
#059 文化はなぜ日常から消えるのか:漆産業から見る日本の構造問題
◉内容
今回は「漆」をテーマに話しました。
日本の漆文化は約9,000年の歴史を持ち、
かつては日常の食卓や生活の中に当たり前に存在していたものです。
しかし現在、家庭で本物の漆器を日常的に使う文化はほぼ消えつつあります。
なぜこうなったのか?
この背景には、単なる嗜好の変化ではなく
・食生活の洋風化
・合成漆器(プラスチック製品)の普及
・戦後の林業政策によるウルシの木の減少
・職人の減少と産業構造の崩壊
といった、複数の要因が重なっています。
さらに興味深いのは、
日本では日常から離れつつある一方で、
海外や現代アートの文脈ではむしろ評価が高まっていること。
この構造は、漆に限らず
西陣織、日本茶、日本酒など
多くの日本文化に共通しています。
つまりこれは「一つの工芸の衰退」ではなく、
文化が日常から切り離されていく構造そのものの問題です。
そして同時に、
文化をどう現代の市場や文脈に「再接続」するかという問いでもあります。
・なぜ文化は消えるのか
・何が残り、何が残らないのか
・どうすれば未来につながるのか
漆産業を通して、日本文化の現在地を考えてみました。
◉久保利彦プロフィール
バドミントン選手10年▶︎ロンドン芸術大学卒(London College of Fashion)▶︎ロンドンをベースにファッションを生業に▶︎ベトナムのダナンをベースにITを生業に ▶︎現在…
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