
騎手に賭けるか、馬に賭けるか──シード投資の分かれ目
シード投資では「チームを見る」「創業者を見る」と言われます。実際、投資家に聞けばほとんどがそう答えます。では、その判断は本当に、その後の成果に結びついているのでしょうか。
今回は、2025年2月に公表されたワーキングペーパー「Venture Capital Start-up Selection」(Young Soo Jang / Steven N. Kaplan)を取り上げます。米国中西部のプレシード・シードに投資するVC1社から、2015年から2021年までに検討した8,815件の案件記録すべての提供を受け、投資した会社だけでなく「投資しなかった会社をどう評価していたか」という、通常は外に出てこない情報まで含めて分析した研究です。チーム・市場・プロダクト・Exitの4項目につけられた点数と、その後の調達額を突き合わせると、チームの評価は最初のまとまった調達までは効くものの、そこから先の大型調達を見分ける材料にはなっていませんでした。この結果を「騎手か、馬か」という古典的な論点に接続しながら、見送り理由の分析、そしてAI時代に評価の重心がどこへ動くのかまで話しています。
▼ 今回のトピック
「チームを見る」というシード投資の通説を、どう検証したのか
8,815社 → 366社 → 114社という選別のファネル…
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