Latest / TanaRadio / 86 メモ | 有料配信の中身を話すのは営業妨害?
Transcript
- 0:01私、NHKで放映されたオッペンハイマーのドキュメンタリーについて、感想を2回LISTENで配信したのですが、その後の方のものに対して、もりっしぃさんからコメントをいただきました。
- 0:26そして、このコメントがとても素晴らしくて感動しました。
- 0:364行ほどの短いコメントですけれども、そこにこのオッペンハイマーの物語、ここではNHKの番組についての話ということになっていますが、
- 0:54もちろん、ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』についても、同じコメントが当てはまると思うんです。
- 1:11このコメントは、できるだけ多くの方に知ってもらいたいので、ちょっとここで読み上げて紹介させてもらいます。
- 1:29もりっしぃさんの言葉です。
- 1:31「私もはじめさん同様、国家の問題であって、個人の善悪を云々する話ではないと考えます。
- 1:41オッペンハイマー個人は、功名心、正義感、罪悪感等の感情に従って生きる何処にでもいる人だと思いますが、
- 1:52今日も第二、第三のオッペンハイマーが普通に出現し得る現状をそれぞれが再認識することが、この映画では重要と考えてます」。
- 2:07以上なんですけれども、ここに本当に大事なことが凝縮されて表現されていますよね。
- 2:17特にこの、「今日も第二、第三のオッペンハイマーが普通に出現し得る現状」という、これ本当に大事なことだなと思いまして、
- 2:35私、大学で授業をやっているんですけれど、学生に伝えたいことも、まさにこういうことなんですけれども、
- 2:49ちゃんと学生に伝わっているかどうかわからないのですが、
- 2:55私が学生に伝えるべきことをここでまたはっきりと再認識することができました。
- 3:04本当にコメントありがとうございました。
- 3:12で、ちょっとですね、それと違う話なんですけれども、でも関連しているので、ちょっとここでまた付け加えて話を変えたいんですが、
- 3:21もりっしぃさんの今のコメントの最初のところに、「私もはじめさん同様」って書いてあって、もりっしぃさんがはじめさんの有料コンテンツをお聴きになってこのようなことを考えたということだと思うんですけれども、
- 3:43そのはじめさんの有料コンテンツを聞いたということについて、もりっしぃさんがご自身の声日記で話されています。
- 3:58そこでですね、ちょっと私、気になってコメントしたい部分がありましたので、それをまたちょっと紹介したいんですけれども、とてもよかったというご感想の後にですね、このようにおっしゃっています。
- 4:26「中身言いたいんですけれども、それをすると営業妨害になりますんで、今のでもちょこっとでもご興味を持ったらね、ペットボトル1本分ちょっと我慢していただいて読んでいただいたら、うんなるほどと思っていただけるんやなかろうかということで、今日はちょっと、はい、とっても勉強になったと思ってね、⋯⋯」。
- 4:55私、ちょっともりっしぃさんのようにしゃべれないんですけれども、こんな感じでおっしゃっているんですけれども、
- 5:03気になった部分はですね、中身を言うと営業妨害になるので、ここでは言わないという、そういう部分です。
- 5:15要するに、有料配信ですので、中身を言ってしまったらですね、それでこの有料配信、売れ行きが下がるんではないかという、そういうことかなと思うんですけれども。私は逆だと思うんですね。
- 5:36中身を言った方が営業を促進する、妨害の逆ですよね、じゃないかなと思うんです。
- 5:50有料配信だからそのことについて中身を言ってはいけないという、そういうある種の共通了解がLISTENの中でできてしまいますと、ますます有料配信がしにくくなる、そんな気がするんです。
- 6:13一つは、せっかくいいコンテンツを提供したのに、みんなに共有されないというですね、そういうデメリット。
- 6:27それから、その有料配信の中身のことについていろんなところで言ってもらうことによって、多くの人がそれに興味を持ち、買ってみようかなというふうに思うという、そういう機会が失われるということです。
- 6:44これはですね、本と比べてみるとよくわかるんじゃないでしょうか。
- 6:51本というのはふつう有料で販売されていますが、その中身を言ってはいけないという、そういう一般了解はないと思うんです。
- 7:04いろんなところで書評が発表されますよね。新聞にも書評がありますし、学術的な本ですと、学会誌にですね、書評がよく載りますけれども。学会誌の書評なんてですね、ものすごく長くて、しかも内容を細かくですね、一章ごとに要約して紹介するなんてこともよくあるわけですよね。
- 7:35ですので、確かにその書評だけ読めば中身はだいたいわかるという状況になるわけですが、それで果たしてその本の売れ行きが落ちるのかというと、これは明らかに逆だと思います。でなければ、そんな書評などというものは出さないはずですよね。
- 7:57学会の関係の仕事を私はしていますけれども、編集委員なんですが、書評欄ですね、ではですね、書評欄の評者を決めるときに、その本、評者が持っていない場合があります。
- 8:18で、そのときにですね、その出版社に、本の出版社に献本をお願いするんですね。つまり、ただでくださいというふうに言うんです。書評を載せますからということで。で、多くの出版社はただでくれます。もし書評がですね、売れ行きを悪くするのであれば、そんなことをするはずがないですよね。
- 8:45ですので、このLISTENで有料配信に言及し内容を紹介するというのは一種の本でいう書評のようなものだと思いますので、これは大いに購入した方がやっていいことだというふうに私は思うんですけれども、どうでしょうか。
- 9:06もし、はじめさんが違う考えを持たれていたらば誠に申し訳ないんですけれども、この辺もですね、議論できればいいかなというふうに思いまして、あえてこのように申し上げました。ということで、それではまた。