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Ep.590 AIが「ウイルスの設計図」を書いた──ファージ創出で見えた生成生物の光と影(2025年9月25日配信)
ネイチャーが9月19日に伝えたところによると、研究チームはAIで“完全なウイルスゲノム”を設計し、合成したDNAから実体のファージを育て、耐性を持つ大腸菌株を実際に殺せることを示しました。プレプリントは9月17日に公開され、AIが生物の全ゲノム設計に踏み込んだ初の実験的検証例として注目を集めています。論文は査読前である点に留意が必要ですが、AIが“ゲノムという言語”を扱い、現実の生命機能に接続した節目といえます。
手法の核はArc Instituteの「Evo 1/2」と呼ばれるゲノム言語モデルです。研究陣はまず小型で機能が把握されたΦX174系を設計テンプレートに採用し、E. coliに感染できる特徴をもつ配列を生成。数千候補から302個に絞り込み、合成→感染試験で機能を評価した結果、16のAI設計ファージが感染・複製・宿主溶菌を達成しました。中には野生型ΦX174では太刀打ちできない菌株に効くものもあり、複数のAIファージを組み合わせて三つの異なるE. coli株を狙い撃ちにできたと報告されています。
技術的な下支えとして、Evo…
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