
天皇と高市首相の決定的な断絶
「新しい戦前」か、それとも「新たな自立」か?2026年・終戦の日の式辞から読み解く日本の岐路イントロダクション:歴史の「現在地」を問い直す
2026年8月、日本は戦後81年という「昭和100年」の熱狂冷めやらぬ節目の夏を迎えました。平和な「戦後」という心地よい微睡(まどろみ)から覚めた私たちが今、立たされているのは、国家の根幹を揺るがすような地殻変動のただ中です。
近年加速する武器輸出の解禁や防衛費の大幅増額は、単なる政策の微調整ではありません。それは、法政大学名誉教授の田中優子氏が「新しい戦前」と呼ぶ、危うい時代への不可逆的な転換点である可能性を孕んでいます。私たちは今、歴史のどの地点にいるのか。2026年という「時間軸」の重みを背負いながら、その深層を読み解く必要があります。
2026年8月15日、全国戦没者追悼式で高市首相が読み上げた式辞は、戦後日本の政治的良心が積み上げてきた言葉の壁を、鮮やかに、そして冷徹に突き崩すものでした。
最も衝撃的だったのは、歴代首相が継承し、13年前には石破茂元首相がわざわざ復活させた「反省」と「不戦の誓い」という語彙が、跡形もなく消し去られたことです。これは単なる言葉の省略ではありません。かつて安倍晋三氏ですら言及した「歴史の教訓」という言葉さえも封印された事実は、高市政権による歴史認識の「上書き」を如実に物語っています。…
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