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Ep.772 Google、AIインフラの「新司令塔」を指名──TPUと原子力が描く勝算(2025年12月18日配信)
テック業界のインフラ競争が、また新たなフェーズに入ったようです。米国のニュースメディアSemaforが報じたところによると、Googleは12月10日、AIインフラ構築を統括する新しい責任者を指名しました。これまで部門ごとに分かれていたチップ開発、データセンター建設、そしてエネルギー調達の権限を一本化し、意思決定を劇的に速める狙いがあると見られています。
この人事の背景には、Googleが抱える「二つの焦り」が見え隠れします。一つは、NVIDIA製GPUへの依存度を下げ、自社製チップ「Trillium(トリリウム)」の展開を急ぎたいという思惑です。Trilliumは、Googleの最新AIモデルであるGemini 2.0の学習にも使われている切り札ですが、これを世界中のデータセンターに配備し、外部のクラウド顧客にも使ってもらうためには、ハードウェアの製造から設置までのサプライチェーンを完璧に制御する必要があります。
もう一つの焦りは、AIを動かすための「電気」です。皆さんご存じの通り、生成AIは電気を大量に消費します。Googleは2025年8月に原子力スタートアップのKairos Powerと提携し、将来的に500メガワット規模の電力を原子力で賄う計画を発表しましたが、こうした長期的なエネルギー戦略を確実に実行に移すためにも、専任のリーダーが必要だったのでしょう。…
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