Latest / 英国ドラマタイム / #83 ロケ地めぐり:映画「秘密の花園」魔法のように繋がる撮影地
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- 0:11英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります。
- 0:28今日はロケ地めぐり会です。前回ご紹介した1993年の映画、秘密の花園のロケ地をめぐります。
- 0:38前回もお話ししましたが、映画はフランシス・ホジソン・バーネットの名作児童文学、秘密の花園が原作です。
- 0:49小説よりも映画は、少しファンタジー要素を強くしているんですね。
- 0:54今日はメアリーが過ごしていたお屋敷、ミセルウェイトマナーと、蘇った庭園についてご紹介するんですが、ここもファンタジー要素たっぷりです。
- 1:04それもそのはず、美術監督をしていたのがスチュワート・クレーグ氏。彼は映画ハリーポッターシリーズを手掛けた人でした。
- 1:14だから今日のロケ地めぐりはちょっと大変です。
- 1:18ハリーポッターの映画のように本当に複雑に組み合わさって出ているんですね。
- 1:23たくさんの場所が登場しますが、全部覚えなくても大丈夫です。雰囲気を楽しんでいただけたらと思います。
- 1:31では早速、ミセルウェイトマナーに行ってみましょう。
- 1:38イギリスのヨークシアにあることになっている、メアリーのおじさんクレイブンの邸宅、ミセルウェイトマナーはどんなところなのか。
- 1:49小説の中で、お屋敷の家政婦、メドロックさんはこんなふうに語っています。
- 1:54600年前に建てられた、大きくて立派な屋敷。
- 1:59ご主人様もそれなりに誇りに思っているが、陰気臭い場所。
- 2:04部屋は100ぐらいあるけれど、ほとんどが締め切られている。
- 2:09その中には昔から伝わる絵画や家具は山ほどある。
- 2:14周りはずっと芝生が広がっていて、庭がいくつもある。
- 2:20大きい木の枝が地面まで垂れ下がっている。
- 2:24こんなふうに語っているんですが、そんなお屋敷がどのような場所が組み合わさってできているのか。
- 2:32実はこのミセルウェイトマナー、外観、内部、そして庭園、それぞれが別の場所で撮影されているんですね。
- 2:41本当に釣り針のように複雑に組み合わさっています。
- 2:47それでは一つ一つ見ていきたいと思います。
- 2:50外観その1、アラートンキャッスル。
- 2:53まず外観は物語と同じヨークシャーにあるアラートンキャッスルです。
- 3:01映画を見た後、このお屋敷のホームページで壮大な場所に建っている建物とその周りの風景を見たら、ここだなと感じられると思います。
- 3:12さらに内部も使われているようなんですが、そこは映画とこのお屋敷内部の画像を比べてよく見てみたんですけれども、
- 3:21私にはちょっとわかりませんでした。
- 3:27このアラートンキャッスルはなかなか歴史が古いところです。
- 3:32簡単に歴史をご紹介すると、この場所はなんと1066年まで遡ります。
- 3:39日本で言えば平安時代ですね。
- 3:42一人の騎士ナイトがこの土地を手にしたのが始まりでした。
- 3:46それから数百年、この場所は修道院の持ち物になったり、王立大学のものになったりと、ある時を転々とします。
- 3:5718世紀になると、ついに本物のロイヤルファミリーがやってきます。
- 4:02当時の国王ジョージ三世の弟、ブリードリヒ王子がこの場所を気に入って豪華なお屋敷を建てました。
- 4:09私たちが映画で見ている圧倒されるようなゴシック様式の重厚な姿になったのは1840年代のことです。
- 4:20貴族が今の建物を築きました。
- 4:23しかし、華やかな貴族の時代だけではなくて、戦時中には軍の司令部となったり、戦争が終わり家族の元に戻ってきたんですが、
- 4:35こんな巨大すぎる建物を維持するのは本当に大変です。
- 4:41屋根が崩れ、崩壊寸前というボロボロの状態になったんですが、そこへ1980年代、長い歴史から見るとつい最近のことですが、資材を投げ打って買い取ったアメリカ人実業家が大規模な修復を始めました。
- 5:00ここにもイギリスの遺産をアメリカ人が救うエピソードが隠されているんですね。
- 5:07その後2005年に大火災が発生して、お城の3分の1が消失したようです。
- 5:15すぐに保存基金が立ち上がって見事に再建されました。
- 5:192005年の火災は映画の撮影よりもずっと後のことなので、あの映画には火災前の貴重な姿が永遠に刻まれているんですね。
- 5:32こちらは一般公開されているので、オープンしている時期をチェックして見に行くことができます。
- 5:39中のインテリアもなかなか見物ですが、私はここでは建物の外観や庭園をよく見たいなと思いました。
- 5:46城っぽいしてできた塔が建物の上にたくさんあり、周りに広がる洋服者の高齢とした風景と相まって、まさにミセルウィートマナーそのものという雰囲気だからです。
- 6:02さて、次は外観その2とその他の撮影場所です。
- 6:08お屋敷の外観、もう一つ使われていて、そちらがバウンテンズホールというお屋敷です。
- 6:17こちら映画の中でメアリーが屋敷を出て庭園に向かう場面に登場するんですね。
- 6:25なかなか印象的な外観で、ちょっとイギリスではないような彫刻がたくさん並んでいる、これから別世界に行きますよという雰囲気たっぷりの外観です。
