような行為。
イノベーションも同じで、
「自分が評価されるかどうか」を前提にすると、どうしてもスケールが小さくなる。
誰かの未来に届くかもしれない、くらいの距離感で差し出す。
そんな創造が、結果として長く残っていくのかもしれないなあと思いました。
2、自分の命を超える創造
30年かかる桜を植える。…
The skinny
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