Latest / 英国ドラマタイム / #79 さよならダウントン・アビー。グランドフィナーレを観て感じた「時代の変化」と「家族の絆」
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- 0:10英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画の薄詰め、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります。
- 0:27今日は、ダウントン・アビーグランドフィナーレを観てきました。番外編のような形で少しだけお時間をください。映画館から帰ってきたばかりで、この興奮が冷めないうちに感想をお届けしたいなと思って急遽録音しています。
- 0:44この日を待つことは長かったですね。アメリカでの公開日が決定したのが去年の6月です。それから半年以上も経っているんですね。やっと見ることができました。
- 0:58私にとってダウントン・アビーとはどんな存在なんだろうと思うと、やっぱり大好きなカントリーハウスの魅力、そしてリアルな現実を映像で見せてくれるものなんですね。
- 1:11ここでいうカントリーハウスとは、イギリスの貴族やジェントリーが地方に構えた広大な領地を持つ邸宅のことです。
- 1:20華やかな貴族の暮らしだけではなくて、それを支える使用人たちの日常や維持していくための厳しい現実までも、これほど魅力的な物語として描いてくれる作品は他にはないと思っています。
- 1:35私は初期からのファンではないんですが、これまで繰り返し繰り返し見てきて、長い長いドラマの登場人物たちと主に歩んできた歳月を思い出しながら、自分自身の変化も重なって、笑いあり涙ありの最高の2時間でした。
- 1:57壮大な物語の終わりはとても寂しいんですが、大好きなカントリーハウスの魅力をこんなに素敵な物語で届けてくれたタウンタンビーには、本当に心から感謝です。
- 2:10では、ここからは映画の感想を語りたいと思うんですが、全てを話すことはありませんが、物語の内容にも触れるので、映画を見る前に知りたくないという方は、ここでストップしてください。
- 2:26ぜひ映画を見てから戻ってきていただけると嬉しいです。
- 2:30まず華やかな夜のロンドンから始まる幕開けは、劇場の中へと映っていきます。
- 2:39実在した劇作家、ノエル・カワード作のビター・スウィートという舞台を満員の観客が見ているんですね。
- 2:49その2階席の中央には、ロバート、コーラ、イージス、バーティの姿が、そしてその上にある3階席に、ベイツとアンナとバクスターが座っています。
- 3:03舞台は1930年の夏のロンドンの車高シーズンなんですね。
- 3:10みんながグランサムハウスに来ているんですね。
- 3:15私は早速冒頭の場面から涙がじわりとしてしまったんですが、その場面は、この舞台の袖にトーマスが立っていて、
- 3:28舞台にいるガイのセリフに、本当に笑顔で大きな拍手を送っている姿が、本当に幸せそうで良かったなと思ったんですね。
- 3:40そして、家族がロンドンからダウントアビーに戻ってくる場面は、ガンでした。
- 3:47ハイクレア城、ダウントアビーの敷地内を走る車を空からの映像が捉えていて、
- 3:57邸宅までずっと、あの道は上り道なんですね。
- 4:01そこをずっと走っていくんですけれども、たぶんあんなに長く映したのは、これまでドラマとか映画の中であったかなという感じですね。
- 4:13ハイクレア城に行くと、本当にあの車と同じように長い道を通ります。
- 4:20私もタクシーでずっとあの道を走って行ったんですけど、その途中に印象的な木の精霊のような彫刻もあって、
- 4:31それが映画の中でもちらっと遠くに映っていたんですね。
- 4:35それを見た時に嬉しかったですね。
- 4:39改めて、この場所の壮大さ、緑で囲まれた美しさに感動しました。
- 4:47そして、バイオレットの思い出があちこちでいろいろな人々によって語られました。
- 4:54肖像画も登場します。
- 4:56これが現実のマリー・スミスへの追悼にも重なってしまって、おねがいっぱいになりましたね。
- 5:04ジュリアン・フェローズが語っていたんですが、マリー・スミスがこのドラマに参加してくれたことで、
- 5:10他の主要な俳優たちが参加することになったそうです。
- 5:14なので、彼女がこのドラマの要だったんですよね。
- 5:20映画のテーマはやはり世代交代です。
