Latest / TanaRadio / 186 日記 | 今井むつみ著『学力喪失』を借りました
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- 0:012024年11月6日水曜日の声日記です。
- 0:07今日大学に行きまして授業をやったんですけれども、その前に図書館に寄りまして予約をしていた本を受け取りました。
- 0:26その本というのは、今井むつみさんという慶応義塾大学の教授の方が書いた『学力喪失——認知科学による回復への道筋』というタイトルの岩波新書で、今年出たばかりの本です。
- 0:52まずなぜこの本を読もうと思ったかと言いますと、この今井さんという方がNHKのラジオ深夜日の早朝にやっている番組、「明日へのことば」というコーナーに出ていて、
- 1:15赤ちゃんがどのようにして言葉を習得するかという話をしていたんですね。
- 1:25その日、先週なんですけれども、なぜか早く目が覚めて、寝床でラジオをよくつけるんですが、そこでたまたまやっていたので聞きました。
- 1:45赤ん坊というのは、特に親が言葉を教えようというふうにすることもなく、言ってみれば遊びの中で言葉を覚えていくわけですね。
- 2:04ちゃんとしゃべれるようになっていく、素晴らしい学習能力を持っているわけですけれども、どうして赤ん坊はそのようにして言葉を学ぶことができるのかということを研究されている方で、
- 2:25昨年ですかね、『言語の本質』という新書を出版されたようですね。それに関連してのインタビュー番組だったようですけれども。
- 2:48この方がですね、今年『学力喪失』という非常にショッキングというか、ショッキングでもないんですけれども、よく言われることかもしれませんが、
- 3:07そういうタイトルの本を出した。このタイトルは私はあまり良くないタイトルかなと思うんですね。ちょっと誤解を招きやすいタイトルなので、もうちょっと分かりやすいタイトルの方が良かったかなと思うんですけれども。
- 3:28要するにこの本で扱っているのは、なぜ子どもは、というか大人もなんでしょうけれども、学ぶ力を失ってしまっているのかということなんですね。
- 3:47なぜという疑問が出てくるのは、赤ん坊は学ぶ力を持っているわけです。生まれながらにして持っている。そういう存在なのに、学校に行って勉強をするようになると学ぶ力を失っていく。これが学力喪失と言われていることなんですね。
- 4:08つまり学校というのは学力をつける場所ではなくて、学力を奪う場所だということなんだろうと思うんです。学力喪失というと何か、学力が低い人を非難するようなニュアンスを感じてしまうんですね。
- 4:29『算数ができない大学生』みたいな本もありましたけれども、いかに子どもが、あるいは大きくなっても、簡単なことができないのかということを調査で明らかにして、それをセンセーショナルに騒ぎ立てる。
- 4:53そういうものはこれまでいくらもありましたので、その類かというふうに誤解されてしまうと残念だなと思うんですけれども。
- 5:08この本は全然そういう本ではなくて、子どもが、この本では算数、数学とそれから読解力ですね、これを問題にしていますけれども、
- 5:30いわゆる基礎学力というものを身につけられなかった子どもたちがどうしてそうなってしまっているのかということを認知科学の方法で明らかにしている、そういう本です。
- 5:53単にどうして学ぶ力が失われてしまったのかということだけではなくて、その学ぶ力をもともと持っているわけですから、それを奪わないような、そういう育て方、学ばせ方というものはどういうものなのかということについても書かれています。
- 6:27これはですね、私がずっと思ってきたことと非常にマッチする結論でした。
- 6:38つまり、学びというのは遊びであるべきだということなんですね。
- 6:43遊びというのは失敗を恐れず、いろんなことにチャレンジして、それ自体を楽しむ、そういう行為ですね。
- 7:00これはいわゆる遊びだけではなくて、普通は学ぶことというふうに考えられていることも遊びになり得るわけです。
- 7:13つまり、いわゆる勉強のようなですね、辛くても頑張ってやるようなそういう学びではなくて、面白くて仕方がなくてやらずにはいられないような学びですね。
- 7:29そういうものもあるわけです。
- 7:34そういう学びがいいということですね。そういう学びをしていれば、学ぶ力は失われないと。
- 7:44こういうことなので、今のですね、学校教育のあり方を大きく変えていかなければ、そういう学びはできないだろうということになるわけですが、
- 8:00この本はですね、心理学あるいは認知科学の本ですので、教育学的なですね、そういう方法論などについてはですね、あまり書かれていませんけれども。
- 8:18だから、それは他の人がやはり考えるべき問題なわけですけれども。
- 8:23でも、どういう学びを目指すべきなのかということについては十分明確に明らかにされているのではないかと思いまして、
- 8:38これはですね、私まだ今日借りたばっかりで、各章のまとめのところをざっと広い読みしただけでこんなことを語ってますけれども、
- 8:52本当はちゃんとですね、全部読んでから紹介した方がいいのかもしれませんが。
- 8:57ともかくこの本はとてもいい本で、多くの人が読んで売るところが大きい本だと思いますので、なるべく早く多くの方に知らせたいなというか、紹介したいなというふうに思いまして、
- 9:22今日語ってみました。
- 9:30今日はですね、曇りのちょっと寒い感じの秋の日になってきたなという感じなんですが、
- 9:44アメリカでは昨日から大統領選挙の投票があり、先ほどのニュースでトランプ氏の当選確実のニュースをやっていました。
- 10:01これからアメリカどうなるのでしょうか。そしてまた世界は何らかの影響を受けるのではないかと思いますけどね。
- 10:11それから私個人としては、ちょうど去年の明日というんでしょうか、11月7日が最初のポッドキャスト配信日なので、
- 10:30その1日前ということで、ポッドキャストやって1年が経ったということなんですね。
- 10:441年やってちょっと慣れたかなと思いますけれども、まだまだスラスラしゃべれないので、精進が必要だなというふうに思っています。
- 11:01ということで、それではまた。