Latest / 岡大徳のポッドキャスト / 先進医療に4技術が追加|中医協第651回の報告をわかりやすく解説
Transcript
- 0:00SPEAKER_00: あの、もしがん治療で377万円の請求書を渡されて、
- 0:05SPEAKER_00: 恐る恐る支払額の欄を見たら、
- 0:08SPEAKER_00: なんとゼロ円だったって想像してみてください。
- 0:11SPEAKER_01: へー、
- 0:12SPEAKER_01: それまるで奇跡みたいですよね。
- 0:14SPEAKER_00: 本当にそうなんですよ。でも、
- 0:16SPEAKER_00: そのゼロ円の裏には、
- 0:18SPEAKER_00: 信じられないくらい複雑に入り組んだコストのからくりが
- 0:21SPEAKER_00: 隠されているんです。はい、
- 0:22SPEAKER_01: 見えない部分がかなりありますからね。
- 0:25SPEAKER_00: なので今回は
- 0:26SPEAKER_00: 令和8年の会議で新たに承認された先進医療の4つの技術を
- 0:31SPEAKER_00: 題材にしてですね
- 0:32SPEAKER_00: この深掘りのミッションとして複雑すぎる医療費のから
- 0:36SPEAKER_00: くりを解読していきます
- 0:38SPEAKER_00: さあこれを紐解いていきましょう
- 0:40SPEAKER_01: よろしくお願いします
- 0:41SPEAKER_01: 先進医療って今聞いているあなたにとっても実は
- 0:45SPEAKER_01: 非常に把握しにくい構造になっているんですよ
- 0:48SPEAKER_00: なんか日本のリ
- 0:49SPEAKER_00: ュールってそもそも厳
- 0:50SPEAKER_01: しいんです
- 0:50SPEAKER_01: よねそうなんです日本の医療制度では
- 0:53SPEAKER_01: 保険給付される治療と全額自己負担の治療を同時に行う
- 0:58SPEAKER_01: いわゆる混合診療って厳しく禁止されているんですよ
- 1:02SPEAKER_00: なるほどそれは医療の平等を保つためですよねはい
- 1:06SPEAKER_01: でもこの先進医療はその数少ない例外的な抜け穴なんです
- 1:12SPEAKER_01: 全額自己負担の部分と保険適用の部分が
- 1:15SPEAKER_01: 混在しているこれが
- 1:16SPEAKER_01: 費用の全体像をすごくわかりにくくしている最大の
- 1:19SPEAKER_01: 理由ですねち
- 1:20SPEAKER_00: ょっと待ってください
- 1:21SPEAKER_00: つまり保険が利く部分と全額自腹の部分が
- 1:24SPEAKER_00: 一緒に請求されるってことですか
- 1:26SPEAKER_01: まさにそういうことです
- 1:28SPEAKER_00: それって例えるならレストランであのコース料理は
- 1:32SPEAKER_00: 保険で7割引きになるけど追加の特別デザートは
- 1:36SPEAKER_00: 全額自腹でお願いしますって言われているようなものです
- 1:39SPEAKER_00: よねあってます
- 1:40SPEAKER_01: かそのレストランの例えすごく本質をついていますね
- 1:44SPEAKER_00: よかった。
- 1:45SPEAKER_00: じゃあ、
- 1:46SPEAKER_00: 先進医療Aに追加された流産や死産の原因を調べる
- 1:50SPEAKER_00: NGS染色体検査、これを例に教えてもらえますか?
- 1:54SPEAKER_01: はい。ここで非常に興味深いのは、
- 1:57SPEAKER_01: この検査自体の費用、
- 1:58SPEAKER_01: つまり今言った特別デザートの部分ですね。
- 2:02SPEAKER_01: これは一律で48,000円。
- 2:04SPEAKER_01: 追加検査を含めると最大6万3,
- 2:07SPEAKER_01: 000円になります。
- 2:08SPEAKER_00: ふむふむ。それは全額自己負担なんですね?
