
8割が助けない社会で人を救う知性
衝撃の「クズ社会」を生き抜く知性とは?佐藤優×宮台真司が語る2026年への生存戦略
現代社会を覆う閉塞感の正体は何か。私たちが「正しさ」だと信じ込んでいるものが、実は人間としての尊厳を破壊しているのではないか。作家・佐藤優氏と社会学者・宮台真司氏。この両巨頭が交わした対話は、2026年という臨界点を目前に控え、私たちが直面する「社会の劣化」を容赦なく暴き出している。
宮台氏は、2007年の著書『14歳からの社会学』に際して行われた、ある衝撃的な計量的データを引き合いに出す。中学生たちに対し、「大切な人を守るために法を破らなければならない局面で、あなたはどうするか」と問うた調査だ。
その結果、当時の現役中学生の約8割が「法を破れないので、大切な人を助けない(見捨てる)」と回答した。
宮台氏はこの層を、社会学的な意味を込めてあえて「クズ」と呼ぶ。それは単なる罵倒ではない。自らの内的な論理や隣人への愛よりも、システムのルールを優先し、思考停止に陥った「システムの奴隷」を指す言葉だ。かつては自明であった「法を超えてでも人を救う」という人間性が、教育と社会の劣化によって剥ぎ取られてしまったのである。
宮台氏が定義する「倫理的な存在」とは、単なる規則の遵守者ではない。
「人を幸せにすることによって、自分も幸せになる。そういう決意をしている存在が倫理的な存在である」…
The skinny
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