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孤独になる人の身体──ダンバーが発見した「つながりの上限」と、身体が閉ざすコミュニケーション回路 ──なぜ「話し上手」になっても孤独は消えないのか #10

「コミュ力を鍛えよう」──孤独に悩む人が最初に手を伸ばすのは、たいてい会話術やコミュニケーションスキルの本です。でも、それで孤独が消えた人はどれくらいいるでしょうか。

今回は、進化人類学者ロビン・ダンバーが発見した「ダンバー数(人間が安定的に維持できる関係の上限=約150人)」を出発点に、なぜ人間関係に上限があるのか、そしてその上限よりもはるかに少ない人数で孤立してしまう人の身体に何が起きているのかを考えます。

ダンバーの研究が示すのは、つながりの維持にはコストがかかるという事実。そして鍼灸師としての臨床から見えてくるのは、身体が「閉ざされ」の状態──防御モードで緊張・硬直し、感覚が外界に開かれていない状態──では、そもそもつながりを維持するためのコミュニケーション回路が物理的に制限されるということです。

孤独は性格の問題ではありません。話し方の問題でもありません。身体が不合理な状態にあるとき、人は構造的に孤立へと向かいます。

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