Latest / N2~N1日本語!Haru no Nihongo / 【Audio Book/朗読】『蜘蛛の糸(くものいと) 』Kumo no itoTaro /Japanese folktales
Transcript
- 0:02蜘蛛 の 糸。 芥川 龍之介。
- 0:33ある日 の こと で ございます。 お 釈迦 様 は 極楽 の 池 の 周り を 、一 人 でブラブ
- 0:40ラ を歩 き になっ ていらっしゃいました。 池 の 中 に 咲いて いる 橋 の 花 は 真っ白 で。
- 0:47何とも 言えない いい 匂い が します。 極楽 は 丁度 朝 なの でした。
- 0:57やがて 御釈迦 様 は その 池 の 近く に 立 ち 、水の 中 をご 覧 になりました。
- 1:04この 極楽 の 池 の 下 は 地獄 に なっていて。 水の中 から 地獄 が はっきり と 見える ので ございます。
- 1:13すると その 地獄 に カンダタ という 男 がいました。 この カンダタ は 生きていた とき 、 人 を 殺した り 、
- 1:23家 に 火を つけ たり、い ろい ろ 悪事 を した 王泥棒でした。
- 1:30しかし 、たっ たひと つ良 いこ と をし たこ と があります。
- 1:36カンダタ が 生きて いる 時 、 道 で、小 さな 蜘 蛛を 一匹見つけました。
- 1:43そこで カンダタ は 足 で 踏 み 殺 そう と しました が。
- 1:47いやいや 、小さ い が 命 のあ るも のだ。 その 命 を 私 が 取って しまう の は いくら なんで も
- 1:55可哀想 だ。 と クモ を 殺さず に 助けて あげました。
- 2:03お 釈迦 様 は 地獄 の 様子 を ご覧 に なり ながら 、こ のカンダ タ が 雲 を助け たこ と があ るこ と
- 2:10を思い 出しました。 そうして できれば この 良い こと を した カンダタ を
- 2:17地獄 から 助けて あげ よう と 考えました。 すると 池 の 蓮 の 葉 の 上 に 雲 が 一匹い ま
- 2:26した。 お 釈迦 様 は 、そ のク モ の 糸 を 池 の 下 にあ
- 2:32る地 獄 へまっす ぐ に落 としました。 さて 、カンダ タ は地 獄 の血の 池 で 、 他の 罪 人と
- 2:41一 緒に溺 れていました。 どこ を 見て も 真っ暗 で 、明か り があ る とすれば?
- 2:48それ は 恐ろ しい 針 の 山 が 光って いる だけ です。 その 上 、地 獄 はとて も静 かで。
- 2:57たまに 聞こえる もの は 、罪 人た ち のため 息だ けです。
- 3:03地獄 へ 来た 人間 は 地獄 に 疲れて なく 、 声 も出な い のでした。
- 3:09ですから 、 o泥 棒 のカンダ タ も血の 池 でまる で 死 にかかっ たカエ ル のよう に溺れ てい るだ けでした。
- 3:19ところが 、あ ると きカンダ タ が血の 池 の 空 を見ま すと。
- 3:24上 から 銀色 の クモ の 糸 が 自分 の 上 落ちて きました。
- 3:30カンダタ は これ を 見て とても 喜 びました。 この 糸 を 登ってい けば 、きっ と地 獄か ら 出られ る
- 3:39に違いない。 いや 、上手 くい く と極 楽 へいけ るかもしれない。
- 3:47こう 思った カンダタ は すぐ に その 蜘蛛 の 糸 を 両手 で しっかり と 掴 み ながら 、一生懸 命 に 上 へ
- 3:55上 へ と 登 り始めました。 O 泥棒 の カンダタ は 昔 から こういう こと に
- 4:03慣れていた の です。 しかし 、地 獄 と極 楽 はとて も遠 いの で、い くら登
- 4:11っ てもなか な か 上は出 られ ません。 カンダタ は 疲れて しまい 、少 し 休みまし た。そ
- 4:20し て 下を 見 るとさ っき まで 自分が いた血 の 池は もう 見え ません。
- 4:26ここ まで 登ってい けば 、きっ と地 獄か ら 出られ る のでしょ う かんだ た は何 年に も出し ていな い 声
- 4:33でい い ぞい い ぞ と笑いました。 ところが 、とんでもな いこ と に 気 がつきました。
- 4:43蜘蛛 の 糸 の 下 の 方 には 何千 人 の 罪人 たち が 自分 が 昇った 後 、まる であ り の行 列 のよう に 上
- 4:53上登っ て来てい た のです。 カンダタ は これ を 見る と 驚いた 気持 と 恐ろ しい
- 5:01気持ち で 、しばら くた だおーき な 口 を開け たま ま、 その 人 々を見ていました。
- 5:08糸 は とても 細くて 切れて しまい そうです。 せっかく ここ まで 登って きた のに 、 元 の地 獄
- 5:16へ落ち てしま う と思いました。 そこで カンダタ は 、大き な 声 を出し てほら。
- 5:24罪、 人ども。 この 蜘蛛 の 糸 は おれ の もの だ ぞ 降り ろ。
- 5:30降り ろ。 と 言いました。
- 5:33その とき クモ の 糸 が ぷ つり と 音 を 立てて 切れて しまいました 。カンダ
- 5:39タ もあっという 間 に、 また 地 獄の血 の 池に落 ちて行きました。
- 5:46お 釈迦 様 は 極楽 の 池 の 近く に 立って 、 今ま で のこ と をじっ と見 ていらっしゃいまし たが。
- 5:53カンダタ が また 血の池 に 沈んで いく の を 見る と。 悲 し そうな 顔 を なさり ながら 、ま たブラブ ラ を歩
- 6:02き にな り始めました。 自分 だけ 助か ろう と した カンダタ は 罰 を 受けた
- 6:08の でしょう? しかし 、極 楽 の 池 の 蓮 は少 し もそん なこ と
- 6:14を気 に しま せん。 白い 花 は 変わらず 良い 匂い が します。
- 6:21極楽 は もう すぐ 五 五 に なる ところ です。