- 6:38このファウンテンズホールについては後ほど詳しくお話ししたいと思います。
- 6:44さらにお屋敷の内部で目を引いていたメインの大階段は、ロンドンにあるセントパンクラスホテルの階段です。
- 6:54これは本当に美しかったですね。階段の曲線や手すり、大きな窓の装飾、そして床のモザイク。
- 7:03映画では色がちょっと落としてあるのでちょっとわかりにくいんですが、実際は壁が鮮やかな色で絵も描かれたりしていて本当に素敵です。
- 7:15さらにさらに、キッチンは王室や貴族の子息が通う名門ボーディングスクール、イートンカレッジで撮影されていて、
- 7:25おじさんの所在はこちらも英国屈指の名門、ハロースクールで撮影されたと言われています。
- 7:33どちらも何世紀も続く伝統校です。これらの場所がどういった意図で選ばれたのか、ぜひ知りたいなと思いました。
- 7:42さて、きっと一番気になっている場所だと思うんですが、メアリーが隠された鍵を使ってあの蔦に覆われた秘密の扉を開けるシーン。
- 7:55あの場所は一体どこにあるのか。実は先ほど外観のところでお話ししたファンテンズホールのすぐそばなんです。
- 8:04メアリーがお屋敷から出てくる場面で使われた建物のちょうど向かいにある実在する小さな扉が使われているそうです。
- 8:14古い石造りの壁といっそりある小さなゲート、その奥にはスケル川という美しい場所があるんですが、
- 8:23でも面白いのはここからなんですね。その門をくぐった瞬間に広がるはずの花園は実はそこにはないんです。
- 8:34スタッフたちが撮影のために知恵を絞り、別の場所にゼロから作り上げた空間へと映像の中では魔法のようにつながっているんですね。
- 8:45実際の庭園を使えなかった理由なんですが、映画を見てもわかるように厳しい冬から春を迎え夏になります。
- 8:55モモの庭で撮るためには何ヶ月もかけて撮影する必要があります。
- 9:01途中入場禁止するなど現実的には難しいですし、でもお客様が入ると崩れてしまうし、そんな混乱を避けるためだったそうです。
- 9:13でも映画を見ていると本当にうまく作られているなと思います。
- 9:18さて先ほど後でご紹介するとお話していたファウンテンズホールなんですが、ちょっとややこしくなるんですが、
- 9:30先ほどお話ししたファウンテンズホールは実はファウンテンズアビーという広大な場所の中にある邸宅なんですね。
- 9:39このファウンテンズアビーという場所はイングランド最大級の修道院遺跡が美しい庭園に溶け込んでいる場所なんです。
- 9:50900年前、神に人生をさされた修道士たちが静かな谷に建てた荘厳な修道院です。
- 9:58その壮大な石造りの廃墟が今では緑豊かな水目の庭園と一体となって、まるで時が止まったような幻想的な景色を作り出しています。
- 10:10特に心ときめくのが計算し尽くされた庭園のデザインですね。
- 10:16歩くたびに違う景色が現れて、池や滝、そして突然視界に飛び込んでくる修道院の跡、秋には紅葉が彩り、ゴシック様式の境界も佇んでいて、本当に素敵な場所です。
- 10:35歴史と自然の美しさが織りなす、こちらは英国屈指の世界遺産でもあります。
- 10:42その中にあるのが建物の外観に使われたファウンテンズホールですね。
- 10:49もともと修道院の馬小屋があった場所に建てられたエレガントな邸宅です。
- 10:55そして修道院の石材を使って作られているので、歴史も刻まれているんですね。
- 11:01まるでおとぎ話に出てくるような上品な佇まいで、修道院の壮大な廃墟と対照的で、地俗の館としても使われていました。
- 11:14この場所は私も憧れている場所なんですね。いつか行ってみたいなと思っています。
- 11:21さて今日は1993年の映画、秘密の花園のロケ地を巡ってきました。
- 11:28今日はちょっと盛りだくさんで、私もこれも話したい、ここも知ってほしいと思うちょっと欲張ってしまいましたが、楽しんでいただけたでしょうか。
- 11:39さて最後に2月のオンラインお茶会のお知らせです。
- 11:442月のテーマはティー文化です。
- 11:47英国ドラマでおなじみの優雅なアフタロンティー。
- 11:51実は夕食までお腹が空いて待てないという悩みから生まれたって知っていましたか?
- 11:57今回はこの優雅な習慣をイギリスに広めた女性と彼女が過ごした貴族の邸宅についてお話しします。
- 12:07そしてダウントンアビに登場する様々なティータイムを実際の場面を見ながら比べてみたいと思います。
- 12:15前半30分は私が写真を見せながらお話し、後半はお好きな飲み物を片手に皆さんとおしゃべりする時間です。
- 12:24ティータイムに関連することをお話ししたいと思います。
- 12:29開催日は2月21日土曜日の夜8時から9時。詳細と申し込みは概要欄のリンクからチェックしてみてください。
- 12:39お会いできるのを楽しみにしています。
- 12:42さて次回はいつもとはちょっと違う放送です。
- 12:47私のイギリスの母のような存在の女性についてお話ししたいなと思っています。
- 12:54私のイギリスでもなかなか厳しかった大学生活で、いつもエールを送って励ましてくれた人です。
- 13:03彼女と彼女のお宅で紅茶を飲みながら、英語の勉強のために一緒に読んだ本があらしが丘だったなと最近ふと思い出して、そんな思い出話をしたいなと思っています。
- 13:17いつもの映画の話ではないですが、ぜひこんな回も楽しんでいただけると嬉しいです。