- 2:10SPEAKER_01: ええ。完全に全額自己負担です。
- 2:12SPEAKER_00: わぁ悲しい出来事の最中にその出費の決断を迫られるのは
- 2:17SPEAKER_00: あなたにとっても酷な状況ですよね
- 2:19SPEAKER_00: でも人によって最終的な支払いが
- 2:22SPEAKER_00: 全然違うって聞いたんですが
- 2:24SPEAKER_01: ああそこがコース料理のから
- 2:26SPEAKER_01: くりなんですよ
- 2:27SPEAKER_01: と言いますと検査費用は固定なんですけど
- 2:30SPEAKER_01: 組織を採取するための身体的な処置が変わるんです
- 2:35SPEAKER_00: なるほどどうやって細胞を取るかが変わるってことですね
- 2:37SPEAKER_01: その通りです自然な流産であれば通常の医療費は
- 2:42SPEAKER_01: 約2万円なんですが手術を伴えば4万7000円資産の場合は
- 2:47SPEAKER_01: 13万7000円と跳ね上がります
- 2:50SPEAKER_00: そんなに変わるんですか
- 2:51SPEAKER_01: はい
- 2:51SPEAKER_01: そしてこの部分は保険給付される費用なので
- 2:55SPEAKER_01: それに伴う3割の一部負担金を窓口で
- 2:58SPEAKER_01: 別途支払うことになりますなるほど
- 3:00SPEAKER_00: つまり全額自腹のデザート代に加えて状況によって値段が
- 3:05SPEAKER_00: 変わるコース料理の3割負担分もきっちり請求される
- 3:09SPEAKER_00: わけだ
- 3:09SPEAKER_01: そういう仕組みになっています
- 3:12SPEAKER_00: 医学が
- 3:13SPEAKER_00: 膨らんでいきますね。
- 3:14SPEAKER_00: でもここからが本当に面白いところなんですよね。
- 3:17SPEAKER_01: 診断から命を救う治療技術、
- 3:20SPEAKER_01: 先進医療BA話題を移しましょう。
- 3:22SPEAKER_00: そうそう。
- 3:23SPEAKER_00: さっきのユーイング肉種の化学療法費377万円とか、
- 3:27SPEAKER_00: 転移性脳腫瘍の治療費が
- 3:29SPEAKER_00: 先進医療の患者負担ゼロ円になるって驚きの話ですよ。
- 3:33SPEAKER_01: はい。
- 3:34SPEAKER_01: 他にも凍結保存同種組織を用いた心臓疾患の
- 3:38SPEAKER_01: 下下治療なんかの具体例もありますね。
- 3:40SPEAKER_01: これを全体像と結びつけて考えるとすごく興味深い事実が
- 3:44SPEAKER_01: 見えてきます
- 3:45SPEAKER_00: でも待って本当に完全無料なんですかさっきのから
- 3:49SPEAKER_00: くりを聞いちゃうとなんか裏がありそうですけど
- 3:52SPEAKER_01: 鋭いですね実は
- 3:54SPEAKER_01: 先進医療費の数百万円という莫大なコストは
- 3:57SPEAKER_01: 多くの場合研究費や企業の負担で0円から
- 4:01SPEAKER_01: 5万3000円程度に抑えられるんです
- 4:05SPEAKER_00: じゃあやっぱり特別デザート代は奢ってもらえるんですね
- 4:07SPEAKER_00: それはめちゃくちゃ助かるじゃないですか
- 4:09SPEAKER_01: そうなんです。
- 4:10SPEAKER_01: でもそこが最大の落とし穴なんですよ。
- 4:13SPEAKER_00: え?落とし穴?
- 4:14SPEAKER_01: さっきのレストランの例えを思い出してください。
- 4:17SPEAKER_01: 数百万円の特別デザート代は確かに研究費が
- 4:20SPEAKER_01: おごってくれました。
- 4:22SPEAKER_01: しかし、
- 4:22SPEAKER_01: 高額療養費制度の対象となる通常のコース料理代、
- 4:26SPEAKER_01: つまり入院費や手術代そのものはしっかり発生します。
- 4:30SPEAKER_00: ああ、
- 4:30SPEAKER_00: やっぱり、
- 4:32SPEAKER_00: 心臓の外科手術ともなれば通常の医療費だけで400万円を
- 4:35SPEAKER_00: 超えることも珍しくないですよね。ええ、
- 4:37SPEAKER_01: その一部負担金の請求はきっちり来る現実があるんです。
- 4:41SPEAKER_00: ということは、
- 4:43SPEAKER_00: いくら高額療養費制度があるから月額の上限は
- 4:46SPEAKER_00: 守られるにしても、
- 4:47SPEAKER_00: 決して負担ゼロ円で買えれるわけじゃないんですね。
- 4:50SPEAKER_01: その通りです。
- 4:51SPEAKER_01: 先進医療
- 4:52SPEAKER_01: だから最新治療がタダで受けられると勘違いしていると、
- 4:55SPEAKER_01: 後で大きな板出を見ることになります。
- 4:57SPEAKER_00: いやー、
- 4:58SPEAKER_00: 恐ろしいですね。
- 4:59SPEAKER_00: つまり、
- 5:00SPEAKER_00: これはあなたにとってどういう意味なのかってことです
- 5:03SPEAKER_00: よね。ええ、
- 5:04SPEAKER_01: 制度を理解しておくことが不可欠です。
- 5:06SPEAKER_00: いざという時に、
- 5:08SPEAKER_00: この制度と費用の仕組みを知っていること自体が、
- 5:10SPEAKER_00: あふれる情報の波から
- 5:12SPEAKER_00: 身を守る最大の武器になるんだって痛感しました。
- 5:15SPEAKER_01: 全く同感です。
- 5:16SPEAKER_01: そしてここで重要な疑問が浮かび上がります。
- 5:18SPEAKER_01: 何でしょう。現在は研究費が
- 5:20SPEAKER_01: 数百万の先進医療費を肩代わりしてくれていますよね。
- 5:24SPEAKER_00: はい、
- 5:24SPEAKER_00: 怒ってくれていますね。
- 5:25SPEAKER_01: でももしその資金が尽きてしまったら、
- 5:27SPEAKER_01: 未来の最先端医療のコストは一体誰が
- 5:30SPEAKER_01: 背負うことになるのでしょうか。ああ、
- 5:33SPEAKER_00: なるほど。
- 5:33SPEAKER_00: いつかその高額な請求書が
- 5:35SPEAKER_00: そのまま私たちのテーブルに置かれる日が
- 5:38SPEAKER_00: 来るのかもしれないですね。
- 5:40SPEAKER_00: ぜひあなたも次に医療の奇跡のニュースを耳にしたときは
- 5:43SPEAKER_00: その裏側のコストについて考えてみてください。
- 5:47SPEAKER_00: それではまた次回の深掘りでお会いしましょう。