♬308 米粒はどこへ消えた | こころの音
【タイトル:米粒はどこへ消えた】 生きるために 働いてた どこへ行くのか わからぬまま 先の見えない 長い道 止まるのが 少し怖かった 帰り道だけ 忘れぬように 一粒ずつ 米を置く 一歩進んで 一粒置いて これならきっと 大丈夫 雨の日だって 風の日だって 今日を歩くので 精一杯 突然の台風 傘が飛ぶ それでも一粒 また置いた 一歩進んで 一粒置いて 僕はどこへ 向かうんだろう 生きるために 歩いてるのに 息をつくのも 忘れてた 帰る道なら 残してあるさ そう言い聞かせ 前へ行く ずいぶん遠くへ 来たもんだ そろそろ家へ 帰ろうか 目印どおり 戻ればいい そう思って 振り返る あれ? 米がない ひとつもない 右を見ても 左を見ても あんなに置いた 米がない 風に飛ばされた? 雨で流された? 帰る道が わからない 一歩進んで 一粒置いて 僕はどこへ 向かうんだろう 生きるために 歩いてるのに 空の色さえ 忘れてた 帰る道まで 見失って とうとう僕は 足を止めた 一日 二日 三日 何もしないで 空を見た 風の音を聞いて 雲を眺めて 足元の花を 見つけた こんなところに 咲いてたんだ 顔を上げたら 見慣れた屋根 あれ? 家じゃん その頃 僕の後ろでは 木の陰から ちょこん 僕が振り向けば さっと隠れる 僕が歩けば また出てくる 一粒見つけて ぱくっ もう一粒 ぱくっ 台風の日は…
The skinny
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