- 5:24いろいろな世代交代が出てくるんですけども、やはりロバートとメアリーが一番重要な部分です。
- 5:32そこをうまく導くのが、やはりあの人、友の存在でした。
- 5:37イージスもメアリーも彼によく頼っていましたよね。
- 5:41考えてみれば、かつてはアイルランド出身の運転手だった彼が、
- 5:47今やクローリー家の誰からも信頼される精神的な柱になっているっていう、
- 5:53その立場を超えた変化と絆が、まさにダウントーンの醍醐味でもあって、
- 6:00ジュリアンフェローズが描きたかった時代のうねりなのかなと思うと、改めて胸が熱くなりましたね。
- 6:10物語では、前作の映画からのそれぞれの登場人物のその後が丁寧に描かれていました。
- 6:19カーソン、パットモアは完全に退職することになっていて、その後引き継ぐのがアンディとデイジーです。
- 6:28夫婦になった2人が中心になっていくんですね。
- 6:33さらにベイツとアンナにも新たな赤ちゃんがお腹の中にいて、またまたアンナは大きなお腹で働き者でメアリーをしっかりと支えていました。
- 6:45メアリーとアンナの信頼関係や友情がこれからも続いていくっていう最後もあって、それはちょっと感動的でしたね。
- 6:56私の大好きなモーズリーは相変わらずの勘違いと張り切りすぎで、また笑いを巻き起こしていました。
- 7:06それを暖かく見守るバックスターがいて、この2人は本当にいい雰囲気ですね。
- 7:14料理長を引退するパットモアとメイソンさんも結婚していて、これから2人での生活が始まっていきます。
- 7:22トーマスもカイトの生活や仕事がとても幸せそうで、かつて抑えつけられた環境で自分を否定して苦しんでいた日々から抜け出せて本当に良かったんだなと思いました。
- 7:36彼らがこれからどんな人生を送っていくのかっていう想像を膨らませられる素敵なラストもありました。
- 7:44ぜひそちらも見て楽しんでください。
- 7:49ここからは大好きだからこそファンとしての一人ごともちょっとだけ語りたいと思います。
- 7:57全体的に世代交代、変化、別れという結末に向かってちょっとだけ強引に話をまとめている感じもありました。
- 8:09全ての人たちに全てのことにちゃんと肩をつけるという感じですね。
- 8:15だからちょっと説明的でくどく感じてしまった部分もあったんですよね。
- 8:21でも15年という長い年月の総まとめですし、あの人数の登場人物のことを2時間という枠の中でまとめるので、これも仕方ないのかなと思いました。
- 8:38予告編でダウントンの壁に手を当てて彼を連れていたロバートの姿を覚えていますか?
- 8:45あの後ロバートはどこへ向かうのか、ぜひ映画で確認してください。
- 8:52本当に素敵な最後でしたね、これは。
- 8:56そしてコーラの母のマーサも亡くなっているんですが、その遺産のことでコーラの弟のハロールドが知人を連れてアメリカからやってきます。
- 9:08この知人がメアリーに近づいていくんですが、かなり怪しいですよという雰囲気丸出しで、その後の展開がちょっと見え見えだったんですよね。
- 9:20それなのにメアリーは調子に乗ってしまい、またまた話がややこしくなりそうになっていき、
- 9:27でもそれをメアリーはイーディスに相談するんですね。
- 9:31そこが2人の関係がさらに良くなっている感じがして、とても嬉しかったです。
- 9:38そして一番えってなったのが、メアリーがヘンリーとの離婚を決めた理由ですね。
- 9:45ヘンリーをあんなに悪者に描かなくてもいいのになっていう脚本の都合かもしれないんですが、
- 9:52あまりの言われようにヘンリーを演じた俳優さんにちょっと同情したくなるレベルだったんですよね。
- 9:59脚本の都合とか大人の事情もなんか見えてしまって、ちょっとびっくりです。
- 10:07ぜひこれは皆さんの正直な感想も聞いてみたいところです。
- 10:12とちょっと正直な感想も話しましたが、
- 10:16でもやはりこの物語が大好きな人たちが思い出として振り返りながら楽しむ2時間だと思いました。
- 10:24最後にはこれまでの懐かしい人たちの姿も登場します。
- 10:28ぜひ映画館の大きな場面でハイクレア上の美しさを味わいながら楽しみたいなという映画ですね。
- 10:39今日はダウントーアビー、グランドフィナーレを見てきた感想をお届けしました。
- 10:44次回はこの映画でも重要な役割を果たしていたロンドンにあるクローリー家のタウンハウス、グランサムハウスの露出地について話したいと思います。
- 10:56ぜひ聞いてくださいね。