
大発掘デジタル考古学'93 May版
1993年の技術者日記に見た、現代に通じる4つの驚き
朽ちかけたフロッピーディスクからデータを救出する作業は、時にタイムカプセルを開ける行為に似ている。今回発見したのは、1993年5月、ある地方都市に住む一人の技術者が残した個人的な日記の断片だ。まだインターネットが普及する前の、しかし確かに現代へと繋がる時代の息吹がそこには刻まれていた。仕事や家族との日常、テクノロジーへの飽くなき探究心、そして社会の矛盾に対する生々しい感情が、驚くほどの解像度で綴られていたのである。30年以上前の一個人の記録から浮かび上がってきた、現代の私たちをもハッとさせる4つの発見をご紹介したい。
日記が記された5月5日、日本は「こどもの日」だった。著者は「女房が,柏餅を作ってくれた.よもぎ入りなり」と、家族との穏やかなひとときを記録している。しかし、その平和な日常の記述のすぐ隣には、カンボジアPKO派遣で文民警察官が犠牲になったニュースに対する、まるでマグマのような激しい怒りが記されていた。そのギャップはあまりに鮮烈だ。
「とんでもない,そんなことをのたまう奴,てめえが行け.行って死ね.ばかやろう.勤務上,どうしてもとなれば,断れぬことかもしれぬ,ひとり断れば,代わりが誰か行かねばならぬのだろうし.のうのうと背後でほざいてる奴のために死ぬわけにはいかぬが.」なんともやりきれぬ思いである.…
The skinny
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